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【スーパースター!!】第4話「街角ギャラクシー☆彡」感想

2021-10-02 23:31:31 | アニメ感想_『ラブライブ!スーパースター!!』


第4話「街角ギャラクシー☆彡」のストーリー解析、および感想記事です。

 

✅総評

すみれがスクールアイドルになるまでのお話。
夢を諦めている人物に、仲間が声をかけ引っ張り上げるという構図。
展開的には、無印の「にこ襲来」、サンシャインの「ヨハネ堕天」に似ている。
やっていることが8年前と変わらない。
個人的には新鮮味がないと感じてしまった。
でもやっぱりこういうのがないと「ラブライブ」じゃないのかも、とも思う。

 

🔴不運な女すみれ


すみれは幼少期からショービジネスの世界に身を置いていた。
しかし鳴かず飛ばずであった。
主役になったことのないまま、彼女は高校生になった。
それでも夢を追っているすみれ。
すみれは、ショービジネスの世界では無理でも、アマチュアなら主役をつかめるかもと考える。
だがすみれにとってはアマチュアの世界である「スクールアイドル」でも、センターになれなかった。


元々、すみれのポテンシャルはかなり高い。
アマチュアのダンスとはいえ、一回みただけで完コピできるのは、努力だけでない。
天性の才能もある。
それでもセンターになれない。
厳しい世界でも、そうでない世界でも、すみれは神様に見放されている。
だから無理だとあきらめた。
口ではそう言うが、それでも、彼女は原宿の街を歩き続けた。
通りで声をかけられるために、主役になるために、雨の中通りを歩いていた。
そこで「歌えない」を克服したかのんによって、すみれは引っ張りあげられる。

 

🔴小さな夢を叶えたかのんが、すみれの背中を押す


ショービジネスの世界で生きてきたすみれに、普通の誘い文句は届かない。
また自らを諦めてしまっているすみれをスクールアイドルに誘うのはハードルが高い。
それを手作りの名刺と「奪いに来てよ」というあおりで彼女にはっぱをかける。
その真意は、やる前から諦めてはダメだということ。
そして、チャンスをただ待つのではなく、行動して掴むべきだと伝えること。
これらはあきらめないキモチを持ち、努力を続けて、イップスを克服したかのんだからこそできることだ。
可可のいうように、かのんには華やカリスマがあるのだろう。
この場面でそれが視聴者に伝わるように演出されている。そこがよかった。


センターになれるかどうかは、やってみないとわからない。
でも、やってみなければ可能性は0なのだ。
0を1にすれば夢への道はつながるはず。
自分もそう思う。
やってみなければ、何も変わらない。
なら、たとえ可能性が低い無謀な賭けであろうとも、飛び込んでみるべきだ。
勇気がなければ、誰かから押してもらえばよい。
すみれにとって、押してくれる仲間がいたこと。
それは間違いなく幸運だったのだ。

 

✅作品基本情報

原作:矢立肇
監督:京極尚彦
シリーズ構成:花田十輝
脚本:花田十輝
アニメーション制作:サンライズ

 

✅キャラクター

[Liella!]
・澁谷かのん - 伊達さゆり
・唐可可 - Liyuu
・嵐千砂都 - 岬なこ
・平安名すみれ - ペイトン尚未
・葉月恋 - 青山なぎさ

[サニーパッション]
・柊摩央 - 結木ゆな
・聖澤悠奈 - 吉武千颯

[澁谷家]
・澁谷 ありあ - 松永あかね
・かのんの母 - 能登麻美子
・マンマル - 麦穂あんな

[学園関係者]
・理事長 - 朴璐美
・ナナミ - 和氣あず未
・ヤエ - 富田美憂
・ココノ - 白石晴香

[葉月家関係者]
・チビ - 麦穂あんな
・サヤ - 花澤香菜

 

✅ドライバー

メインドライバー
・歌を諦めたすみれが、スクールアイドルの世界へ踏み出す。(F-L)

サブドライバー
・すみれがスクールアイドルになってセンターを狙おうとするが、目論見が外れる。(L-F)
・恋はスクールアイドルを応援する気がない。(E)
・すみれの幼少期、センターにこだわる理由が明かされる。(P)

 

✅補足

🔴雨があがるとき


ラブライブ!の作品における「雨」は、物事が進まない停滞を意味する記号である。
例えば、すみれがスクールアイドルになることを諦めたとき、作中では雨が降りはじめた。
そして、すみれが再びかのんの後押しによってスクールアイドルになるまで、雨は上がることはなかった。
この世界では、物語の進行と天候がリンクされているのだ。
天気が悪い時には問題が起きているし、天気が晴れてくれば問題は解決したと解釈できる。
著名なミュージカルでもよく使われる表現技法のようだ。
そういったところに注目しながら視聴するのもよい。

🔴ショービジネス

ここではタレント活動のことを言っているのだと思う。
私はショービジネスという言葉が、あまりピンとこない。
子役だった、と言わずに、ショービジネスと言っているのは何の違いがあるのか。
あまり世間と同じ言葉を使いたくないのか。

🔴ダイオウグソクムシ


wikipediaで写真を見た。
正面からみるとかわいいけど、裏側はくっそ気持ち悪い。
これの着ぐるみであのダンスを歌わされて、彼女にとっては引きつるほどの思い出なのは間違いない。
しかし黒歴史ではあるものの、自分がショービジネス界に身を置いている(いた)という証左でもある。
それゆえに削除することもできないのだと思うと、つくづく運の無い女である。

 

✅残された伏線

✴恋がスクールアイドル活動を認めない理由は?

相変わらずスクールアイドルを応援するつもりは少しもない恋。
スクールアイドルに母親を殺されたのだろうか。

✴なぜ平安名すみれはスカウトされたがっているのか

幼少の頃からの夢(主役をとる)を一人でずっと追いかけていたからだった。
ショービジネスの世界よりもスクールアイドルを下にみていた彼女だが、スクールアイドルとして仲間と夢を追いかけるようになった。

✴千砂都が急にラップを口ずさみ出したシーンは何のためにあるのか

次回以降千砂都回なのでそこで明らかになるかもしれない。

✴千砂都がスクールアイドルになる理由

これも次回以降?

✴フォトスタンドに映っていた人物たちは何者?


街頭TVの近くに同一人物と思われるポスターが貼ってあったことから、やはりスクールアイドルと思われる。
もしかしたらサニパ以外にも多くのスクールアイドルが登場する構想があるのかも。

 

✅ストーリー詳細

✔アバンパート

🎞(回想)スタジオ
E 幼いころのすみれは、グソクムシの着ぐるみをきて番組収録に臨む。

🎞ゲームセンター
E すみれはグソクムシのぬいぐるみをとろうとするが、うまくいかない。
G-E すみれは芸能事務所のスカウト担当に声をかけられるが、通行人役にピッタリと評される。

✔Aパート

🎞廊下
P 階段を上るすみれは、かのん、可可、千砂都の会話を立ち聞きする。
G 理事長からフェスでの実績が認められ、同好会が設立、練習場所も確保された。
G フェスのおかげでクーカーのSNSのフォロワーが2000を超える。
E すみれは一桁なので悔しがる。
P 恋が同好会の部室の鍵を渡しに来る。
L かのんは恋に、スクールアイドルで学校のために頑張ると伝える。
F 恋は「スクールアイドルじゃなければいくらでも応援してあげられますから」とスクールアイドルを否定する。
L かのんは、スクールアイドルでいい歌を歌いたいと思ったことを伝える。
F 恋から「今のあなたたちではラブライブ!に勝てるとは思えない」と言われる。

🎞中庭
P すみれはスクールアイドルについて調べ「アマチュアみたいなもの」と感じるが、何か希望を見出す。

🎞部室
P かのんたちは部室を探す。鍵が2本あることを訝しむ。
P 部室には既に「学校アイドル部」というプレートがかかっている。
P 可可は部室に誰かいるのを発見する。
G 部室にはすみれがおり、入部希望であることを伝える。
P 可可は、去年のサニーパッションの決勝でのパフォーマンス動画をみせる。
P サニパのフォロワーは9万8000である。
G すみれはスクールアイドルになることをかのんに伝える。

🎞練習場所の屋上
P すみれは千砂都のステップを見ただけで完璧にコピーする。

🎞部室
P すみれはショービジネスの世界に身を置いていたことを打ち明ける。
P すみれはグループのセンターは自分がいいと誘導しようとする。
P 可可や千砂都はかのんがいいという。
P 可可はセンターには歌やダンスがうまいだけでなく、カリスマ性が必要だという。

🎞教室
P スクールアイドルセンター選挙を行う。

🎞部室
G(E) 結果かのんが圧勝する。すみれには1票も入らない。
P 可可は、かのんのほうが自分やすみれよりオーラや華があるという。
E すみれはセンターになれないんだったら同好会をやめると出て行ってしまう。
E 雨が降り出し、練習は無しに。

🎞通学路
P かのんはすみれにセンターを任せようと提案する。
P 可可は「センターはスクールアイドルの憧れ、誇りを持つべき」と否定的だ。
P かのんは街を歩くすみれを見かけ、後をつける。
P すみれは通りをウロウロしている。
P すみれは駅がどこかを訪ねてきた女性に「スカウトじゃないなら声をかけるな」と怒る。

🎞神社
E 自分のスマホに保存されていた、グソクムシの着ぐるみで歌う幼いすみれの動画を見返す。
P かのんが横からそれをみてかわいいという。
P すみれは動画をみたことに激怒する。

✔Bパート

🎞どこかの部屋
P かのんは縛られ、魔法陣が床に書かれた部屋に座らされている。
P すみれが巫女姿であらわれ、かのんの記憶を消そうとする。
P かのんは、あとをつけてきたのはすみれがセンターにこだわる理由を知りたかったからだと弁解する。

🎞境内
P すみれは小さいころから主役にあこがれていろんなオーディションを受けていた。
E しかしいつもどうでもいい脇役ばかり回ってくる。
E スクールアイドルならアマチュアだし何とかなるかと思ったが、やはりセンターになるのは無理だと感じた。
E 今回のことで、自分はこういう星のもとに生まれたから、どんなに頑張っても無理だとわかったと、すみれは語る。

🎞廊下
P かのんから話を聞いた可可は、すみれが邪な理由でスクールアイドルになりたがったことに怒る。
P 通りかかったすみれに、可可は昼休みに屋上に来るようにいう。

🎞屋上
P 真剣にステージでパフォーマンスしているスクールアイドルを侮辱した、と可可は怒っている。
P すみれは、可可がたくさん練習したダンスを、簡単にやってみせる。
E すみれはショービジネスの世界にいてこれくらいは余裕でできるのに、スクールアイドルというアマチュアな世界でも自分にはスポットは当たらないことを伝える。

🎞理事長室
P 恋は、どうしてスクールアイドル同好会に屋上を開放したのか尋ねる。
P 理事長は「場所がなかったからだ」と答える。
P 理事長は「努力しようとするものからその場を奪うのがよいこととは思えない、と恋の母も言うだろう」という。

🎞屋上
P かのんは、自身が歌えなかったときもそういう運命だと思っていたからこそ、すみれの気持ちがわかるという。
G 千砂都は、そうではなかったこと(あきらめずに続けたことで歌えるようになったこと)をすみれに伝えるべきだと励ます。

🎞通り
E 雨で人がいない通りを、すみれは往復する。
P 街頭のTVで流れるクーカーのダンスを、すみれはコピーして微笑む。
G かのんはすみれに声をかけ「あなたをスカウトにきた」と名刺を出す。(グループに入ってほしいと伝える)
L 拒むすみれに、かのんは「センターが欲しかったら奪いにきてよ」という。
G かのんは契約金の代わりに、すみれの神社のお守りを渡す。
G 雨が止む。

🎞屋上
G 晴れた屋上で、すみれはショービジネスの世界をみせてあげると意気込む。

(つづく)


【スーパースター!!】第3話「クーカー」感想

2021-09-26 08:12:08 | アニメ感想_『ラブライブ!スーパースター!!』


第3話「クーカー」のストーリー解析、および感想記事です。

 

✅総評


第3話はかのんと可可のフェス本番のお話。
フェスの前にやっぱり歌えなくなってしまい落ち込むかのん。
それを包み込む相方の可可。
熱い友情のシーンに加え、「Tiny Stars」の楽曲のエモさ。
フェス成功に至るまでの過程のストーリー強度の硬さ。
そういった複数の要素が絡み合って、見終わった後にあたたかな気持ちになれる回だった。

🔴かのんがイップスを克服できたのは


やはりかのんはプレッシャーに弱い。
小学校の時はみんなに迷惑をかけたくないから。
高校の受験失敗も周囲からの期待に応えたいから。
今回は可可の夢が終わってしまうかもしれないから。
共通しているのは、どれも自分で自分にプレッシャーをかけてしまっていることだ。
必要以上にプレッシャーをかけたことが原因で、彼女自身が潰れてしまっているのだ。


しかし今回、かのんは歌えないというイップスを克服してみせた。
自分にかけているプレッシャーが感じなくなるほどに、支えてくれる観客のあたたかな光をみたから。
停電というハプニングによって、事前に配っていた(であろう)ペンライトでエールを送られる2人。
もうダメだと絶望の淵に立たされたアイドルが、応援する観客たちに力をもらって、なんて、王道中の王道。
これまでも何回アイドルアニメで使われたかわからない(?)ザ・王道!
でもそれがいい! むしろそういうのがいい!
アイドルとファンの関係性を最もよく表すこの構図。
作品が変わっても、時代が変わっても「たまんねえ」!
私もリアルLiella!ちゃんたちにペンライトでエールを送りたいものです!

🔴クーカーの邂逅


もちろんかのんがイップスを克服できたのは、観客の力だけではない。
そもそもかのんは舞台に上がることすら躊躇っていた。
自分が失敗することで、他人の(可可の)夢が潰えてしまうかもしれない。
それが彼女のプレッシャーの要因。
スクールアイドルになるという夢が潰えてしまうかもしれないから舞台に立てない、と考えるかのん。
しかし可可の夢はスクールアイドルになることだけではなかった。
可可にとって自分の気持ちや感じたことを自由に歌えることこそが、夢のひとつであり、それをかのんと叶えたいと思っていた。
可可にとっての最初の夢やスターはサニーパッション、そしてクーカーで活動している今はかのんこそが夢でありスター。
だからサニパの大きな写真を背景に、かのんがギリギリまで足掻くと宣言する構図が、バシッと決まっていた。

🔴Tiny Stars


「小さな星々」という意味の第3話挿入歌「Tiny Stars」
このStarsというのはかのんと可可のことである。
2人はまだまだ小さい星で、自らの光で暗闇を照らすことはできない。
しかし2人はあきらめないキモチを胸に、お互いの星を照らしあいながら、1人のときよりも輝く星になった。
そしてスクールアイドルを続けられないかもしれないという不確実な未来(真っ暗闇)の中でも、多くの観客のペンライトを受けてさらに煌めくことができた。
サニーパッションという強烈な光を放つ恒星の情熱に負けずに、Tiny Starsは輝きはじめたのだ。
これをエモいと言わずしてなんという!?
これから先、Tiny Starsはどんな未来を照らしていくのか。

🔴3話の法則



ラブライブ!(無印)、ラブライブ!サンシャイン!!シリーズをみていた方なら、3話の法則を知っているだろう。
「はじめてのライブをするが、トラブルに巻き込まれてしまう。でも乗り越えてライブを成功させる」というお決まりの流れのことである。
そしてこのライブは、将来スクールアイドルとして一緒に活動していくメンバーは必ず見ているという法則がある。
今回もその法則に漏れず、千砂都、すみれ、恋がライブを一緒にみていた。
メンバーがそろって初のライブは9話までには行われるはず。
なので、実はこれからの展開は、おおよそ予想できてしまう。
が、それでいい。それが楽しみなんだから!笑

 

✅作品基本情報

原作:矢立肇
監督:京極尚彦
シリーズ構成:花田十輝
脚本:花田十輝
アニメーション制作:サンライズ

 

✅キャラクター

[Liella!]
・澁谷かのん - 伊達さゆり
・唐可可 - Liyuu
・嵐千砂都 - 岬なこ
・平安名すみれ - ペイトン尚未
・葉月恋 - 青山なぎさ

[サニーパッション]
・柊摩央 - 結木ゆな
・聖澤悠奈 - 吉武千颯

[澁谷家]
・澁谷 ありあ - 松永あかね
・かのんの母 - 能登麻美子
・マンマル - 麦穂あんな

[学園関係者]
・理事長 - 朴璐美
・ナナミ - 和氣あず未
・ヤエ - 富田美憂
・ココノ - 白石晴香

 

✅ドライバー

メインドライバー
・かのんと可可は、初ステージを見事成功させる。(L-L)

サブドライバー
・かのんが再び歌えないイップスに陥るが、克服する。(F-L)
・可可が日本に来た理由と、可可の夢が明かされ、クーカーの絆が深まる。(G)
・サニーパッションが登場する。(P)
など

 

✅補足/オマケ

🔴たまんねえー!



✅残された伏線

✴恋がスクールアイドル活動を認めない理由は?

特に動きなし。相変わらずかのんたちへの風当たりは強いまま。

✴可可の部屋でチラっとうつったスクールアイドルは何者なのか?


神津島が生んだスーパースクールアイドル「サニーパッション」だった。
すごいサンバ感……じゃなかった、プリキュア感がする!

✴平安名すみれは何をしているのか
 → なぜ平安名すみれはスカウトされたがっているのか

「どおりでスカウトが街にいないわけね」というセリフから、彼女が原宿をうろついていたのはスカウトされるためであったことが判明する。
しかしなぜ彼女はそこまでしてスカウトされたがっているのか。
このへんは後日明らかになってくると思われる。

✴可可はなぜスクールアイドルに興味を持ったのか

「サニーパッション」のライブに触発されたということが示されました。
しかし姉からかかってきた電話にうざったそうな感じで出ているところや、家族が教育熱心という可可の話から考えると、快く家族が送り出してくれたようにはみえない。
ほぼ間違いなく可可を連れ戻しに上海から刺客が送られてくることだろう!笑
予想の斜め上の展開を期待しているw

✴千砂都が急にラップを口ずさみ出したシーンは何のためにあるのか

特に動きなし。今回の千砂都はイケメンだった。

✴千砂都がスクールアイドルになる理由


千砂都は可可にスクールアイドルに誘った。
しかしダンスで結果を出すことが目標だと断られてしまう。
これは本心で語った言葉であり、嘘ではないと感じる。
しかし、千砂都は何のためにダンスで結果を出そうとしているのかがよくわからない。
自分のためなのか、誰かのためなのか。
千砂都をめぐるこの伏線、Liella!加入時には回収されているかも。

✴フォトスタンドに映っていた人物たちは何者?

進展なし。

なお、新たな伏線は無さそう。

 

✅ストーリー詳細

✔アバンパート

🎞街中
F 歌おうと息を吸い込むかのんだったが、やっぱり歌えなかった。

✔Aアバンパート

🎞かのんの喫茶店
E ここぞというところで歌えなかったかのんだが、人が少ない朝でさえも歌えなくなっていたことにショックを受ける。

🎞中庭
P 恋に、もうやめたほうがいいのではと辛辣な言葉を投げられる。

🎞たこ焼き屋
G フェスで1位をとらなければという新たなプレッシャーが原因と考えた千砂都は、かのんをたこ焼き屋でバイトさせることを思いつく。
E 不慣れな状況、人前でみられながらたこ焼きを焼く修行では、効果はなかった。

🎞服屋
G かわいい衣装を着れば、テンションが上がって歌えるようになると考えた可可は、服屋でかのんにいろんなポーズをとらせて写真を撮る。
E 結局2人に弄ばれただけだった。

🎞かのんの部屋
F 一度は歌えたのに、再び歌えなくなっていたことに、かのんは落ち込んでしまう。
L 可可は、フェスのステージでは自分一人で歌えばよいから、これから少しずつ歌えるようにしていけばよいと提案する。

🎞野外ステージ
P 可可は、初ライブを行うにあたり、グループ名の入った看板とブレイドを用意していた。
G ブレイドは応援してくれる人たちに渡す予定だという。
P 「クーカー」は可可が考えたグループ名である。
P かのんは自分たちがライブをするステージをみて、参加する10グループの中で1位をとることを再意識する。

🎞原宿の路上
F かのんは2人と別れる。自分と組まなかったら可可はもっと楽だっただろうと思う。
E 2人が急に戻ってくる。神津島のスクールアイドル「サニーパッション」がフェスに参加することが判明する。

✔Bパート

🎞可可の部屋
P 可可は2人自分の部屋に招き「サニーパッション」の特大写真の前で尊い気持ちとなる。
P 可可が日本に来たのも「サニパ」のパフォーマンスに触発されてのことである。
P 去年の東京代表である「サニパ」は、レベルもけた違いである。
E そんな彼女たちがフェスに出れば、「クーカー」が1位をとることはできず、スクールアイドルを続けられなくなることに可可は気づく。
G かのんの分まで歌うことになる可可は、かのんを心配させまいと、少しずつできるようになった腹筋をみせる。

P 千砂都が帰る。
L 可可は外に出て、千砂都にスクールアイドルに興味はないか尋ねる。
F 千砂都はスクールアイドルに興味があるが、今はダンスで結果を出すことが目標で、掛け持ちはできないという。
P 千砂都が去った後、可可に姉から電話がある。

L 可可はかのんに、かのんとステージに立ちたいという気持ちを伝える。
F かのんにとってその気持ちはうれしいが、可可の夢が自分が歌えないせいで終わってしまうかもしれないと思うと申し訳ないと涙する。
F かのんは自分が足手まといになることがわかっているのに、ステージに立つことなんてできないという。
P 可可の家族は教育熱心で勉強漬けの毎日を送っていたが、上海でスクールアイドルに出会い、自分の気持ちや感じたことを自由に歌ってみたいと思うようになった。
L かのんの歌を聴いたとき、それと同じくらいワクワクした可可は、自分にとってかのんはスターであり夢であると励ます。
L かのんは可可の想いを聴き、ギリギリまで自分にできることを精一杯がんばることを誓う。

🎞シーン
P フェスに向けて2人は練習を重ねる。

🎞本番前舞台袖
P 大勢の観客を前に緊張するかのんに、歌えそうだったら合図を送ってほしいと可可は伝える。

🎞本番舞台上
F かのんは可可に合図を送れない。
F 可可は「ダイジョウブ」と自分に何度も言い聞かせる。

🎞野外ステージ近く
E(G) すみれがコードに躓いたことで、舞台の照明が消えてしまう。

🎞舞台上
E かのんも可可も身動きが取れなくなる。
G 千砂都はペンライトを取り出す。
G かのんと可可は、観客が振っているペンライトの海に驚く。観客からの声援が聴こえる。
L かのんは「歌える、ひとりじゃないから」と呟き、可可に合図を送る。
G すみれがコードを繋げ、照明がつくと同時に、「クーカー」は「Tiny Stars」を歌い始める。
P 千砂都、すみれ、恋がステージを見守る。

🎞公園
P 2人はパフォーマンスを終える。
G 「クーカー」は新人特別賞をもらえた。
L 1位には届かず、スクールアイドルを続けられないかもしれないが、かのんは可可と最高のライブができたから後悔はしていないという。

(つづく)


【スーパースター!!】第2話「スクールアイドル禁止!?」感想

2021-09-25 08:35:09 | アニメ感想_『ラブライブ!スーパースター!!』


第2話「スクールアイドル禁止!?」のストーリー解析、および感想記事です。

 

✅総評


第2話では、かのんと可可がスクールアイドル部設立に向けて、努力を重ねるお話。
アイドル作品に欠かすことのできない練習場面が続く。
これまでのラブライブ作品に比べると比率が大きく増していたのが印象的。
まだ序盤で登場人物が少ないこともあるが、こういった「アイドルが目標に向かって努力している部分」が丁寧に描かれているとこちらも感情移入しやすくてよい。
果たして2人はフェスで1位をとることができるのか、次の第3話に向けての展開が気になるところ。

🔴理事長について


今回印象的だった場面のひとつが、理事長室での、理事長の大人の対応。
ラブライブ作品に登場する大人(=理事長)の役割は、生徒たちを正しい方向に導くこと。
作品によっては大人たちを悪として展開することもあるし、そのほうが面白いこともある。
しかしこの作品では、大人を悪として登場させることはしていない。
だから、恋が学校にふさわしくないという理由で部の設立を阻害することについては、教育者として正しくないと道を正してあげているのだ。

ここで注意したいのが、あくまで理事長はかのんたちを間違った道に行かないようにしているだけということだ。
つまり理事長は物語の推進をする立場ではないということ。
あくまでも生徒であるかのんたちが道を切り開いていくのを見守っていく守護者的ポジションといえる。
ここをちゃんと意識しておかないと、後々の理事長の行動原理がよくわからなくなる可能性がある。
これは歴代の作品でもあるあるだった部分で、ラブライブの悪い所ともいえる。
まあここは大目に見ていくしかないw

🔴あきらめないキモチ


一度は歌を諦めたかのんが、可可の歌詞を受け取って曲を完成させる。
こういう誰かの思いを引き継いで、苦手なことを克服して、という展開は王道だ。
しかし王道ゆえにストーリー強度が強めになって、非常にエモーショナルな展開である。

あきらめないキモチをもって、スクールアイドルをはじめたこと。
それはかのんにとって大きなプラスになったのは間違いない。
かのんの「ここぞという場面に歌えない」というイップスは、本話冒頭で解決しているようにみえる。
フェスで無事に歌えれば彼女のイップスを克服したということになるが、果たしてそんなすんなりといけるのだろうか。
なんとなく、ここが泣き所ですぞ、って脚本の花田先生に言われている気がする。
そして素直に泣いてしまうのが訓練されたラブライバーだと思っているw(チョロい)

そしてあきらめなかったのは、かのんだけではない。
可可も、自分と向き合い、努力を重ねていった。
まさかの体力がないというスクールアイドルをやっていくうえで致命的な問題。
これをきちんと努力によって改善されていった。
かのん曰く可可は「運動以外は完ぺき」。
可可自身のポテンシャルの高さもあって、問題解決のスピードは非常にはやかった。
でも可可の抱える問題は本当にそれだけなのだろうか。
実は上海いる家族の反対を押し切って日本にきてたりすると面白いのだが。


また、歌詞のノートをみてみると、可可の歌詞の中に、ちゃんと「星」というワードがある。
ここで早くもタイトル回収?
いずれにしても、第3話の挿入歌、はやく聴きたい!

 

✅作品基本情報

原作:矢立肇
監督:京極尚彦
シリーズ構成:花田十輝
脚本:花田十輝
アニメーション制作:サンライズ

 

✅キャラクター

[Liella!]
・澁谷かのん - 伊達さゆり
・唐可可 - Liyuu
・嵐千砂都 - 岬なこ
・平安名すみれ - ペイトン尚未
・葉月恋 - 青山なぎさ

[澁谷家]
・澁谷 ありあ - 松永あかね
・かのんの母 - 能登麻美子
・マンマル - 麦穂あんな

[学園関係者]
・理事長 - 朴璐美
・ナナミ - 和氣あず未
・ヤエ - 富田美憂
・ココノ - 白石晴香

 

✅ドライバー

メインドライバー
・結ヶ丘でスクールアイドル部を立ち上げるために、フェスでの1位を目指す。(L)

サブドライバー
・恋はスクールアイドル部の立ち上げを阻害するが、理事長から諭される。(E-G)
・かのんと可可のダンス練習に、千砂都がコーチにつく。(G)
・運動の苦手な可可が、あきらめずに努力を続ける。(F-L)
・かのんは、フェスで披露する楽曲を完成させる。(L)

 

✅補足/オマケ

特になし

 

✅残された伏線

第1話に引き続き、下記の伏線が残されている。

✴恋がスクールアイドル活動を認めない理由は?

今回の恋の発言により、音楽科ではない普通科の生徒が、学校の恥をさらすことを恐れていることがわかった。
「母」という言葉も出てきましたので、学校の創始者である「母」に関わる何かがキーポイントとなりそうだ。

✴チラっとうつったスクールアイドルは何者なのか?


「サニパ」という単語が劇中に登場。
おそらくユニット名なのでしょうが、まだ詳しいことは不明。
ちなみに可可の部屋にあるこの大きな写真、もしかしてその「サニパ」なのか。

✴平安名すみれは何をしているのか


人目を気にしながらこの子は何をしているのか。
原宿の人が多い所でこういうことをしている、目をキョロキョロさせている。
おそらくスカウトされたいということだとは思うが、、、
彼女の過去が第3話で描かれるので、ここで回収されそう。

 

今回新たに追加された伏線は下記。

✴可可はなぜスクールアイドルに興味を持ったのか

わざわざ上海から、スクールアイドルになるために来日した可可。
「好きだから」という理由だけでわざわざ日本に来るとは思えない。
何か裏の事情がある気がする。(何もなかったりしてw)

✴千砂都が急にラップを口ずさみ出したシーンは何のためにあるのか


あれ、なんのためにあるのか?
千砂都は丸いものを愛する変わった子だが、視聴者に変わった子であることをここでさらに強く印象付けるため?
意味があるかもしれないので一応伏線にしておくw

✴千砂都がスクールアイドルになる理由


普通に考えれば、かのんが止めなければ千砂都は部に入ると言っていたはず。
でもここで幼馴染に気を使われたことで、入部ではなくダンスコーチという形になった。
このコーチという形から、どのようにスクールアイドルへの入部するという流れになっていくのか。

✴フォトスタンドに映っていた人物たちは何者?

かのんの部屋に一瞬出てきたフォトスタンドに映った人物たち。
全員スクールアイドルなのか? それとも過去の友人なのか?
何らかの意図があって入れているシーンだと思うので、これが今後どこかで生きてくるかも。

 

✅ストーリー詳細

✔アバンパート

🎞かのんの部屋~通学路
L かのんはスクールアイドルならば歌えることに気付き、ごきげんだ。

✔Aパート

🎞教室
LF 可可は「スクールアイドル部」の立ち上げ申請書を提出したが、恋に断られた。
P 部活については恋を中心とした生徒会が管理しているようだ。

🎞廊下
P かのんと可可は恋にどうしてスクールアイドル部の申請が却下されたのかを尋ねる。
P 恋曰く、音楽科がある結ヶ丘であるからには、スクールアイドルの活動であっても他の学校より秀でていないと学校の価値が下がってしまう。
E 多くの学校で活動が行われているスクールアイドルの中で、かのんと可可が恥ずかしくない成績をあげられるわけがないから認めないという。
E 恋は、どうしてもスクールアイドルをやりたければ、他の学校に行けという。

🎞かのんの喫茶店
P 可可は退学届を書く。
F かのんは学校をやめることはできないと拒否する。
P 可可曰く、スクールアイドルのことをよく思っていない人は結構いるという。
L かのんも可可もスクールアイドルのことが好きなので、結ヶ丘でスクールアイドル部をはじめることを決意する。

P 可可と入れ替わりで、千砂都が店に入ってくる。
P かのんは千砂都に、恋の弱点を調べてもらったが、弱点は無く、むしろ音楽科の生徒に頼られているという。
E 理事長は恋の母と同級生で、恋のスクールアイドル禁止をひっくり返すのは難しそうだ。
L 千砂都はとりあえず他の部で活動したらと提案する。
F かのんは、恋が好きにできる状況を許すことはできないし、他の部でとりあえず活動するのはその部に失礼だからと拒否する。
L かのんは本気でスクールアイドル活動をしたいと思っている。

🎞学校
P(G) 可可は自由に部活ができるようにと署名運動をはじめる。かのんはそれに付き合わされる。
E(G) かのんたちは理事長室に呼ばれる。

🎞理事長室
G 話をきいた理事長は恋に、普通科の生徒の音楽活動を止める権限はないと注意する。
G 恋は母のことを持ち出そうとするが、理事長に関係ないと一喝される。
E 理事長は、音楽はこの学校にとっての誇りだからと、かのんたちに課題を与える。

🎞庭
E 課題は「ヨヨギスクールアイドルフェス」で1位になれば活動を許可するというものだった。
L かのんと可可にはダンスや振り付けができないので、千砂都にダンスを教えてほしいとお願いする。
L 千砂都は心よく引き受ける。
LF 可可は千砂都をスクールアイドルに誘うが、音楽科である千砂都にこれ以上の無理は言えないとかのんに止められる。
F 千砂都は微妙な表情を浮かべる。
GE さっそくステップの練習から始めるが、可可は運動が苦手であることが発覚する。

✔Bパート

🎞原宿の通り
P すみれはクレープを食べることをアピールするが「場所が悪いみたいね」とつぶやく。
P すみれは、そばにいた女の子たちが言っていた「サニパ」という言葉が気になる。

🎞練習場所
E 体力のない可可は、ランニングで音を上げる。
G 千砂都はスクールアイドルに必要な基礎体力を継続してつけることを目標に決める。
E フェスで披露する楽曲がまだ作られていない。
L 新曲の歌詞は可可が書き溜めたノートから、かのんが考えることになった。

🎞かのんの家
G かのんは可可のノートを中国語辞典で翻訳しながら、歌詞を作り上げる。

G かのんと可可は繰り返し練習を重ね、かのんは作曲を進める。

🎞学校の中庭
P かのんは仮歌を千砂都に聴いてもらう。
G 千砂都は、可可の「あきらめないキモチ」や、かのんらしさが現れていると絶賛する。

🎞練習場所
G かのんと可可は少しずつ体力がついて、ダンスも踊れるようになってきた。
G 音楽科の合唱部の歌声に触発されて、かのんはもうワンセットランニングをはじめる。

🎞生徒会室
P 恋は代々木スクールアイドルフェスのウェブページをみる。

🎞かのんの家
GL かのんは「あきらめないキモチ」とつぶやきながら、作曲をすすめ、ついに曲を完成させる。

🎞原宿の街
P ランニングしている可可をみかけたかのんは、可可を追いかけ一緒にランニングを始める。
L 受験に失敗してずっと「終わり」が続くと思っていたかのんは、スクールアイドルに出会い、新しい私がやっとはじまったと喜ぶ。
P 完成した曲を可可にここで歌ってほしいといわれ、かのんは歌おうと息を吸い込む。

(つづく)


【スーパースター!!】第1話「まだ名もないキモチ」感想

2021-09-24 08:04:21 | アニメ感想_『ラブライブ!スーパースター!!』


第1話「まだ名もないキモチ」のストーリー解析、および感想記事です。

 

✅総評


ついに始まった『ラブライブ!スーパースター!!』!
第1話では、今作の主人公であるかのんは、「結ヶ丘女子高等学校の音楽科に進み、歌でみんなを笑顔にする」という夢に破れたで登場。
昔からここぞという時に力を発揮できないかのん。
何度も失敗を繰り返し、受験での失敗を機に、ついには自分には才能がないと歌をあきらめてしまう。

しかし歌が大好きだからこそ、かのんは可可のスクールアイドル探しを手伝うことに。
そんな誰かの夢を応援しようとするかのんの姿勢は、まさにアイドルそのもの。
そのやさしさに触れた可可が、もう一度だけ歌ってみないかとスクールアイドルに誘うところは、エモさが臨界点を突破。
全体的なストーリーはスマートで、幸先の良いスタートだったと思う。

 

個人的によかったなと感じた部分を書いておきます。

 

🔴ヘッドフォン


かのんの首にかかっているヘッドフォンは、音楽を聴くために存在しているわけではない。
まわりの声を聴かないようにする小物として機能していた。
そもそも、かのんは元クラスメートに出会うまでは原宿の賑やかな表通りではなく裏通りを歩いていた。
まわりの声や音を避けるために意図して行動していたんじゃないかと感じる。

さて、なぜかのんは、まわりの声を聴きたくないのか。
それを考えた時に思い浮かんだのが、第1話の中でかのんを慰めるシーンでのかのんに対するみんなの評判である。

中学校のクラスメートの「かのんちゃんの歌が好きだったのに」
幼馴染の千砂都の「かのんちゃんの歌聞いていたいけどな」
可可は「カノンさんの歌はスバラシイデス」

これらの賞賛の言葉は、普通に考えればプラスの言葉ととらえられる。
でも、このときのかのんにとっては、その言葉をプラスに受け止めることができただろうか。
こういった励ましの言葉は、逆にかのんへの大きなプレッシャーになっていたんじゃないかと感じてしまう。
誰かの期待に応えたいという気持ちが重圧となって、かのんを苦しめていたんじゃないかと。
だからかのんは歌をおしまいにして、周囲の声をヘッドフォンでふさいで、そのプレッシャーから逃れようとしていたのだろう。


ちなみにかのんは校門前で可可に背を向け去ろうとしたときにもヘッドフォンはつけていた。
しかし途中で引き返し、可可のもとに戻るときにはヘッドフォンを外している。
ここから、彼女が可可の言葉に耳を傾けたことがわかる。
一緒にスクールアイドルをやれる仲間がいるから、もう一度だけがんばってみようと走り出すことができたのである。
一人では立ち向かえない壁も、二人ならば乗り越えられるかもしれない。
スクールアイドルへの一歩を進めたかのんに希望の羽根が落ちてきたところは、何度も観たくなるシーンだ。

 

🔴まだ名もない歌


「ほんのちょっぴり 悲しい時なら
 背筋伸ばして 声を飛ばせば
 いつでも傍で 光をくれた歌
 手を繋ごう」

中学校のときも、受験に失敗して歌をあきらめた高校生のときも、変わらずに彼女が歌っていた「まだ名もない歌」。
(正式名称ないみたいなんで勝手につけました)
短く誰でも口ずさめるこのフレーズ、そこに込められた歌が大好きという思いの伝わる歌詞。
かのんにはこの曲があったから、失敗してもまた立ち上がれたのだろうか。
この曲の歌詞が、これから先Liella!の曲の一部になってたりしたら最高なんだけど、、、

 

✅作品基本情報

原作:矢立肇
監督:京極尚彦
シリーズ構成:花田十輝
脚本:花田十輝
アニメーション制作:サンライズ

 

✅キャラクター

[Liella!]
・澁谷かのん - 伊達さゆり
・唐可可 - Liyuu
・嵐千砂都 - 岬なこ
・平安名すみれ - ペイトン尚未
・葉月恋 - 青山なぎさ

[澁谷家]
・澁谷 ありあ - 松永あかね
・かのんの母 - 能登麻美子
・マンマル - 麦穂あんな

[学園関係者]
・理事長 - 朴璐美
・ナナミ - 和氣あず未
・ヤエ - 富田美憂
・ココノ - 白石晴香

 

✅ドライバー

メインドライバー
・歌を諦めたかのんが、スクールアイドルの世界へ踏み出す。(F-L)

サブドライバー
・各キャラクターの登場
・結ヶ丘創設者の娘である恋が、スクールアイドル活動を認めない。(E)
・かのんが可可に協力し、スクールアイドルをやってくれる子を探す。(G)

 

✅補足

🔴希望の羽根


虹ヶ咲を除いた『ラブライブ!』シリーズに登場する羽根を私は「希望の羽根」と呼んでいる。
この羽根は、夢をかなえたいと思ったもののところに落ちてくる
最初は白い羽根(=何色にも変わる羽根)で、サンシャインのときはAqoursカラーに変わった。
きっと夢へと羽ばたいたときにLiella!のカラーに染まっていくのだろう。

 

✅残された伏線

①恋がスクールアイドル活動を認めない理由は?


この学校にふさわしくないという理由でスクールアイドル活動を認めないという恋。
何の権限があってこんなことを言うのか不明な部分も多い。
このままだとただの嫌な子になってしまう。
この学校は新設校ではあるものの、同じ場所に神宮音楽学校というのがあったので、もしかしたらそこで何かあったのだろうか。
これから先の展開が非常に楽しみである。

②チラっとうつったスクールアイドルは何者なのか?


冒頭の街頭ビジョンに映っていた2人組の女の子。
あれが今作におけるLiella!のライバル枠だろううか。
めちゃくちゃサンバ感を感じる。
一体どんなドラマが生まれるのだろうか。

③平安名すみれについて


今のところ、ただのクラスメイトで感じ悪いという印象しかないすみれ。
「あたしを誰だと思ってるの」というセリフから、プライドの高さが伝わってくる。
彼女はどんな経歴の持ち主なのか。
そんな彼女も、Liella!のメンバーとして活動していくことになる。
果たしてどんな展開をみせてくれるのか。

 

✅ストーリー詳細

✔Aパート

🎞外苑西中学の屋上
P かのんがギターを弾き語る。

🎞外苑西中学の教室
L かのんは「結ヶ丘女子高等学校の音楽科に進み、歌でみんなを笑顔にすること」と夢を語る。

🎞試験会場
F かのんは課題曲を緊張で歌えず、受験に失敗する。

🎞かのんの家
P かのんは学校へ行くのが億劫そうだ。
P かのんは音が聴こえないように、ヘッドフォンをつけて歩き出す。

🎞通学路
P かのんは中学のクラスメート2人に出会う。
P 2人は音楽科に合格し、音楽科の制服を着ている。
F かのんは気まずくなってその場を立ち去る。

🎞通学路
P かのんは中学校の屋上で弾き語りした歌を歌い出す。
L 可可がかのんの歌声を聴いて驚く。
LF かのんは可可に中国語で声をかけられるが、何を言っているかわからず逃げる。

🎞通学路
P かのんは千砂都に声を掛けられる。
P 幼馴染の千砂都は音楽科に合格した。
F かのんは歌を辞め、新しいことを始めようとしているようだ。

🎞入学式
P 元々、結ヶ丘の前身は神宮音楽学校だった。
F「この地に根づく音楽の歴史を、特に音楽科の生徒は引き継ぎ大きく羽ばたいていってほしい」と語る理事長の言葉にかのんは落ち込む。

🎞教室
F かのんは自己紹介で「夢は猫を飼うこと」と語る。
P 可可とすみれが自己紹介する。
L 可可がスクールアイドルに興味がないかと勧誘する。

🎞廊下
P かのんは可可から逃げている。
L かのんが部活紹介の掲示板を見ていると、可可の勧誘する声が聞こえる。
F 可可に見つかったかのんは、再び逃げる。

🎞中庭
LF 可可はかのんをスクールアイドルに誘うが、かのんは断ろうとする。

P 恋が可可が配っていたチラシを持ってやってくる。
E 恋は、この学校にとって音楽はとても大切なものだから生半可な気持ちで勝手な行動をしないようにと注意する。
E 恋は、スクールアイドルはこの学校にとってふさわしくない、いいものとは言えないと告げる。

F かのんは可可に自分が音楽科に落ちたこと、そして歌を諦めることを伝える。
G 可可は「好きなことを頑張ることにおしまいなんてあるんですか!?」とかのんに問う。

✔Bパート

🎞かのんの家/部屋
F かのんは可可に、自分がスクールアイドルに向いていないと思うと話す。
P かのんは歌わないスクールアイドルというものはできないかと問う。
E かのんは、自分がいざって時になると声が出なくなってしまうことを話し出す。

🎞(回想)小学校の音楽会
E 独唱パートで緊張したかのんは倒れてしまう。

🎞かのんの部屋
E かのんは、歌が好きなのに大切な時ほど声が出なくなることを伝える。
G 歌は大好きだからと、可可とスクールアイドルになってくれる子を探すことを約束する。

🎞たこ焼き屋
P かのんは千砂都にスクールアイドルに興味がありそうな子がいないか聴く。
F しかし千砂都は、音楽科にはいないと思うと言う。
P かのんは、恋が結ヶ丘の創設者・花の娘であることを知る。

🎞帰り道
P かのんは、可可が発声練習をする声を聴く。

🎞かのんの家
LF かのんはギターに手を伸ばそうとするが、躊躇する。

🎞学校
LF かのんたちはスクールアイドルになってくれる子を探すが見つからない。
GE かのんは他のクラスや音楽科も回ってみようと可可を励ますが、可可は何か言いたげだ。
LF かのんは通りかかったすみれに声をかけるが、断られてしまう。

🎞学校入口
L 可可は、かのんにどうしても一緒にスクールアイドルがしたいと伝える。
L 歌が好きな人を心から応援してくれるかのんと一緒に活動したいと告げる。
F かのんは、いざという時に歌えない自分が、周りや自分自身をがっかりさせてしまうのが嫌だと吐露する。
PE かのんはヘッドフォンをつけ、出口に向かって歩き出しながら、自問自答する。
GL 門を出る手前で、かのんはヘッドフォンを外し、可可の元へ戻り、自分は歌が好きだと思いをぶつける。
L 白い羽根がかのんのバックに入る。

🎞街中
L かのんは街中で「未来予報ハレルヤ!」を歌い上げる。

(つづく)


【スーパースター!!】「まだ名もないキモチ」を持ちながら。

2021-07-10 08:00:53 | アニメ感想_『ラブライブ!スーパースター!!』

こんにちは、りょうへいです。

いよいよ明日に迫った『ラブライブ!スーパースター!!』第1話。
タイトルは「まだ名もないキモチ」。
これは、Liella!!のファーストシングル『始まりは君の空』の歌詞からとっている言葉です。

1番のはじまりで
「なにか目覚めそうだよ まだ名もないキモチが 違う明日を見たがってる」
2番のはじまりで
「いま自分のなかの まだ名もないキモチを 大事にしたいって思ってる」

この「名もないキモチ」というのはきっと大事な言葉で、作品でも大きな意味を持つものなんだろうと、現時点では考えているのですが……。
それ以前に、まさに今、私自身Liella!!ちゃんたちに対している気持ちそのものが「名もないキモチ」だということに気がついてしまいました。。。


というのも、やっぱり彼女たちがキャストとして発表されてからアニメ放送までの期間が、これまでのラブライブシリーズと比べると短いのです。
それゆえなのか、どうしても彼女たちに向ける気持ちが「まっしろ」になってしまうといえばいいでしょうか。。。

すごい期待しているか、と言われるとそうでもなく。
かといって全然期待していないか、と言われるとそんなことはなくて。
だけど、この「なんとも言えない不思議なキモチ」「言葉にできない名もないキモチ」を味わっているのが、アニメ放送前の「今」だけなのは間違いないと思っています。
だから、歌詞で歌われているようにこの「今」感じている気持ちを「大事にしたい」と思っていて、とりあえずブログに残しておきたくて記事にしてみました。

さて、今日電車に乗っていたら「CREATIVE TRAIN」という番組が広告で流れていました。
そこにはよく見知った人が出ていました。
声優だけじゃなく、作家としても活躍している浅野真澄さんでした。
そのインタビューの中で浅野さんがこんなことを言っていたのがちょっと印象的だったので抜粋します。

私の持論として、ボキャブラリーの数だけ感情を認識できると思っています。
例えば「メガネっ娘萌え」という言葉があると思うんですけど、その言葉が生まれる前は「メガネをかけている女の子に対するこの気持はなんだろう?」みたいな(その感情を)認識できなかったりするじゃないですか。
でもそこに「メガネっ娘萌え」というボキャブラリーが生まれることで、自分の感情の輪郭がはっきりするというか……。それはすべての感情に対してあり得ると思っているんですけど。
だから私が本を読むことで感情に対するボキャブラリーをたくさん持っているとしたら、それだけ表現できたり感じ分けたりする感情が多いということ。
それがお芝居につながっていると思います。


この浅野さんの持論を聞いて、なるほどなーと思いました。
自分の中で生まれた、よくわからない感情が言葉にならないのは、その感情に対するボキャブラリーがないからなのですね。
ということは、感情を豊かにするためには語彙を増やせばいいわけで、本を読むなど自分の中にインストールすることが大事なんだなあと。
……まあそれはそうでしょ、と思うのですが。
ここ一週間、自分の気持ちが「眠い!」「面白い!」「仕事辛い!」くらいしかないほどに感情が死にかけていた自分にはよい刺激になったといいますか。
Liella!!ちゃんに対するよくわからない気持ちについて深く考えていなかったので、目からウロコが落ちたという話です。

まあそう考えると、私がLiella!!に対して「まだ名もないキモチ」を持っているのは当然といえば当然なんです。
ボキャブラリーがないというか、やっぱりまだ彼女たちのことを知らない、知識がない、わからないという気持ちがあるからこそ、出てしまうものなのです。
これまでラブライブを追ってきた私が持っていなかったこの感情も、ラブライバーとしてあるまじき思いなのではなく、これまでのLiella!!の展開のスピードが速すぎるせいもあるんだと理解しています。

ですが、これってもしかして運営はファンにそう思ってもらうために、狙ってやっているんじゃないかと思えてきました。
あえてこの「名もないキモチ」をファンに持ってもらうために、Liella!!の生放送から5ヶ月という短いスパンでアニメを放送しようとしている……というのは考えすぎでしょうか。。。
いずれにしても、やはりアニメが放送されて、彼女たちの物語が動き出さないと、自分の感情の輪郭がはっきりせずに言葉にならないそうです笑

ただ、きっとLiella!!のメンバーも、キャストさんも、私たちと同じように「まだ名もないキモチ」を持っているのだと思うのです。
メンバーたちは「歴史もない、先輩もいない、名前も全く知られていない、ないない尽くしの新設校」の1年生なのですから。
キャストたちは一般公募で選ばれた人たちも含まれていること、いままでの9人ではない、5人からのスタートという意味で「はじめて尽くし」の1年生なのですから。
ファンも、彼女たちも、今はまだ真っ白なキャンバスの上に立っている状態なんですよね。

無限の可能性があるLiella!!のこれからの中で、まだ見えぬ何かを選び、どれかを捨てなければならない。
そんな真っ白なキャンバスにLiella!!は何を描くのでしょう。
どんな物語を見せてくれるのでしょう。
そんな手探り状態のメンバーとキャストは「まだ名もないキモチ」にどんな名前をつけてくれるのでしょう。
そしてファンとしての自分は「まだ名もないキモチ」にどんな名前をつけるのでしょう。

このキモチにちゃんとした名前をつけられるように、Liella!!ちゃんたちのこともこれまでのシリーズ同様追いかけていくことを、この場で宣言しておこうと思います。
1クール見終えてどんな気持ちになっているのか、今から少し楽しみになってきました!

無理せず自分のペースで、各話の感想を書いていけたらと思っています。
引き続きTwitter共々、よろしくお願いします!