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地球と人間の関係についてーシアトル酋長ー

1855年にアメリカの先住民族であるシアトル酋長がフランクリン・ピアース大統領に言った感動的な言葉がある。

それは大統領がシアトル酋長の部族の土地を買い取ると述べた時に語られた。
この言葉は余りにも有名で何度か「地球に関する」本で見た覚えがある。
この言葉は現代においても新鮮に響く、真理故であろうと思う。
土地は本来地球の大地であり自然であるため売買の対象とすべきものではない。
国際的規模で管理すべきもので、最低でも国という単位で国として管理すべきモノと考える。

下記掲載。(出典元;地球の掟―文明と環境のバランスを求めて-1992年9月初版著者アル・ゴア)

『空や土地を、なぜ、あなたがたは売ったり買ったり出来るのですか。
そう言う考えは私達には奇妙に思えます。
空気の新鮮さや水の輝きを所有していないのに、どうして買えるのですか。
この大地の全てが私達にとっては神聖なものです。
松の葉の輝く針の一本一本が、砂浜の砂粒の一粒一粒が、暗い森の霧のきらめきの一つ一つが、牧草のざわめきのどれもが、羽音をたてて飛ぶ虫の一つ一つが。
そのどれもが我が民の記憶と経験のなかで神聖なものです。
もし、この土地を私達から買い取るのであれば、そこにある空気は我々に大切なものである事を、空気は生命を支え、魂を育んでいるものである事を忘れないで下さい。
我が祖先に最初の息を与えた風は、その最後の息も引き取った風です。
同じ風が私達の子孫に生命と言う魂を与えるのです。
だからもし、あなたがたがにこの土地を売るなら、あなたがたはこの土地を特別に保護し、聖なる場所として、つまり牧場の花で甘い匂いに満ちた風をいつでも人々が味わう事の出来る場所として保存しなければなりません。
あなたがたの子孫に、私達が自分の子孫に教えてきたことを教えていただけるでしょうか。
つまり地球は私達の母だと言う事を。
大地に落ちるものは大地の子供達にも落ちるのです。
私達はよく知っています。
大地が人間に属するのではなく、人間が大地に属することを。
全てのものが人間みんなを結びつける血のように結びついているのです。
人間が生命という織物を織ったのではなく、人間はその生命の中の一本の糸に過ぎないのです。
人間がその織物に対してする事は実は自分に対してしているのです。
一つだけははっきりと分かります。
私達の神はあなたがたの神でもあるのです。
大地は神にとって大切なもので、その大地を傷つける事は、それの創造主に対して侮辱を重ねる事です。』
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