3月11日神戸VARIT

先日のラジオでも宣伝した、VARITでの異色イベント「ふじみロック」。
4人のボーカリストが同じステージ上で競い合うように交替で歌い続けるという
前代未聞のイベントである。

ステージにはテーブルと椅子、ソファなどがあり、歌っている人以外の
3人は後ろで自由にごそごそやっていい状態。ひそひそ話したりする。

何もかもはじめての経験だったが、ひとつ気付いたことが。
人が歌ってるのを見てわかったのだが、ボーカリストって後ろから見ると
相当格好良い。一度お客さんをステージ上に招いてこの角度から見るライブを
やってみて欲しいものである。

前半は互いが自分の前に歌われた曲に対する「アンサーソング」として
それに応えるように歌う、という形式。これも面白かったが、
後半は自分の前の人が歌い終わる頃に徐々に入っていき自然に入れ替わる
「クロスフェード」方式。どれもその時に自然発生的に決まった演出だが
これが緊張感ありありで面白かった。

4人が続けてアップテンポの曲を矢継ぎ早に披露したあと、
今度はバラードで応酬。個人的には蛍をやったあの一巡、お客さんも含め
会場全体が異様なテンションに包まれて
イベントが最高潮に達した瞬間を肌で感じた。

それにしてもまあ個性極彩色のメンツ。ここのところ異常な頻度で共演する
井上ヤスオバーガー、バンド結成時からリスペクトしているまほろば楽座喜多氏、
そしてまさに狙撃手、元ヒットマンスタイルのWAX氏。

最後はこの日のリハ前に15分で全員で作曲した曲を4人で演奏。
タイトルは「ヤスオさんそのパーマ似合ってますね」だ。

更に続けて全員でヘイジュード。この時点で気がつけば4時間経過。
出演者もお客さんも最後はくたくただったが、お互いにものすごい達成感。

ということでその日上記セッション曲「ヤスオさんそのパーマ似合ってますね」
に速攻でつけたヒデパートの歌詞を公開してレポート終了とします。

Baby there is something I don't care
I hope it's not that bad for you to live
I hate to know where we are going to
what kind of difference does it make?
You want me to tell you something
but I won't tell you till I know you
ああ　僕等どこへ行くのでしょう

写真提供：ヴィトン氏