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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

激闘であればこそ

2011年11月12日 | サッカー

今日は午後から家にいなければならなかったので、
スポーツの実況を流しながらすごしました。

目に留まったのは全国高校サッカー東京A代表の決勝。
東久留米総合vs関東一
の対戦カード。

『関東一? サッカーも強かったっけ?』
なんて思いながらの観戦でしたが、
次第に試合は白熱。

しかしながら、
この試合はスポーツの、そしてトーナメントの難しさをまざまざと見せ付けられた試合でした。
その試合とは・・・・・・


まずは個人技に長ける東久留米総合が試合の主導権を握ります。
前半終了間際に先制点を入れると、
後半にも追加点を奪い2-0.

しっかりとしたサッカーを続ける東久留米総合が、
このまま逃げ切るという空気が流れた残り2分。
サッカーならではの『ガラッと流れが変わる』試合となりました。

前がかりで点を奪いに行った関東一が後半38分についに1点を奪うと、
そのすぐあとのプレーで、
関東一は奇跡の同点ゴール。

そしてそのとき、
関東一FWと激突した東久留米総合のキーパーが足を負傷してしまいます。

しばらくテーピングなどで治療をしますが、
トレーナーからは大きな【バツ】が出てしまい、
交代させざるを得ない状況へ。

しかし、すでに4人ずつの交代枠を使い切っている両チーム。
交代のキーパーを入れるわけには行きません。

仕方なく東久留米総合は、
フィールドプレーヤーのひとりにキーパージャージを手渡しキーパーへ。
結局、
残りの時間を10人で、
しかも”素人”キーパーを立てて戦わざるを得ない布陣になってしまいました。

誰が見ても関東一の大チャンス。
延長前後半の20分間、
0-2のビハインドから見せたような、
怒涛の攻撃で東久留米総合のゴールをこじ開けに行くもの・・・・

と思ってみていたのですが、
関東一は何を恐れたのか、
中盤でパスをつなぎ攻撃の姿勢を見せません。

『なぜ?』
の思いをかみ締めながら見ていると、
延長後半で、
ぐるぐると足にテーピングを巻いて東久留米総合のゴールキーパー君がピッチに戻ってきました。
こうなると勢いは東久留米総合に。

結局試合はPK戦になり、
東久留米総合が3年ぶりの全国大会を決めました。

創部初の全国大会を狙っていた関東一.
まさにその切符は手の中まで来ていましたが、
ぎゅっと握ってその切符を手中に収めることが出来ませんでした。

それにしても、
スポーツの試合というのは難しいものですね。

なぜあの流れで、
関東一は『流れに乗った攻撃』を仕掛けていかなかったのだろうか。
あの流れで、
いったい何を恐れたのだろうか・・・・・。

『同点に追いついた』
というのと、
『勝ち越した』
というのは、
ぜんぜん違うんだということ、
関東一の選手は身にしみたことでしょう。

しかし、
あまりにも代償が大きすぎた・・・・・。
無念だと思いますが、
後半の怒涛の追い上げは、
本当に迫力がありました。

あ~。
野球でもよく、
『大量点差のビハインドを追いついたとしても、勝ち越さなければその試合は取れない』
とよく言われます。

0-8ぐらいでリードされているとき、
追い上げて8-8になっても、
9-8と追い越さなければ、
その怒涛の流れはピタッと止まってしまうということです。

そんな試合でした。

終盤、悲願達成を狙う関東一になんとなく肩入れしてみていたもので、
こんな感じの感想になったのかもしれませんね。

裏を返せば、
あの絶望的な状況の中、
東久留米総合は本当によく守りましたね。

個人技の高さ、
そして戦術眼。
さらに今日培った『粘り強さ』も手に入れ、
全国の舞台に殴り込みをかける準備は、
整いましたよ。

数年前の【都立三鷹旋風】
に続く、
【都立東久留米総合旋風】
期待しています。


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