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【ガルパ】No.141_ハロハピ3章:にこにこねくと!◆あなたの勇気が、また他の誰かの勇気につながっていく

2021-02-17 22:22:35 | ゲームストーリー感想_『バンドリ!ガールズバンドパーティー!』

今回は、こころちゃんがまた一つ「寂しい」という新しい感情を知り
花音先輩の成長を実感するストーリーでした。

笑顔はどんどん広がっていく、誰かからあなたへ、あなたから誰かへと。

世界を笑顔に!」をモットーに活動するハロハピの目指す理想郷は、そう遠くない!?
素敵な「つながり」のストーリーを、振り返っていきます。

 

異国の地での大波乱

今回のストーリーの舞台は日本ではなく海外です。
ハロハピはこころちゃんのつてで、ハピネール王国の千年祭のイベントに出演することになりました。
それだけでもすごいことなのですが、もうひとつ驚きの出来事が。
その国で、ニコリーナという花音先輩にまったくそっくりな、ハピネール王国のお姫様に出会います。

下の画像の通り、実は花音先輩は双子だったのでは、と思うほど、瓜二つなのですw
これは決してモーションを使いまわしているわけではなく、ちゃんとした理由があります。それは後ほど。


ニコリーナは小さいころから身体が弱く、外の世界に出ることがなく育ちました。
そのため外の世界に出ることが怖くなってしまい、自分のお城の中にずっと閉じこもっていたのです。
自分の小さな世界から、大きな外の世界に行ってみたいと思いながらも、踏み出す勇気が出ないお姫様。
ハロハピは、そんなお姫様の最初の友達になります。

でも、ハロハピのみんなが日本に帰ってしまったら、お姫様はまた一人ぼっちになってしまいます。
そのことを案じたこころちゃんは、ハピネール王国に住む、と、またまたとんでもないことを言い出しました
みんなと離れることに「よくわからないけど、たぶん寂しくない」と言って、ニコリーナのところへ行ってしまいます。


動揺するハロハピメンバーたち。
このこころちゃんの行動はなかなか凡人には理解できません。
でも、これにも実はちゃんとした理由があります。

こころちゃんの家は「超」が何個もつくほどの大金持ち。
しかも、弦巻家は一国の王様と仲良し。
そしてこころちゃんにとってみれば、世界は非常に小さいものです。
つまり、普通の人間とは明らかに住んでいる世界が違っていて、見えている景色も考え方も異なっているゆえに、
日本とハピネール王国がどれほど遠いのか、というのはさほど問題にならないのです。
目の前で笑顔じゃない人がいたら、自分を無意識に犠牲にしてでも笑顔にする、それが弦巻こころちゃんなのです。
ところが、他のハロハピメンバーは大金持ちでもない、普通の高校生。
この、ハロハピのみんなとの感覚のズレが、この事件の発端です。
そしてプラスの感情しか持ち合わせていないこころちゃんには「寂しい」という感情が理解できず。
それゆえに「みんなと離れても寂しくない」と言ってしまったのです。

そうそう、ここで自分は、ニコリーナとこころちゃんって、なんか似ているなーって感じましたね。
庶民ではないというのもありますが、
・ニコリーナ :物理的に小さな世界(お城の狭い空間)を生きている。
・こころちゃん:感覚的に小さな世界(世界の大きさが庶民と異なる)を生きている。
ニコリーナとこころちゃんって性格は正反対な感じがしますが、↑のように整理してみると「小さな世界」というキーワードでつなぐことができます。

 

学年別に分かれて出した結論は……

こころちゃんのハピネール王国への永住に、一番に怒りをあらわにした美咲ちゃんでした。
普段からどこか醒めていて、こころちゃんになんだかんだいって付き合っていた美咲ちゃんですが、今回はガラでもなく部屋を飛び出してしまいます。
いままでのこころちゃんの言動・行動の中でも、一番意味がわからない思いつきだったことに加えて、みんなと一緒でなくても「寂しくない」という言葉。
これまでのハロハピの歩みを否定されたようで、悲しかったのでしょう。
(「寂しい」や「特別」とは何かがわからないから「寂しくない」とこころちゃんは言ったのであって、この時点では美咲ちゃんも気づけていません)


しかしこの怒りは、最初の頃はクールぶって普通が一番なんていっていた美咲ちゃんが、ここまでハロハピのことを大切に思っているということを示しています。
南の島に宝探しに行ったことも、スマイル遊園地を立て直したことも、とても大変な目にあったけど、同時にとても大切な思い出だったのです。
そんな尊い日々が失われようとしている……。
2年生組2人は自分の意思でこころちゃんを止めることに。

一方の3年生組。
花音先輩は、こころちゃんの突飛な思いつきに何を言ったらいいのかわからなくなってしまった自分を情けなく思っていました。
薫先輩は、こころちゃんの望みなら、応援するのが友人の役目なのだから、こころちゃんを応援するべきなのかと葛藤していました。

しかし、それはこころちゃん自身が正しい選択をしているならばの話。
こころちゃんは誰かを笑顔にするために、自分の大切な何かを手放そうとしているのです。
ハロハピで過ごしていた当たり前の毎日は、何物にも代えがたい大切なものなのに……。


こころちゃんは、目の前のお姫様を笑顔にすることにとらわれて「無意識」に「自己を犠牲にしている」ことに気づいていません
それにこころちゃんに気付いてもらわなければ。
3年生組もこころちゃんを止めることにしました。

4人で、ではなく、学年別に結論を出したハロハピ一同。
同学年だからこそこころちゃんに素直な気持ちを伝えられる。
先輩だからこそ、誰かの間違いを正しい方向に導いてあげる。
こうやってみるとすごくバランスのとれたメンバーだなと感じます

最初ハロハピは、こころちゃんを筆頭にすごく不安定なバンドだと思っていました。
が、こういう学年ごとのやり取りをみていると全く違った印象を受けますね。

 

こころちゃんの涙と、花音先輩からニコリーナへの勇気のバトン

一方のこころちゃん。
ニコリーナに、この国に住むことでどんな楽しいことが待っているのかを話そうとします。
しかしどれも出てくるのは、ハロハピのみんながいないと実現できないものであることに気が付きます。


涙をみせるこころちゃん。
あの、こころちゃんが。
いつも笑顔でニコニコなこころちゃんが、静かに涙をするとは……。
私はこういうギャップには弱い……。自分も泣きそうでした。

さて、こころちゃんが涙を流した理由。
それは「寂しい」という感情を知ったから、に他なりません。
こころちゃんは、自分がいる小さな(と思っている)世界には、特別な物ばかりだと思っていましたが
ハロハピのみんなと過ごしてきた中で、ハロハピのみんなと築き上げてきた「特別」があることを知るのでした。
その「特別」は、他の「特別」よりもっと「特別」で、こころちゃんにとっても、他のメンバーにとっても、かけがえのない大切なもの。
そのことに気づき、こころちゃんはニコリーナのそばにいても、自分が笑顔になれないのだから、一緒にいることはできないことを伝えます。


しかし、これではニコリーナが一人ぼっちのままです。
そこで思いついたのが、ニコリーナがハピネール王国で友達を作ればいいということ。
でもニコリーナは不安そうです。
今までずっと一人でお城の中にいたのに、外の世界に踏み出すのはかなりの勇気がいることですから。
でも、ここでニコリーナに最初に思いを伝えたのは、花音先輩でした。
花音先輩がニコリーナに、勇気のバトンを渡したのです

一番最初ドラムを捨てようとしていた花音先輩。
こころちゃんから花音先輩へ「ハピネス ハピー マジカル」の呪文で勇気のバトンを受け取って。
花音先輩が、過去の自分とそっくりなニコリーナに、勇気のバトンを渡す。
かつての自分が受け取ったバトンは、昔の自分のようなニコリーナに引き継がれていきました。
あの後ろ向きで、自分の中の小さな世界で過ごしていた花音先輩は、手をひっぱっていける頼もしい先輩に成長しました。
初期からイベントを見返してみると、本当に成長したなあと😭

もうみなさんは分かったと思います。
なぜ、ニコリーナを花音先輩と、これほどまでに瓜二つにしていたのか。
それは花音先輩が昔の自分のようなニコリーナに手を差し伸べるほどに成長していることを印象付けるためなのかなと思います。
外見はそっくりだけど、中身は昔の花音先輩のようなニコリーナを登場させて、昔の自分にバトンを渡すような演出をしているのかなと

 

ハロハピの活動は、現実の世界でも実現できる!


千年祭の夜、ニコリーナはハロハピからわけてもらった勇気で、同年代の女の子に話しかけ、友達になることができました
画像のこの笑顔!
そこには、小さな世界に閉じこもっていたお姫様の姿はありません
まさにおとぎ話のような「めでたしめでたし」で締めるに相応しいエンディングです。

後日、弦巻家にニコリーナからたくさんの写真が届きました。
(こころちゃんの☆4カード「世界を繋ぐ笑顔」エピソード「海の向こうからの手紙」より)
その写真には、千年祭のときに友達になった女の子たちとお出かけして、ニコニコ笑顔なニコリーナが写っていました
ハロハピの「世界を笑顔に」という活動は、まさに有言実行、着々と広がっていくのでした。
第1章では、近所の病院にいる女の子を笑顔にしたのに、今では外国のお姫様だって笑顔にしているのですから。

そしてゲームの中の世界だけではありません。
このストーリーを読んだ我々をも、笑顔にしてくれているのです。
なんて儚いのでしょう。
これからもハロハピはどんどん笑顔の輪を広げてくれるはずです。

話は大きく変わりますが、現実の世界では新型コロナウィルスが猛威を振るっています。
まだまだ終息の兆しが見えず、出口のないトンネルを進んでいる感じがしています。
ニュースをみれば、コロナが増えた、減った、ワクチンが、デモが、と、暗くなるニュースばかり。
街行く多くの人々が下を向いて、まるで笑顔を忘れているかのように感じることも増えました。


しかし私は思うのです。
こころちゃんのように笑顔を忘れてしまっても、思い出させてくれる人やモノはきっとあなたのそばにいるはずなのです。
それは自分のそばにあるけれど、そばにあるがゆえにその大切さに気づけない。
でもその「特別」は、簡単に手放してはいけない。
そしてその人・モノから勇気や笑顔をもらって、自分のそばにある「特別」に気づけたら、今度は他の誰かへ届けてあげてほしいのです。
そうやって勇気や笑顔のバトンを連鎖させて、世界中に広がっていけば、きっと新しい「日常」と、これまでの「日常」を手に入れることだってできるのではないでしょうか。

そんなことを思いつつ、今日のところは筆をおきたいと思います。
ここまで拙い文章を読んでくださって、ありがとうございました!



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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2021-06-27 19:23:27
もし、ダグバがこころちゃんに

「どうしたの?もっと僕を笑顔にしてよ」

とか言ったならば、こころちゃんはどう感じるのかとても興味がありますね
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