伊東の火山と言えば大室山や小室山・遠笠山・矢筈山などが有名ですが、
一碧湖が噴火でできた火口に水がたまったものだとか、伊東市内の多くの施設が火山のつくった地形を利用していると言う事はあまり知られてない?
それは「伊東市立南小学校」は5万7000年前に噴火した城星(じょうぼし)火山の火口、
(旧)伊東スタジアムは2万2000年前に噴火した鉢ヶ窪火口群のひとつを利用して建てられたもの、また伊東市役所の立つ台地は7万5000年前の噴火で流れた溶岩のつくった地形とのことなど、、、
静岡大学教育学部総合科学教室 小山真人研究室より
で、今日は伊東へ出かけついで伊東市街地の火山観察へ。
まずは伊東市立南小学校の下にある5万7000年前の火口跡と言う市民グラウンド。
そしてこちらは2万2000年前に噴火した鉢ヶ窪火口を利用し建てられた旧伊東スタジアム。
かつては巨人軍のキャンプやヤオハンジャパンも管理していたが、今は下にある老人介護施設が所有しているそう。スタジアムどころか火口の痕跡さえ破壊されつつある。
そして7万5000年前の噴火で流れた溶岩の大地の上に立つ立派な伊東市役所。
大地のダイナミズムに感嘆し、普段着の街に触れ、、一寸変わった観光となりました。
但し、火山マニア限定?
「天城山」は更新世中期以降の活動によって形成された成層火山です。
まず新第三紀中新世の海底火山活動堆積物の湯ケ島層群の基盤の上に、
南方の「浅間山」「三筋山」「登尾山」などの火山活動が起こりました。
次にその上部に天城火山本体を形成した活動が起こり大きな山体ができました。
しかしその後、東伊豆町片瀬・白田地区を南東に流れる「白田川」源流部を
火口とする大爆発で山体の一部を吹き飛ばし、現在の様な馬蹄型カルデラ状の
地形が形成されたと推測されています。
この天城カルデラは万二郎岳や青スズ台、三筋山などからも観察できますが
ここ須崎半島の爪木崎からも見ることが出来ます。
奥の天城連山と手前・三筋山の山並みの間が天城カルデラです。
解説画像。
衛星写真でもクッキリ見ることが出来ます。
右の大島・三原山も将来、爆裂し天城の様になるかもしれませんね!?
天城カルデラ中心に位置する天城ハイランド別荘地より白田山&小岳を目指す。
其処の847.6m三角点の名前は白田山だと思っていたが、あるHPでは立石山と
なっていた。
また万三郎岳~八丁池間の北側の山が白田山となっている地図もある。
この辺、いろいろ在るようだが取り合えず847.6m三角点を白田山とする。
取っ付きは南東から上って行ったが帰路に通った南側の方が若干良い。
白田山山頂までひたすら登り、三角点からは歩き易い尾根が林道まで、、
シラける林道だがめげず、少し右手の崖から再び尾根を伝っていった。
ここから後は三分の二位?やぶ漕ぎ。
途中モミやブナの巨木達に励まされ・・・
(本日は西からの強風と時おり小雨、立ち枯れのモミの木に納得 !!)
そして戸塚山(小岳)山頂、縦走コース案内板の少し後方が本当のピーク点。
帰りは往路を引き返す。(所用約5時間)
あと、かつて成層火山であった天城山が約15万年前の大爆裂により
山体上部が吹き飛んだと考えられているが、その噴火口跡?らしき
窪地もコース半場に見受けられた。素人には特定は出来ないが
しらぬたの池や別荘地周辺も、その当時噴煙を出していた箇所かも?