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桶狭間の戦いで敗れた家康公が逃げ帰り自害を試みた際に大樹時住職から「厭離穢土 欣求浄土」の教を説いて諭された。
以来、家康はこの言葉を馬印として掲げるようになる。
写真は2019年関ヶ原ウォーランドでの撮影の一コマ「東軍徳川家康本陣」の場面
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かつて、桶狭間の戦いで敗れた家康公が逃げ帰り、自害を試みた際に、住職から「太平の世を目指す」教えを受け、思いとどまったという、歴史的に大きな役割を果たしたお寺です。岡崎城と大樹寺を結ぶ約3kmの直線は「ビスタライン」と呼ばれ、歴史的眺望として約370年間守られてきました。
松平家・徳川将軍家の菩提寺で、文明7年(1475)4代親忠により勢誉愚底上人が開山しました。松平8代の墓、国の重要文化財の冷泉為恭ふす間絵、歴代将軍の位牌、家康73歳の時の木像などが祀られています。
また、国の重要文化財である多宝塔は、天文4年(1535)に家康の祖父・松平清康が建立しました。1層は方形、2層は円形のこの二重の塔は、蟇股(かえるまた)・拳鼻(こぶしばな)などの彫刻模様に室町末期の美しい様式を見ることができます。
、、、岡崎おでかけナビより引用→こちら
コロナ禍で宝物の一部が公開休止とのことで、外観だけを拝観することとし岡崎での朝一のスタートを切ることにしました。
到着したのが午前7時過ぎ、
広い駐車場は流石に閑散としていましたが、散歩の人やお墓参りのご婦人と挨拶を交わしながら散策。
山門前の通りは石畳で、歴史的景観が保護されています。
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この通りを隔てた向かい側には「大樹寺小学校」があり正門や裏門も趣のある門です。
それもそのハズ、もとは大樹時の境内だったそうです。
明治維新により将軍菩提寺としての財政的基盤を失い、(広い境内は分割民営化され)明治6年には境内に大樹寺小学校が開校された。
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「本堂」
松平家と徳川幕府の庇護のもと隆盛を誇っていた大樹寺も、安政2年(1855)幕末の騒然たる時代に、出火により本堂、庫裏、書院など主要建物が全焼しました。万事が倹約のおり、寺領内のものを使用することで規模の維持を幕府に申し出ましたが、結局約2~3割減の規模で再建されたようです。写真のようになんとなく、本堂の屋根が覆いかぶさるように低く感じられますが、これも倹約の結果とされています。
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県指定文化財「山門」
寛永18年(1641)三代将軍徳川家光公建立(県指定文化財)
境内より撮影
本堂からは山門、総門を通して一直線上に岡崎城を望む事が出来る事で有名です。この景観の保護は市の条例でも定められています。(ビスタライン)
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岡崎城天守の展望台、特設望遠鏡から撮影
山門の大屋根が見える
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また山門に掲げられている寺名の額は、後奈良天皇の勅額「大樹寺」です。(重要文化財)
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県指定文化財「鐘楼」
寛永18年(1641)三代将軍徳川家光公建立。楼上の大鐘は九代将軍家重公改鋳によるものです
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国指定重要文化財「多宝塔」
大樹寺には創建当時の建物はありません。最古の建物がこの多宝塔です。天文4年(1535)松平清康公(七代)の建立になるものです。室町末期の様式を示しています。
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「松平八代・家康公墓地」
元和元年(1615)徳川家康公は先祖松平八代廟所を寺内に建立しました。元和三年には家康公の一周忌が営まれ、現在の墓の姿が整ったとされます。
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昭和44年には岡崎市民が家康公の徳を顕彰して遺品を納めて墓と碑を建立しました。
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「松平八代」とは
初代「親氏」から家康の父、八代「広忠」までが【松平宗家八代】
(「家康」は「広忠」の子で九代目のハズだが、三河国守の地位を得るため朝廷から許されて「徳川」に改名(1567)したため九代目には数えない)
この家系図にある人物がたちが、その後の「十八松平」(十四松平とも言う)の始祖となっていく。
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【お寺情報】
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寺名;浄土宗成道山松安院 大樹寺(だいじゅじ)
住所;愛知県岡崎市鴨田町字広元5‐1
電話:0564-21-3917
営業時間;9:00~16:00(拝観受付は15:50まで)
拝観料;大人400円、障がい者350円、小中学生200円、幼児無料。団体割引(15名以上)一人350円
駐車場;大型観光バス対応
地図;
※参考資料、、、浄土宗大樹時公式HP、岡崎おでかけナビ、三河武士のやかた家康館パンフ「松平八代」