2/24 「PRIME VIDEO BOXING11」 ~有明アリーナ~
◇WBC世界バンタム級タイトルマッチ 12回戦
チャンピオン 挑戦者・同級6位
中谷潤人(MT) ○ KO ● ダビド・クエジャル(メキシコ)
3R3分4秒
◇WBA世界バンタム級タイトルマッチ 12回戦
チャンピオン 挑戦者・同級4位
堤聖也(角海老宝石) △ 12R 引き分け △ 比嘉大吾(志成)
114-114
(3者とも)
◇バンタム級10回戦
WBAバンタム級2位 WBC同級5位
那須川天心(帝拳) ○ 10R判定 ● ジェイソン・モロニー(豪州)
(98-92,97-93×2)
さあ、3連休最後のお楽しみ、
プライムボクシング、世界バンタム級ダブルタイトルマッチが行われました。
まずはなんといっても、
「ネクストモンスター」ならぬ「ビッグバン」(本人命名らしいですね)の中谷潤人が、
”未知の強豪”と言われたメキシコのクエジャルと対戦。
戦前の予想では、
中谷の勝ちは揺るがないものの、
結構苦戦する可能性もあるなあという感じではありました。
中谷はいつものように、
非常にリラックスした感じでリングに上がります。
もうなんというか、
体全体からオーラが発せられていると言おうか、
自信満々なのが見ても伝わってきますね。
クエジャルは一目見ただけで「大きいなあ」という感じなんですが、
なんというか、体から発せられるものが違う感じで、
リング上では中谷の方がずっと「やりそう」な感じを出していました。
そしてゴング。
1Rから中谷は左を探りながら出していきましたが、
なんだかその距離がバッチリで、
相手を探るまでもなく「パンチは当たるな」という感じの立ち上がりでした。
1Rから何か「格の違い」みたいなものが顕著で、
「これは何Rに倒すかだけの勝負だな」と思っていましたが、
2Rを経て、その場面は3Rに早くもやってきました。
3R終了30秒前ぐらいから中谷がクエジャルをとらえ、
至近距離からの右の振り下ろすパンチがヒット。
返す刀で左、ボディと畳かけ最後は強烈な左でダウン。
立ち上がったクエジャルに対し、
ここぞとばかり中谷の左が閃光のように2発ヒット。
ダウンを喫したクエジャルは、
もう戦意喪失で立ち上がることもできずテンカウント。
中谷潤人が、
戦慄のKO勝ちで、
3度目の防衛を果たしました。
いやあ、
凄かったなあ。。。。。
前の2試合も同じバンタム級の世界戦線の試合だったのですが、
正直中谷の試合だけは、
「こりゃまったくレベルが違う」
という感じの試合になりました。
これからピークを迎えるであろう中谷。
これまでもすごいKO劇を見せていましたが、
今日のKOはすごかった。
また一段、
階段を上がった感じの勝ち方でしたね。
こりゃもう、
今すぐにモンスターと激突しても、
いい勝負になるぐらいの力を完全に持っていますね。
世界に配信されていたであろう昨日の試合、
正直、世界のボクシングファンも驚いたんじゃないですかね。
強い、本当に強い!!
PFPでも、
もう5位か6位ぐらいになってもおかしくないんじゃないの?
井上尚弥と中谷潤人が激突したら????
軽量級のSバンタムとは思えないような、
ものすごい緊張感の「当たった方が勝ち」という戦いになるんじゃないでしょうか。
う~~~~ん、
なんだかワタシのココロも揺れ動いていて、
ちょっと前まではこの対戦(とそこに至る過程)を楽しみにしていたんですが、
昨日のファイトを見てやっぱり『この二人の日本の宝が、わざわざつぶし合う必要があるんだろうか』
なんて事も思っちゃったりして。。。。。
しかしもしやるとなったら、
ぜひ日本でやってほしい!!!!
大谷のドジャース戦のチケットなんか目じゃないほど、
この対戦のチケットは『プラチナチケット』いやっ『ダイヤモンドチケット』であることは疑いようがないですね。
この対戦になったら、
なんとしても・・・・・なんとしてでも、
手に入れますよ、チケット!!!!
世界のボクシング界、
ざわめいているんじゃないですかね、昨日の試合。
どうなっていくんでしょうか、これからのボクシングシーン。
昨日の試合後は、
IBFバンタム級チャンプである西田選手がリングに上がって、
中谷選手との「統一戦」の約束をしていましたね。
正直に言うと、
多分今日みたいな試合になるんじゃないかな?
どこまで西田が粘れるかってことでしょうが。
いずれにしても中谷の強さは、
バンタム級では2段ぐらい抜けていますね。
統一戦もいいけど、
Sバンタム級に転級して、
そこで来るべきスーパーファイトへの備えをしたら、
面白いんじゃないかと思いますね。
もう中谷がバンタム級で証明することは、
何もないのではと思ってしまいます。
3人の日本人チャンプに、
那須川天心や井上拓真などもいますからねえ、
バンタム級には。。。。。
さ~て中谷潤人がものすごい締め方をしてくれた昨日の興行、
しかしその前にも、
ものすごい戦いがありました。
それはWBA世界バンタム級タイトルマッチ。
チャンピオンは10月に井上拓真に完勝して戴冠した堤聖也。
対するは元世界フライ級王者で、
9月に武居由樹に敗れて2階級制覇とはならなかったものの、
引退を撤回してタイトル奪取に臨む比嘉大吾。
両者は学生時代からの対決もあり、
更に親しい友人同士という事で、
こちらも注目された対戦でした。
試合は序盤から比嘉がいい感じの動きで、
堤を封じて絶好の立ち上がり。
4Rにはバッティングで堤が右目の上をカット。
かなりの出血が伴っており、
これで堤はかなり戦いづらくなっている感じでした。
比嘉は徹頭徹尾、
カウンターの右を狙う作戦で、
堤の突進を封じていき、
比嘉が明確にリードする形で9Rを迎えます。
ここで比嘉が、
左のカウンターを一閃。
堤がもんどりうって、
プロデビュー後初のダウンを喫します。
試合の流れから言ってワタシも「これで決まり」と思いましたし、
比嘉は勢いに乗ってもう然とラッシュ。
そこに堤の右がカウンターで一閃。
比嘉は、前のめりにダウン。。。。。
前のめりのダウン!!!!
なんだか記憶を手繰りましたが、
あんなにきれいに前のめりにダウンした選手、
今まで見たことがありませんでした。
なんという激闘。
両者が同じラウンドでのダウンの応酬。
いや~スッゲ~試合になりました。
その後は10,11,12Rと、
比嘉が失速していったのとは反対に、
堤は疲れている体に鞭打って、
井上拓真戦同様、前に出る出る。。。。。
まさに無尽蔵のスタミナは、
「おいおい、いったいどんだけスタミナあるんだよ!」
と驚きの声を上げるほどでした。
そして12R終了のゴング。
さ~て判定は?!
前半は明確に比嘉がラウンドを重ね、
後半9Rのダウンからは堤のラウンド。
いったいどっちが勝ったのか、
ま~ったくワタシもわかりませんでした。
そして。。。。
レノンさんが「ユナニマスディシジョン」といったのを聞いて、
「どっちだ!!!!」
と思いましたが、
まさかまさかの3者ドロー。
打ち合って打ち合って、
両者どちらも譲らず、
判定も「どちらも譲らず」でした。
いや~~~
燃えた~~~~
久々に燃えた~~~~~
堤も比嘉も、
ホントすごいもの見せてくれて、
ありがとうね。
忘れられない試合になりました。
堤は「ドロー防衛」で、
次のステージに進みます。
次は暫定王者との、
王座統一戦が予定されているとのこと。
そこをクリアしたら、
いったい堤は、
どこに向かうのでしょうか。
ワタシは、特に統一戦に色気を見せず、
粛々と防衛を積み重ねて行ったらいいのではないか、
そんな風に思います。
堤はまさに「令和の激闘王」ですね。
試合を見ていて、
「平成の激闘王」八重樫東さんのファイトを、
思い起こしましたよ。
比嘉もタイトル奪取とはなりませんでしたが、
ホントいい試合でした。
記事によると、
ダウンしたパンチを食らった後からの記憶が、
完全に飛んじゃっているそうですね。
ゆっくりと養生して、
またチャンピオンを目指してほしいと思います。
まだまだこれから!
そして最後は、
「ネクストスター」那須川天心選手の第6戦。
相手は強豪のジェイソン・モロニー。
那須川は初めての強豪と言えるモロニーに対し、
途中苦しむ場面もあったが、
持ち前のスピードを生かして余裕の判定勝ち。
試合を重ねるごとに、
那須川のボクシングに対しての理解が深まっているようで、
なかなかの試合でした。
彼はスピードも速いのですが、
なんといってもボクシングIQがすごく高いですね。
もう十分に世界を狙ってもいい”器”だと思います。
さて、どのタイトルを狙いに行きますかね?
中谷潤人はちょっと異次元ですが、
他の3人の日本人チャンプ+他の有力な日本選手たちのバトルは、
非常に楽しみでもありますね。
やっぱり武居に向かっていくのか?
それとも堤?
西田は中谷戦に向かうようだし、
井上拓真は?あるいは増田陸は?
楽しみなバトルになるようです。
さ~て昨日の3つのバンタム級の戦い。
ホント面白かったなあ。
各選手がそれぞれに実力を見せて、
白熱したバトルが繰り広げられました。
これからのバンタム級戦線、
そしてその前後の階級(Sバンタム、フェザー、Sフライ、フライ等)の行く末が、
本当に気になります。
ボクシング。。。。。
今が日本におけるボクシングの、
全盛期のような気もします。
何せ世界に輝く超スーパースターも、
二人もいますしね。
これからも、
いい戦いを見せてほしいですね。
さ=て、次は3月13日(?)、
拳四朗とユーリ阿久井の、
フライ級の世界統一タイトルマッチです。
こちらも激戦必至。
見落とせません。
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