その後の状況からイスラエルは本格的にパレスチナ人(ガザと西岸)を追い出しにかかっている。イスラエルの傲慢不遜なネタニヤフ首相はガザ市民をエジプトに追い出 し、西岸はヨルダンへと。さらにヒズボラの無力化も。イスラエルは、ガザの街破壊や人道犯罪・虐殺を公然と続け、国際社会からの批判を無視し、国連をも敵視。それでも国連を始め世界の国々は何もできないでいる現実。恐ろしいい世界に。
国際刑事裁判所(ICC)は、11/21日、イスラエルのネタニヤフ首相、ガラント前国防相、イスラム組織ハマス軍事部門デイフ司令官の3人に人道上の罪で 逮捕状を出した。しかし、米バイデン政権をはじめ独仏もICC逮捕状を拒否、国際社会の無力を思い知らされた。
2024-02-11 ラファへの攻撃を行うと宣言
2/11、イスラエルのネタニヤフ首相は、アメリカのテレビ局のインタビューに対し「ラファへの攻撃を行う」と宣言。国連の無為無策と失墜でジェノサイドを防ぐことは出来ない。陰の主役は米英。
1/26、国際司法裁判所(ICJ) はイスラエルに対して、判決を言い渡すまでの間、住民のジェノサイド(大量虐殺)などを防ぐため、あらゆる手段を尽くすという、暫定的な措置を命じた。一方で裁判所は焦点となっていた軍事作戦そのものの停止は命じませんでした。
これに対してイスラエルは、ICJ判決を無視し、ハマスを潰すまで戦争を続けると宣言。 米英EUは、イスラエルを支持し、国連のイスラエル制裁案を潰し、国連のパレスチナ支援機関(UNRWA)に対する資金供給も減らし、イスラエルに極悪な人道犯罪を許し、ガザ市民を餓死させ。国連の失墜拡大。
主要な中東イスラム諸国イラン、サウジ、トルコがイスラエルを本格的に敵視していない。 トルコのエルドアン大統領が昨年暮れにイスラエルのネタニヤフ首相について「ヒトラーと何ら変わらない」などと非難したが口先だけで具体的な行動はない。ヒトラーと言えば、ドイツはホロコースト(ユダヤ人大虐殺)で人道犯罪国に仕立てられのに何も言わない。
追記
1947年、国連での分割決議に基づきイスラエル国家とパレスチナ国家創設。英国がイスラエルの建国戦争を途中で止め、イスラエル建国予定地内にアラブ人のパレスチナ国家創設を、これがパレスチナ問題の発端で英国によるイスラエル国家強大化の牽制策と言われる。インドとパキスタン問題も同じ。