春告草は梅の花。
春告鳥はウグイス。
春告魚は?
魚の場合は複数あります。
一昔前なら春告魚といえば、 ニシンが多かったようです。
魚の場合は、地域や時代によって異るようで、釣に興味がある方に春告魚と聞けば、メバルの名前が返ってくるでしょう。メバルは、北海道から九州まで、日本列島沿岸の岩の多いところに棲んでいます。この魚は一年中とれるのですが、旬は春から初夏にかけて。他に、瀬戸内海ではイカナゴが春告魚。魚編の春と書いて、サワラ(鰆)が春告魚等々。
それでも春を感じとることができる魚を見かけると、人は「春告魚」と呼び親しみを感じたのではないでしょうか。あなたにとっての春告魚は、いったいどんな魚ですか?
梅の花を見て春を感じてください。
我が家にもミニ盆栽にあった梅の木が花を咲かせました。樹木の花がほとんど咲いていないこの時期だけによけいに感激しますね。
別名を調べてみたらいろいろありました。特に、春告草は似合いますね。
「好文木」(こうぶんぼく)
「木の花」(このはな)
「春告草」(はるつげぐさ)
「風待草」(かぜまちぐさ)
「初名草」(はつなぐさ)
「香散見草」(かざみぐさ)
「匂草」(においぐさ)等
原産地は、中国。奈良時代の遣隋使・遣唐使が中国から持ち帰ったらしい。「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると紅梅がもてはやされた。
万葉集では梅について百首以上が詠まれており、植物の中では「萩」に次いで多いとか。