1970年代初め、先輩アメリカへ出張
先輩には、3年前からいろいろと指導して頂いている。
彼の人柄に惚れ込んで彼のいる係へ異動させて頂いた。
三つ年上で、寮でもよき寮兄。
主な仕事内容は、試験所、研究所、電力等といった顧客対応が主な仕事である。
私も先輩の指導の元にこれらの顧客対応をしてきた。
今後は一人で対応していかないといけない。
ある意味ではよいチャンスであり大いにがんばる事が出来る。
これまで蓄えてきた力を発揮するよい機会である。
先輩に一年あまりみっちりしごいて頂いた。
彼の元での仕事はやりたいようにやらせてくれ、いざと言うときにはカバ-してくれる。
ポイントはキチンと押さえていてくれて安心して思い切って仕事がやれる。
この一年余りの期間が最も勉強になり、技術面での仕事も充実し、技術力が向上したと思っている。
特に、ソフトウェア、ハ-ドウェアに対するシステイマテックなモノの考え方、見方が出来るようになった。
それと、技術ドキュメントの書き方、纏め方と言った事について指導して頂いた。
従来の技術ドキュメントの書き方は酷いものであった。
先輩の資料を見ていつも感心させられ、参考にしたものである。
彼の出張後は、頼れる人がいない。
いろいろな面で厳しくなりそうである。
最も人に頼ってばかりはいられない年になってきているのでがんばらなければならない。
技術的なことで先輩がテーマを残しておいてくれたのでやることは沢山ある。