情報通のお友達に誘われさっそく訪ねました。場所は鯖江市の郊外、田んぼのど真ん中、ロードサイドの一軒家で沖縄料理のお店と併設されています。外観は黒を基調とし、
店内は中央にアイランド、その奥が厨房といった細長い造りで、スタッフが外に出なくてもいいようにオペレーションを簡素化した構造です。また店名にもなっている自家製麺ですが、カウンター席の背後に製麺室が設けてあり店内からも見える、『見せる工房』ようになっていました。これをウリにする戦略のようです。
メニューは、ざっくり言えば塩と醤油とつけ麺の3種類。最近の流れでしょうか？昨年福井にオープンした「麦わら屋」、同じく武生の「勝木屋」もこの3アイテムでの品揃えです。
先ずは塩
「きれいな黄金のしおらーめん700円」今回は岩のりをトッピングした「岩のりのしお800円」
この他にチャーシュー増し「チャーシューの塩980円」もあります。
鶏出汁の清湯スープは、商品名の通り黄金色の透明スープで芳ばしい香りが何とも言えない。7種類の塩をブレンドしたと言う塩タレは後口スッキリ、とっても丸みのある味わいです。
自家製の中細麺はとても口当たりが良く、小麦粉感溢れる麺でした。
次に醤油
「がんこ琥珀の醤油らーめん700円」今回はもずくをトッピングした「太もずくの醤油800円」
この他にチャーシュー増しの「チャーシューの醤油980円」もあります。
鶏と5種類の魚介を使ったという出汁は越前大野の醤油と相まって、ほんのり甘く煮干しや節の香りが鼻から抜けキレのあるスープに仕上がって今す。
塩と醤油はともに自家製の中細麺で、清湯スープとはとても相性がいい。なお麺の大盛りが無料というのもうれしい特典だ。
最後につけ麺
「元祖越前鬼おろし つけ麺（並200ｇ）850円」
この他に大盛300ｇ、特盛400ｇ、山盛500ｇ950円があって、大盛・特盛まで追加無料の850円というのは自家製麺ならではの特典。
こちらの麺はらーめんに使うものより太い、中太全粒粉入り麺。先ずはそのままの麺を食べてみる。舌触りに影響しない程度の配合で小麦の香りがとっても良く出ている。一般的なつけ麺用の極太麺からすると非常に啜りやすく女性や子供さんにも食べやすい特徴がある。やや柔らか目喉越しの良さが特徴とも言える。
つけ汁は鶏と魚介のWスープだそうであっさり和風の醤油ベース。
油の量が少なめなのでコッテリさはないが、鶏のコクは充分感じられ頼りなさはない。甘味と酸味のバランスも良く粗びきの大根おろし（鬼おろし）がたっぷり盛り付けて在あり、これを投入すれば越前おろしそば風にも楽しめるが大根の辛味が少ないので地元の人はどのように受け止めるのだろうか？(笑)
大葉や茹でキャベツ、短冊のチャーシューなどがたっぷり入って具たくさん。
なお、つけ麺にだけ食前の野菜ジュースがセットでついてきます。（金沢の味噌専門大河を思わせる） 緑色なので青汁かと思えばリンゴのすり卸がベースなので甘酸っぱくて美味しい。血糖値の急激な上昇を抑え脂肪になりにくくする効果を狙ったものであろう。そういえば胚芽入り全粒粉麺も健康志向をイメージさせます。
トッピングの薄切レンコンの素揚げは半分がピンク色に染め上げられとてもカワイイ。また紫キャベツの鮮やかさ。そして白とピンクの香の物が一皿付くなど、彩りが良い。女性一人でも気軽に食べられるお店づくり目指しているんだなーと感じさせられました。また燻製玉子、とろとろチャーシューなど新店にしては完成度が高く、今後も目が離せない存在です。
福井の鶏っぷ、麦わら屋、武生の勝木、そして鯖江の鯖の江。注目したい新興勢力です。
店主が修業したと言う仙台の鯖の江は検索しても分かりませんでしたが、開店祝いの中にこんなものがありました。「一草庵」（ちいおり）と読むそうです。つけ麺専門店のようなので、こちらと何か関係がありそうですね。
お店情報
ふくい麺類食堂。鯖の江
福井県鯖江市持明寺町10-19-3
TEL:0778-42-8315
営業時間：11：30～14：00 夜は未定
定休日：不明
