第6回車中泊お城巡り@長野一筆書きのお城巡りの記事は→こちら
【歴史】
荒砥城は、当地一帯を治めていた地方豪族“村上氏”の支族にあたる“山田氏”により、大永4年(1524)に築城されたと伝えられています。冠着山から千曲川へ向かって伸びる舌状尾根の突端部にあり、戦略上重要な位置に築かれています。
城の形は、郭をいくつも連ねて作られる『連郭式山城』という、当時一般的な形式で築かれています。また荒砥城のほか、荒砥小城(あらとしょうじょう)や若宮入山城(わかみやいりやまじょう)といった荒砥城に付属する城や、のろし台と考えられる證城(しょうじょう)が同じ尾根上に連続して築かれています。
武田信玄の北上を2回も阻止した村上義清ですが、ついに敗れ上杉謙信に助けを求め、それに応じた謙信と信玄が戦ったのが「川中合戦」の始まりでした。
【城山公園の整備】
城山史跡公園は、平成2年度から5年間の歳月を費やし、平成7年6月にオープンしました。当時の山城の雰囲気を感じていただくことができ、また、ふもとの戸倉上山田温泉から僅か数分という最良の立地条件もあり、県内外から多くの観光客が来られる施設となりました。
荒砥城の本郭は標高590メートルで、千曲川から比較するとおよそ220メートルの比高差があります。公園内にある櫓に登ればとても眺めが良く、眼下には千曲川の雄大な流れと、南は埴科郡坂城町から上田市北部付近、北は長野市の南部まで広く見渡せます。、、、千曲市HPは→こちら
【場所】
上信越自動車道「城坂IC』下車、県道91号線から国道18号線へ右折。「戸倉上山田温泉入り口」交差点で左折し温泉街に入ります。県道498号線で千曲川を渡り、県道55号線との「城山入り口」交差点を道なりに進みます。
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この県道498号線は林道のような山道で舗装されていますが、狭くて急な登り坂となっています。(案内看板多数あり)
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途中宗教法人の建物や神社、博物館などもありますがどれも廃墟のようでした。そこからしばらく登ると右手に「千曲市城山公園荒砥城入り口」の看板が見えます。
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看板から専用駐車場まですぐですが、駐車スペースはかなり少ないです。
【登城断念】
こちらの城は山城の魅力より、復元展示された建物に興味津々で立ち寄りを決めていました。
石川県白山市の「鳥越城」→こちら
のように、復元された建物群があると自分のようなミーハーのジジィにはわかりやすい。なので是非みてみたかったのです。
この日は車中泊した道の駅を午前6時過ぎに出発。
荒砥城駐車場には7時に到着しました。もちろん一番乗りです。
しかし、開門時間が午前9時となっているではありませんか~
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頂上の本丸跡に築かれた模擬櫓や門・兵舎・館などをちゃちゃっと見て帰るつもりだったのに、案内所や入場門が有るので有料施設への無断立ち入りは不法侵入になります。
このあとのスケジュールを考えると、ここで2時間も待つという選択はありません。
残念ながら次回への宿題として「暖簾を後にしました」
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現地案内板
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荒砥城遠景
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遠景「櫓」
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周辺
農家の石垣
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家老屋敷のような民家の土塀
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【荒砥城】
《あらとじょう》
名称(別名);新砥城
所在地;長野県千曲市大字上山田字城山3509番地1
城地種類;山城
標高/比高;590m/220m
築城年代;室町時代
廃城年代;天正11年(1583年)
築城者;山田越中守二郎?
主な改修者;山田氏、吾妻氏
主な城主;山田氏、屋代政国、屋代秀正
文化財区分;千曲市指定史跡
主な遺構;土塁、空堀
近年の主な復元等;千曲市城山史跡公園として整備されている。石積を用いた虎口、館や兵舎、櫓など模擬展示
※出典、、
地図;