第2話「スクールアイドル禁止!?」のストーリー解析、および感想記事です。
✅総評
第2話では、かのんと可可がスクールアイドル部設立に向けて、努力を重ねるお話。
アイドル作品に欠かすことのできない練習場面が続く。
これまでのラブライブ作品に比べると比率が大きく増していたのが印象的。
まだ序盤で登場人物が少ないこともあるが、こういった「アイドルが目標に向かって努力している部分」が丁寧に描かれているとこちらも感情移入しやすくてよい。
果たして2人はフェスで1位をとることができるのか、次の第3話に向けての展開が気になるところ。
🔴理事長について
今回印象的だった場面のひとつが、理事長室での、理事長の大人の対応。
ラブライブ作品に登場する大人(=理事長)の役割は、生徒たちを正しい方向に導くこと。
作品によっては大人たちを悪として展開することもあるし、そのほうが面白いこともある。
しかしこの作品では、大人を悪として登場させることはしていない。
だから、恋が学校にふさわしくないという理由で部の設立を阻害することについては、教育者として正しくないと道を正してあげているのだ。
ここで注意したいのが、あくまで理事長はかのんたちを間違った道に行かないようにしているだけということだ。
つまり理事長は物語の推進をする立場ではないということ。
あくまでも生徒であるかのんたちが道を切り開いていくのを見守っていく守護者的ポジションといえる。
ここをちゃんと意識しておかないと、後々の理事長の行動原理がよくわからなくなる可能性がある。
これは歴代の作品でもあるあるだった部分で、ラブライブの悪い所ともいえる。
まあここは大目に見ていくしかないw
🔴あきらめないキモチ
一度は歌を諦めたかのんが、可可の歌詞を受け取って曲を完成させる。
こういう誰かの思いを引き継いで、苦手なことを克服して、という展開は王道だ。
しかし王道ゆえにストーリー強度が強めになって、非常にエモーショナルな展開である。
あきらめないキモチをもって、スクールアイドルをはじめたこと。
それはかのんにとって大きなプラスになったのは間違いない。
かのんの「ここぞという場面に歌えない」というイップスは、本話冒頭で解決しているようにみえる。
フェスで無事に歌えれば彼女のイップスを克服したということになるが、果たしてそんなすんなりといけるのだろうか。
なんとなく、ここが泣き所ですぞ、って脚本の花田先生に言われている気がする。
そして素直に泣いてしまうのが訓練されたラブライバーだと思っているw(チョロい)
そしてあきらめなかったのは、かのんだけではない。
可可も、自分と向き合い、努力を重ねていった。
まさかの体力がないというスクールアイドルをやっていくうえで致命的な問題。
これをきちんと努力によって改善されていった。
かのん曰く可可は「運動以外は完ぺき」。
可可自身のポテンシャルの高さもあって、問題解決のスピードは非常にはやかった。
でも可可の抱える問題は本当にそれだけなのだろうか。
実は上海いる家族の反対を押し切って日本にきてたりすると面白いのだが。
また、歌詞のノートをみてみると、可可の歌詞の中に、ちゃんと「星」というワードがある。
ここで早くもタイトル回収?
いずれにしても、第3話の挿入歌、はやく聴きたい!
✅作品基本情報
原作:矢立肇
監督:京極尚彦
シリーズ構成:花田十輝
脚本:花田十輝
アニメーション制作:サンライズ
✅キャラクター
[Liella!]
・澁谷かのん - 伊達さゆり
・唐可可 - Liyuu
・嵐千砂都 - 岬なこ
・平安名すみれ - ペイトン尚未
・葉月恋 - 青山なぎさ
[澁谷家]
・澁谷 ありあ - 松永あかね
・かのんの母 - 能登麻美子
・マンマル - 麦穂あんな
[学園関係者]
・理事長 - 朴璐美
・ナナミ - 和氣あず未
・ヤエ - 富田美憂
・ココノ - 白石晴香
✅ドライバー
メインドライバー
・結ヶ丘でスクールアイドル部を立ち上げるために、フェスでの1位を目指す。(L)
サブドライバー
・恋はスクールアイドル部の立ち上げを阻害するが、理事長から諭される。(E-G)
・かのんと可可のダンス練習に、千砂都がコーチにつく。(G)
・運動の苦手な可可が、あきらめずに努力を続ける。(F-L)
・かのんは、フェスで披露する楽曲を完成させる。(L)
✅補足/オマケ
特になし
✅残された伏線
第1話に引き続き、下記の伏線が残されている。
✴恋がスクールアイドル活動を認めない理由は?
今回の恋の発言により、音楽科ではない普通科の生徒が、学校の恥をさらすことを恐れていることがわかった。
「母」という言葉も出てきましたので、学校の創始者である「母」に関わる何かがキーポイントとなりそうだ。
✴チラっとうつったスクールアイドルは何者なのか?
「サニパ」という単語が劇中に登場。
おそらくユニット名なのでしょうが、まだ詳しいことは不明。
ちなみに可可の部屋にあるこの大きな写真、もしかしてその「サニパ」なのか。
✴平安名すみれは何をしているのか
人目を気にしながらこの子は何をしているのか。
原宿の人が多い所でこういうことをしている、目をキョロキョロさせている。
おそらくスカウトされたいということだとは思うが、、、
彼女の過去が第3話で描かれるので、ここで回収されそう。
今回新たに追加された伏線は下記。
✴可可はなぜスクールアイドルに興味を持ったのか
わざわざ上海から、スクールアイドルになるために来日した可可。
「好きだから」という理由だけでわざわざ日本に来るとは思えない。
何か裏の事情がある気がする。(何もなかったりしてw)
✴千砂都が急にラップを口ずさみ出したシーンは何のためにあるのか
あれ、なんのためにあるのか?
千砂都は丸いものを愛する変わった子だが、視聴者に変わった子であることをここでさらに強く印象付けるため?
意味があるかもしれないので一応伏線にしておくw
✴千砂都がスクールアイドルになる理由
普通に考えれば、かのんが止めなければ千砂都は部に入ると言っていたはず。
でもここで幼馴染に気を使われたことで、入部ではなくダンスコーチという形になった。
このコーチという形から、どのようにスクールアイドルへの入部するという流れになっていくのか。
✴フォトスタンドに映っていた人物たちは何者?
かのんの部屋に一瞬出てきたフォトスタンドに映った人物たち。
全員スクールアイドルなのか? それとも過去の友人なのか?
何らかの意図があって入れているシーンだと思うので、これが今後どこかで生きてくるかも。
✅ストーリー詳細
✔アバンパート
🎞かのんの部屋~通学路
L かのんはスクールアイドルならば歌えることに気付き、ごきげんだ。
✔Aパート
🎞教室
LF 可可は「スクールアイドル部」の立ち上げ申請書を提出したが、恋に断られた。
P 部活については恋を中心とした生徒会が管理しているようだ。
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🎞廊下
P かのんと可可は恋にどうしてスクールアイドル部の申請が却下されたのかを尋ねる。
P 恋曰く、音楽科がある結ヶ丘であるからには、スクールアイドルの活動であっても他の学校より秀でていないと学校の価値が下がってしまう。
E 多くの学校で活動が行われているスクールアイドルの中で、かのんと可可が恥ずかしくない成績をあげられるわけがないから認めないという。
E 恋は、どうしてもスクールアイドルをやりたければ、他の学校に行けという。
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🎞かのんの喫茶店
P 可可は退学届を書く。
F かのんは学校をやめることはできないと拒否する。
P 可可曰く、スクールアイドルのことをよく思っていない人は結構いるという。
L かのんも可可もスクールアイドルのことが好きなので、結ヶ丘でスクールアイドル部をはじめることを決意する。
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P 可可と入れ替わりで、千砂都が店に入ってくる。
P かのんは千砂都に、恋の弱点を調べてもらったが、弱点は無く、むしろ音楽科の生徒に頼られているという。
E 理事長は恋の母と同級生で、恋のスクールアイドル禁止をひっくり返すのは難しそうだ。
L 千砂都はとりあえず他の部で活動したらと提案する。
F かのんは、恋が好きにできる状況を許すことはできないし、他の部でとりあえず活動するのはその部に失礼だからと拒否する。
L かのんは本気でスクールアイドル活動をしたいと思っている。
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🎞学校
P(G) 可可は自由に部活ができるようにと署名運動をはじめる。かのんはそれに付き合わされる。
E(G) かのんたちは理事長室に呼ばれる。
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🎞理事長室
G 話をきいた理事長は恋に、普通科の生徒の音楽活動を止める権限はないと注意する。
G 恋は母のことを持ち出そうとするが、理事長に関係ないと一喝される。
E 理事長は、音楽はこの学校にとっての誇りだからと、かのんたちに課題を与える。
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🎞庭
E 課題は「ヨヨギスクールアイドルフェス」で1位になれば活動を許可するというものだった。
L かのんと可可にはダンスや振り付けができないので、千砂都にダンスを教えてほしいとお願いする。
L 千砂都は心よく引き受ける。
LF 可可は千砂都をスクールアイドルに誘うが、音楽科である千砂都にこれ以上の無理は言えないとかのんに止められる。
F 千砂都は微妙な表情を浮かべる。
GE さっそくステップの練習から始めるが、可可は運動が苦手であることが発覚する。
✔Bパート
🎞原宿の通り
P すみれはクレープを食べることをアピールするが「場所が悪いみたいね」とつぶやく。
P すみれは、そばにいた女の子たちが言っていた「サニパ」という言葉が気になる。
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🎞練習場所
E 体力のない可可は、ランニングで音を上げる。
G 千砂都はスクールアイドルに必要な基礎体力を継続してつけることを目標に決める。
E フェスで披露する楽曲がまだ作られていない。
L 新曲の歌詞は可可が書き溜めたノートから、かのんが考えることになった。
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🎞かのんの家
G かのんは可可のノートを中国語辞典で翻訳しながら、歌詞を作り上げる。
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G かのんと可可は繰り返し練習を重ね、かのんは作曲を進める。
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🎞学校の中庭
P かのんは仮歌を千砂都に聴いてもらう。
G 千砂都は、可可の「あきらめないキモチ」や、かのんらしさが現れていると絶賛する。
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🎞練習場所
G かのんと可可は少しずつ体力がついて、ダンスも踊れるようになってきた。
G 音楽科の合唱部の歌声に触発されて、かのんはもうワンセットランニングをはじめる。
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🎞生徒会室
P 恋は代々木スクールアイドルフェスのウェブページをみる。
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🎞かのんの家
GL かのんは「あきらめないキモチ」とつぶやきながら、作曲をすすめ、ついに曲を完成させる。
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🎞原宿の街
P ランニングしている可可をみかけたかのんは、可可を追いかけ一緒にランニングを始める。
L 受験に失敗してずっと「終わり」が続くと思っていたかのんは、スクールアイドルに出会い、新しい私がやっとはじまったと喜ぶ。
P 完成した曲を可可にここで歌ってほしいといわれ、かのんは歌おうと息を吸い込む。
(つづく)
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