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令和3年1月豪雪（仮称）の悪夢が冷めやらぬ1月末、災害級の寒波再来との予報で各方面は警戒を強めたが、結果として大きな被害にならなくて済んだ。
この記録的な大雪を「記録せずにおくものか」との想いで、雪を頂いたお城の写真撮影に行ってまいりました。
富山城から高岡城へ移動したら同じ県内ですが雪の量が少ない、そこから金沢へ向かいましたが驚くべきことに金沢はほとんど積雪がない‼
北陸豪雪って富山と福井だけだったのか、、、(;^ω^)
【金沢城の雪景色】
富山城や高岡城が金沢城と共に前田の三城として語られるのは、加賀藩初代藩主・加賀前田家二代当主・前田利長の隠居城で、加賀百万石の総力を挙げての城造りを行ったからにほかなりません。
特に石垣は金沢の石工衆「穴生後藤家」の高度な技術が活かされています。
かつて富山城本丸南側の二の丸には西側に虎口が置かれ「二階櫓門」形式の入り口とされていました。富山藩時代で唯一石垣上に櫓建物が設置されたところです。
大火で焼失し幕府に修理願を提出した際の絵図から、石垣の角石には鏡石クラスの大きさの縦長石が組み込まれ天端は切り石で整えられていたそうです。
この特徴は、金沢城の大手門である「尾坂門石垣」の鏡石の置き方に似ており、同じ石工集団「金沢穴生」によって設計されたことを裏付けています。
写真は「金沢城尾坂門石垣」です。
この「尾坂門石垣」が見たくて、今回は大手門から入城しました。
金沢城と言えば「石川門」
兼六園から金沢城への入り口としてあまりにも有名ですが、実は正門ではなくこれは搦手（裏口）で、正門の「大手門」は「大手掘」にある「尾坂坂門」です。
かつては西丁口にあった「黒門口」が大手門でしたが「高山右近」の指導で尾坂門へ変更になったそうです。
その大手門口にある「尾坂門」
アルファベットのI （アイ）型とL（エル）型を組み合わせて進路をクランクさせ敵の直線的侵入を阻止する「枡形」構造となっています。
突当りには富山城にも見られる巨石を使った「鏡石」が組み込まれています。
角石に縦長の鏡石クラスの巨石が組み込まれた、大きな櫓台石垣ですが櫓があったという資料は残されていないそうです。
石垣は金沢、櫓は富山ってことだったんですね。
大手門方向より菱櫓
二の丸の土手に雪が積もり菱櫓の石垣が隠されて、まるで別の城のようです。
大手門口から「新丸広場」を抜けると再建された「河北門」が二の丸・三の丸への侵入を防御しています。
ここから入ったのも初めてかな（笑）
河北門を出て三の丸越しの「五十間長屋と橋爪門」
石川門城壁の唐屋根方向から「橋爪門の塀と菱櫓」
二の丸極楽橋から「橋爪門続櫓」
凄い積雪に見えますが、除雪した雪の山越しに撮影した演出効果です（笑）
冬のシーズンオフを利用して城内ではメンテナンス工事があちこちで行われています。
法面工事中の菱櫓・五十間長屋では堀の水が抜かれ、石垣の底部をみることができますよ。
今だけの限定ショット（笑）
三十間長屋の「極楽橋」も補強工事が行われていますので、三十間長屋へは戌亥櫓の方から回り込んむと良いでしょう。
現在「二の丸御殿整備計画」が進められており→こちら
フェンスで覆われていますが、この時期一旦工事は休止され「菱櫓」が見えるようになっています。
フェンスの網越しに撮影しました。
昨年竣工した「鼠多門と鼠多門橋」も雪を頂いて風情があります。
【金沢城】
《多聞が巡り隅櫓並び建つ加賀百万石の大城》
名称（別名）；
所在地；金沢市丸の内
城地種類；平山城
築城年代；天正8年（1580）、天正11年（1583）
築城者；佐久間盛政、前田利家
主な城主；佐久間氏、前田氏
文化財区分；平成20年金沢城址として国史跡
近年の主な復元等；平成13年に菱櫓、五十軒長屋、橋爪門続櫓、橋爪一の門、
平成22年に河北門、いもり塀を復元、平成27年に橋爪二の門を復元、玉泉院丸庭園を整備
天守の現状、形態；
追記：兼六園は金沢城の外郭庭園として五代藩主綱紀が作庭、以後さらに整備され江戸時代を代表する大名庭園で、
水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並んで「日本三名園」のひとつに数えられている
※出典、、、日本100名城 公式ガイドブック・日本城郭協会監修（学研）
地図；
