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国道8号線沿いで新湊のトナミ運輸近くの大きなお店で解かりやすいと思います。お食事処とラーメン専門の庵が別の入口になっていますが中で繋がっているし、ラーメンはどちらで食べても同じです。
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しかしラーメン専門の「庵」はカウンターのみで、店主の作業姿をそのカウンター越しに見ながらの時間もなかなか有意義です。ま、出来立てが提供されるのが一番の魅力ですね。
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こちらのメニューはこってりの中華そば(太い麺)と、アッサリの和醤油(細麺)の2種類。動物系の出汁は共通です。今回頂いたのは基本メニューの中華そば。
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透明清湯スープの醤油味。こってりといってもドロドロ系ではなくラードがたっぷり入ったり、数種類の香味油が調合されるなど動物系のコクと旨みがたっぷりのちょっと「脂っこい」ラーメン。それに対して和醤油は油少な目ラードなしで魚介系のカエシを使っているのが特徴です。
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麺は専用の中太やや縮れ麺、濃い目のスープにも負けないしっかりした麺でスープの吸い込みもなかなかです。
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ご主人の作業工程は昔から全く変わっていません。麺を茹でる・丼を湯煎する・丼にカエシや調味料を計り入れる・出汁を計り入れる・麺あげ湯きり・麺投入・具材の盛り付け・チャーシューをバーナーで炙る・ハイお待ちどう♪ 工程が同じなのは当然として、その所作・しぐさも長年の技が身体に染みついているようで見ていて飽きない。丼に立てられた1本の棒。この棒に目印が付けてあり、メニューごとに出汁を注ぎ入れる量を計っているのです。
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こういうこだわりが今日も変わらぬ利助の味を出しているといえるんでしょうね。これからも頑張って頂きたいと思います。