
初老のご夫婦が営んでおられ、お昼時ともなれば病院のスタッフで溢れかえると言う盛況ぶり。カウンターは白衣の人だらけです(笑)。ランチメニューが主流なのですが初訪につきラーメンだけ注文したら若干訝しげな表情を向けられました(笑) オヤジさんの手際がいいですね、狭い厨房なんですがすべてが手に届く距離にある。距離感と言えばご夫婦の距離感、夫唱婦随の名コンビのようで微妙にズレている(笑)。その微妙さが微笑ましくさえ思えるから不思議だ。

役割分担はハッキリしていて、おばちゃんは下準備と配膳の他にラーメンを担当している。二人ともまったく動きに無駄がなく、次々と料理が出来上がってくるので待ち時間が苦にならない。

ラーメン450円、透明スープの醤油味。大きな寸胴から熱々の出汁を注ぎ入れタレと馴染ませる。ほんのり甘味を残す醤油スープは旨みたっぷり。すごくシンプルで嫌味の無い美味さに思わず唸り声が出そうになる。何も足さない、何も引かない、ラーメンの原型ですね。

大釜で泳がせるように茹で上げるが、タイマーなどは無い。長年の経験だけがモノを言う技がある。中細で縮れがはいった透明感のある麺はスープの絡みが抜群です。もちろん完食・完飲、旨かった~。

気持ちの良い挨拶を背中で聞いて、暖簾を後にしました。駐車場が見当たりませんでしたが、大学病院の駐車場に入れれば安心です。