先日、KENさんの退任式の話をもらった。
やっぱり僕の先生であり、
今できるならこの人の授業をこの年(50歳)でもう一度受けてみたい。
その全文
「私はとてもお金持ちです」
退任式の話
その額はどのくらいだと思いますか。半端なお金持ちではありません。
ロト6で1億円…そんな額を遥かに超えていますから。
18億9216万円です。
これは、私が生まれた昭和24年1月15日に両親は銀行口座を作ってくれました。
その銀行は、毎朝私の口座へ86,400円を振り込んでくれます。
赤ちゃんの時は、まったく使えませんでした。
自分で使えるようになったのは小学生頃からでした。でも無駄ばかりでした。
実は、この金額、支払いに条件が一つありました。
その口座の残高は毎日ゼロになります。
つまり、86,400円の中で、私がその日に使い切らなかった金額はすべて消されてしまいます。
その日のうちに使い切らないと繰り越しはされないというものですから、
本当のことを言いますと、18億なんて残っていません。
先ほどの金額は、計算上、1年に3153万6000円、60年間でということなのです。
ですから今日の分、86,400円しかありません。
その銀行の名前は「時間銀行」です。
もうおわかりでしょう。私たちは一人一人が同じような銀行を持っています。
毎日86,400円全額を引き出しますよね。
毎朝、私に、あなたに86,400秒が与えられます。
毎晩、私が、あなたが上手く使い切らなかった時間は消されてしまいます。
それは、翌日には繰り越されません。それは繰り越しできません。
毎日、私のために、あなたのために新しい口座が開かれます。
そして、毎晩、その日の残りは燃やされてしまいます。
もし、私が、あなたがその日の預金をすべて使い切らなければ、それを失ったことになります。
過去にさかのぼることはできません。今日与えられた預金の中から今を生きないといけません。
だから、与えられた時間に最大限の投資をしましょう…と、やっとわかった愚かな自分がここにおります。
健康、幸せ、世の中のためになる最大のものを引き出す。
時計の針は走り続けてます。
今日という日に最大限のものを作り出そうとする自分がおります。
これからの私は、「情報」「健康」「知人・友人」に投資しようと考えています。
1年の価値を理解するには入学試験に不合格の浪人生に聞いてみるといい。
1ヶ月の価値を理解するには、癌を宣告されて方に聞いてみるといい。
1週間の価値を理解するには、週間新聞の編集者に聞いてみるといい。
1時間の価値を理解するには、待ち合わせをしている恋人たちに聞いてみるといい。
1分の価値を理解するには、電車をちょうど乗り過ごした人に聞いてみるといい。
1秒の価値を理解するには、たった今、事故を避けることができた人に聞いてみるといい。
10分の1秒の価値を理解するには、オリンピックで銀メダルに終わってしまった人に聞いてみるといい。
だから、私の持っている一瞬一瞬を大切にします。
そして、あなたが、その時を誰か特別な人と過ごしているのだったら、十分に大切にしてください。
あなたのその人は、あなたの時間を使うのに十分ふさわしい人でしょうから。
これからの私、今まで以上に私の時間を使うのに十分ふさわしい人と関わっていくことにします。
時が誰も待ってくれないことを覚えました。
昨日は、もう過ぎ去ってしまいました。
明日は、まだわかりません。今日は与えられるものです。いのちは与えられるものです。
英語では今をプレゼント(=present)と言います。
人は、大切な人にプレゼントします。
プレゼントは、実に様々な形をしていますから、気をつけて見ないと見えません。
人は大切な人と今を過ごします。
今、幸せに囲まれて感謝している自分を感じることができます。
ありがとうございました。
またお逢いすることができましたら幸せです。