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あみの3ブログ

小西北遺跡@富山市小西 令和四年(2022)3月5日

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毎朝楽しみにしている地元紙掲載の「とやまお城探検」ですが、いよいよ佳境を迎えつつあるようです。
石垣や堀、土でできた土塁などの、いわゆる目に見えるお城の遺構の紹介が終わり、
2月2日の第205回「沖塚原東B遺跡」(射水市)以降は、
地上からは目にできない埋蔵遺跡や、発掘調査によって分かってきた新たな事実などが紹介されています。

山城と違って場所が特定しやすく、曲輪や堀などの遺構が地中に埋まっているため、「発掘跡」を訪ねるのみなので時間は遥かに短縮できます。
しかし事前に資料を読み込まないと、形の無いものを想像するのは凄く難しいです。

今回は僅かな晴れ間を縫って、富山市水橋地区を中心に5か所の遺跡を駆け巡ってきました。下調べがほとんどできていないので薄っぺらな内容ですが、久しぶりのお城歩きは新たな発見と出会いを与えてくれました。


【小西北遺跡】
場所は富山市小西、富山市民球場のすぐ近く、



国道8号線から富山県運転教育センターへ向かう途中にある「アルペンハイツ(老健施設)」の建物・駐車場周辺です。
(写真は富山市教育委員会発掘調査報告書より引用)



平成5年5月同施設の建設工事計画に伴う発掘調査によって、古墳時代前期から平安・室町時代の溝や穴、土器や木製品が出土しました。
井戸跡からは多数の箸と共に、越中守護代神保氏の家紋「三巴紋」が付いた漆器が発見されました。
(同上)



また、中世土坑からは櫛などの日用品や子供用と思われる小さな下駄も出土しています。


神保氏は富山県西部に主力を置く守護代でしたが、常願寺川を渡った東側にも勢力を拡大していたのでしょうか。

山城からは海の方向にかなり離れた平地であり、
この辺り一帯に神保氏の館があり、この場所もその候補の一つという事ですが、出土品からは海運と街道の要衝を押さえた立地に建つ平穏な日常が垣間見えるようです。

南東方向からの全景



北西方向からの全景





※参考資料;とやまお城探検隊(北日本新聞)、富山県教育委員会発掘調査報告書

【小西北遺跡】
目標施設;社会福祉法人アルペン会「老健施設」
目標施設住所;〒931-8435 富山県富山市小西170
地図;
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