パラメトロンの実物と原理図


コンピュータとの出会いは、1960年代半ばになります。
仕事の関係で異動後の新たな仕事がコンピュータ関連でした。
当時はコンピュータに関する資料は少なく仕事より本を読み勉強することが主でした。
この当時のコンピュータはパラメトロンからトランジスタに変わりトランジスタ全盛時代。
最初に使用したのがパラメトロン計算機でした。
コンピュータの使用料金が高額なため人間を交代制にして24hフル稼働でした。
トランジスタ計算機は発熱量が大きく徹夜の時に計算機の発火事故があり大事には至りませんでしたが懐かしい思い出の一つです。
それと、初の夜勤の時、最初は割合スム-スにいったが、その内にエラ-が続出。
頭の方がカッカし、何はともあれ意地というか、執念みたいな気持ちで最後までがんばった。
この時の反省、正直なところ、機械は正しい。
機械は、素直に言って、そのまま命令通りに文句も言わずにやってくれる。
エラ-の場合は、機械を疑う前に自分のプログラムを、まずジックリ見直せ。
常に、冷静な態度で対処せよでした。
こんなところが最初のころの思い出かな。
パラメトロンについて
本物のパラメトロンが数十年ぶりに見つかりました。
記念品として当時頂いたものですが小さいものでしまい忘れていました。
小さいといっても幅約1cmあります。
ウィキぺディア事典によると、パラメトロン(parametron)とは、1954年に当時東京大学大学院(理学部高橋秀俊研究室)の学生であった後藤英一によって発明された、論理素子のことである。
当時は非常に注目され、日本電子測器や東京電気化学工業(今のTDK)が製造を手がけたが、最終的にトランジスタに取って代わられ、表舞台から姿を消した。
日本がまったく独自に開発したコンピュータ素子として、歴史上注目されるものだそうです。
記念品として大切に保管しておきます。