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アメコミとラーメン

敵が配信ビジネスに参入、X-MEN 4号、5号


再出発したX-MENは結構面白いのだが、伏線を次々と出しながら、それを回収してくれないので進行が遅く感じられる。したがって、X-MEN 4号、5号について2冊まとめてレビュー。

筋書をJed MacKay 、画をRyan Stegman、インクをJP Mayer他が担当。添付画像は、X-MEN5号のものを採用。J Scott Campbellによるvariant coverはちょっと飽きてきたので、5号は通常のStegmanの表紙を買ってみた。結果正解。Marte Garciaの彩色でmind-scape(心の情景)が印象的に仕上がっている。

粗筋を短めに紹介。デトロイトでミュータントTrevor Fitzroyとその仲間が新たなミュータントを狩る。それを防ごうとする人員不足のX-MEM。5号では、成人を過ぎてからミュータント化したBenの心の中にテレパシー能力を持つPSYLOCKEとQuentinが入り込み不自然なミュータント化の謎を探る。

気に入ったシーン、台詞を紹介。Fitzroyのミュータントを狩る映像を配信するという発想は面白いな。犯罪行為をお金を払っても観たいという輩は絶対いるからな。有料なのかどうかわからんが、Fitzroyにしてみれば広告収入は入るだろうし。

StegmanがSPIDER-MANを描いていた時期それ程評価していなかった。今回X-MENを担当している彼は、ノリノリなのか良い画を描く。特に好きなコマは4号にて、4/5ページを使ってデトロイトにX-MENが到着したシーン。BEASTが特によく描かれている。一方CYCLOPSの眼鏡がちょっと気に入らない。

敵のミュータントのJuggernautに対する台詞。”You’re not even a mutant. This has nothing to do with you.” そうずっと不思議なんだよね。彼はミュータントじゃない。弟はそうだけど。彼がミュータントに組する理由がもう一歩理解できないんだよな。見た目強そうだけどね。

最初に伏線の回収をなかなかしないと言ったが、この号の中で回収された点は2つ。冒頭のMAGIKが誰かとチェスをしているシーン。最初はコンピュータが相手だとおもったのだが・・・。もう一つ、Fitzroyを裏で操る悪がいた件。Sugermanだ。彼は、これまでも時々X-MENに出てきた敵役。ミュータントが感染するかもしれないという点に並々ならない感心を示しているのは彼らしい。 

次に5号。不自然なミュータントの心の情景に居座っていた残留思念。悪の新組織3Kの一人の正体がこの号で判明した。Cassandra Novaだ。KとCは同じように発音するから3Kの残りもKかCから始まるやつってことかな?5号でも伏線を回収してくれた。

前半では、自分のことを武器そのものと宣ったPSYLOCKE。強がっていた割りに後半Cassandra Novaの残留思念に苦戦していた。最後までQuentinの助けを得ずに勝利を勝ち取って欲しかった。

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