X-MENのミニシリーズ、Schismを途中まで読み終わったので、レビュー。X-MEN新展開のシリーズ。これが終るとUncanny X-MENは544号で終了し、翌月からはまた1号から再出発する。(ちなみに、おいらが、アメコミを最初に買ったのが1979年に出版されたUncanny X-MENの121号。1980年の130号からは全ての話を持っている。30年以上だね。中身を読んでなんぼなので、表紙が違うのまでは全部買わないけどね。)
さて、このSchism。学研の英和辞典によれば、(特に宗教団体の)分離・分裂という意味。つまり、X-MENが2つに分離するってことだね。だから、Uncannyの再出発と同時に、新しいX-MENのシリーズ、WOLVERINE and X-MENも出版が開始されるんだね。(もーX-MENの姉妹誌はいいや。疲れる。)
Schismを4号まで読破。筋書きはJason Aaronが担当している。ミニシリーズにしては、珍しく、4号まで全て違う画家が担当している。Carlos Pacheco、Frank Cho、Daniel Acuna、Alan Davisの順。個人的一番好きなAlanの描いた表紙を添付画像に採用しようとおもったのだが、あまり買わなかったVariant Coverの1号のものにした。Carlosの作品。苦労性のリーダーCYCLOPSがかっちょ良いからね。
4人の画家それぞれが、自分の持ち味を出していて、画を見るだけでも結構楽しみ。比較的新しいDanielやFrankの個性的な画も良いし、安定しているCarlosの画も好き。そして、衰えることを知らないベテランAlanの画もすごい。
物語は12歳の悪の権化Kade Kilgoreが悪の秘密結社Hell Fire Clubを牛耳りミュータントに攻撃を仕鰍ッる。X-MENと直接対決するのではない。ミュータントへの恐浮「界の国々の首脳に植え付け、各国が自国にいるミュータントを殺させようとする。
CYCLOPSが指揮するX-MENも世界各地で奮闘するのだが、活動拠点サンフランシスコ沖にあるUtopiaに、ミュータント殺しロボットSentinelが迫ってる。そんな絶体絶命の時に、CYCLOPSとWOLVERINEとの間に見解の相違が芽生える。未成年のミュータントを敵と戦わせるのかどうかだ。
気にいっているところを何点かあげよう。まず、このX-MENの中で大量破壊兵器の保有を直接非難せず、その代替物としてミュータント殺しロボットSentinelを使っているところ。そして、それを各国が動かそうとしたら、正常に動作しない。これは浮「ね。他国を攻撃するはずが、自国民さえ殺しかねないってことだからね。
X-MENのメンバーの古い写真や回想シーンが多用されている。STORMの昔の髪型が懐かしいなと思ったら、今の彼女は髪型が1970年代のものに戻っている。こういうHomage好きだな。
印象的な台詞として、最近誕生したミュータントIdieのもの。初代X-MENのメンバーの写真に対し、「何で笑顔で写真に写っているんだろう」と一人言を言うシーンがある。最近のX-MENに安らぎはないからだな。
それから好きなところの最後は、CYCLOPSとWOLVERINEの大人げない喧嘩のシーン。CYCLOPSの死んだ妻Jean Greyを引き合いに出した、WOLVERINEとCYCLOPSの罵り合いは面白いし、上手いな。
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