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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

村田諒太 ついに難攻不落のミドル級で世界を獲った!

2017年10月23日 | ボクシング

10.22 ≪N’DAM VS MURATA2≫ ~東京・両国国技館~

 【WBA世界ミドル級タイトルマッチ】 12回戦
チャンピオン                       同級1位
アッサン・エンダム(フランス) 〇 7R終了 TKO ●  村田諒太(帝拳)  
                

村田諒太が、ついにやりました。
街は季節外れの台風と衆議院選挙で落ち着きのなかった日曜日。
両国国技館で、
村田諒太が因縁の相手、アッサン・エンダムのWBAミドル級のタイトルに挑み、
見事に7R・TKO勝ちで勝利をおさめ、
念願の『世界のベルト』を巻きました。

それにしても。。。。

5月の”疑惑の判定”に翻弄されたエンダムとの初戦から学び、
村田は決意を込めてこの再戦では、
初回から圧力+手数でエンダムをほんろうしていきました。

エンダムは初回、2回と『さすがだなあ』という立ち上がりを見せましたが、
徐々に村田の強打に被弾が増えると、
体力を消耗していったように見えました。

村田は前戦同様、
的確に右をボディに、そして顔面にと叩き込んでいきながら、
この試合では左もしっかりと撃ち抜いていきました。

6Rに見せた、
村田の左ジャブの威力。

思わずエンダムがのけぞってしまうほど、
パンチは切れていましたね。

ワタシの勝手な採点では、
2~3Rまではややポイントを取られていた村田が、
4,5,6Rで完全に盛り返して、
採点の上では前回の戦いと同じような展開になっているとも言えました。

しかしながら、
この日の村田のパンチの威力は、
前戦をも上回り、
エンダムの心を追ってしまいました。

7R終了し、
自コーナーに戻ったエンダムには、
もうこれ以上戦う気力は残されていませんでした。

見事な村田のTKO勝ち。

その瞬間、
あの冷静な村田が感極まり、
涙を隠すことなく、
顔をくしゃくしゃにしていました。

まさに【男の涙】が、
そこにはありました。


ワタシも本当に感激し、
『こういう場面を見たいから、スポーツを見続けているんだなあ』
と感慨深く感じるほど、
幸せな瞬間でした。

アナウンサーのインタビューでは早速いつもの村田節に戻って、
時にウィットに飛び、時に哲学的な、
飽きさせない村田諒太という男が、
そこにはいました。


村田はワタシを、そして世間を、
3度興奮させてくれました。

1度目はもちろん、
ロンドン五輪での金メダル獲得。
『まさか、日本人ボクサーがオリンピックで金メダルを獲るなんて・・・・』
絶句に近い、驚きを与えてくれました。

2度目はエンダムとの試合が決まった時。
『日本人が、あのミドル級の世界タイトルに挑戦する日が、本当に来るとは・・・・・』
こちらは驚きとワクワクでした。

そして3度目はこの日。
『ついにやったぞ!ミドルで世界チャンピオンだ~』
興奮のるつぼに、叩き込んでくれました。


さあ、
村田の前には、
日本人ではいまだ誰も分け入ったことのない、
広い広い世界が広がっています。

しかしそこは、
一歩入りこんだが最後、
自分で道を切り開いていかなければいけない魔境です。

どんな怪物が潜んでいるのか。

果たしてミドルという魔界に生息する『伝説の魔王』に、
戦いを挑むことはできるのか。


昨日のインタビューの中で、
村田はこんなことを言っていました。
『ボクシング好きならみんな知っているが、僕より強いチャンピオンがゴロゴロいる。そこを目指していきたい』
というようなことを言っていました。

嬉しいコメントですね。
本当に村田はボクシングが好きなんだなあ。。。
そして、
強さへのあこがれや尊敬の念が、
強く感じられます。

ワタシが思うに、
村田はまだ底を見せていない。
彼のポテンシャルは、
この夜がピークではなく、
まだまだ底が深いものだと思っています。

日本のボクシングファンが、
まだ見ぬ世界へ。
村田諒太が、
連れて行ってくれます。

いや~~~~。

去年から今年にかけては、
応援しているボクサー、
山中、内山、三浦などが次々に王座から陥落し、
本当に厳しい日本のボクシングシーンでした。

そんな中で、
『大器』村田諒太が、
その花を開かせてくれて、
【本物の世界へ】道を切り開いてくれました。

昨日解説に来ていた井上尚弥も、
一足先にアメリカで鮮烈な防衛を達成しています。

『世界標準』の二人の日本人ボクサーが、
世界の注目と尊敬を集めるようになってきています。

これこそボクシングファンが長年待ち望んだもの。

来年のボクシング界は、
盛り上がりを見せてくれそうですね。


そして国内では、
昨日の『トリプル世界タイトルマッチ』で防衛を果たした、
比嘉大吾と拳四朗もいます。

彼らのタイトルマッチの戦いぶりも、
それは素晴らしかった。

別記事として、
しっかりと書くことにします。


いや~それにしても。。。。

台風で一歩国技館の外に出ると、
街は大荒れでしたが、
本当に気分のいい夜になりました。

『台風か・・・・・濡れて行こう!』

なんて気分になっちゃうほどの高揚したこのココロモチ、
しばらく収まりそうにありません。


おめでとう!!!!

村田諒太チャンプ!!!!


いよっ 当代一の、いい男!!




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