雨宮 ピアノ教室(出張レッスン)

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ドビュッシー   最終回

2012-05-28 21:50:51 | 音楽について

前回はドビュッシーのピアノ曲について書きました。
たくさんの曲が作曲され、多くの人々に聴かれ、演奏されています
今年は、特に生誕150周年で、ドビュッシーYEARなので、
ピアニストの演奏会も多いです。
機会がありましたら、聴きに行ってみてはいかがでしょうか?

さて

今回はドビュッシーの晩年について書きます

1909年以降、ドビュッシーはだんだん病に伏しがちになります。
それでも、1910年には、ピアノ曲集「前奏曲」を作曲しました。

第一次世界大戦勃発(1914年~1918年)も彼に精神的ダメージを与えました。

大戦中は、古典主義的形式に20世紀の響きを結合させる6つのソナタが計画されました。
そのうちの3曲は完成し、「チェロとピアノのためのソナタ」「フルート、ビオラとハープのためのソナタ」(共、1915年)「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」(1916年~1917年)が出来上がりました。

この3曲がドビュッシーの最後の作曲と言われていました

しかし、2001年にアメリカで自筆譜が発見された遺作、ピアノ曲「焼ける炭火に照らされた夕べ Op.150」(1917年作曲)があります


その後1918年3月25日、パリで死去
死因は直腸がんでした


1904年    明治37年    日露戦争
1910年    明治43年    「尋常小学校読本唱歌」誕生
                 文部省が初めて編集した小学校唱歌の教科書
1914年    大正3年    第2次大隈内閣 
                 第一次世界大戦
                大日本帝国がドイツに宣戦布告
1915年    大正4年   芥川龍之介「羅生門」
1916年    大正5年   森鴎外「高瀬舟」
1917年    大正6年   「大正6年の大津波」と言われる高潮水害が発生。  
                実際は台風被害の様ですが、東京の「佃」「月島」 
                「築地」「品川」「深川」が浸水→『関東大水害』
1918年    大正7年   富山で米騒動
               日本でシベリア出兵

日本も明治から大正に時代が変わっています。
こう見ると、ドビュッシーの生きた時代は
そんなに現在から離れた時代ではないと思えませんか?  


遺作の「焼ける炭火に照らされる夕べ」は印象派の影響を受けたドビュッシーらしい
曲であると、思います。

簡単でしたが、ドビュッシーについてのお話はおしまいです

日本史が好きなので、日本(たまには世界史)の歴史と照らし合わせてきました。
このことで私も再認識したこともたくさんあります。

次回は、どの作曲家について書こうかなと考え中です

気長にお待ちください

ありがとうございました


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