年の瀬も近づいてきて、
各競技の頂点を決める戦いも激しさを増しています。
今年大ブレークを果たしたラグビーは、
大学選手権の真っただ中。
この週末には全国大学ラグビー選手権が準々決勝を迎えます。
いよいよここからは、
関東対抗戦、関東リーグ戦、関西Aの各リーグの覇者が登場。
今年の大会は対抗戦を圧勝で飾った明治が大本命の位置に座りますが、
昨年大学選手権決勝で涙をのんだ天理も肉薄、
重量FWの東海も絡んでの優勝争いとなりそうです。
一方先週末からビッグゲームが続いたのがフットボール。
甲子園ボウルでは関西学院大が早稲田を破って連覇を達成。
ライスボウルでXリーグ覇者の富士通と戦います。
伝統のあるこの大学覇者vs社会人覇者の対決であるライスボウルは、
近年Xリーグとなり年々実力が上がってきた社会人王者に対し、
競技人口も頭打ちでなかなか実力を伸ばせない学生代表の間の実力差が顕著になってきています。
ワタシはフットボールは野球に負けず大好きな競技ですが、
ファンになるとっかかりがNFLだったため、
どうしても日本のフットボールを見ることは少なく、
あまり興味も沸きませんでした。
それでも近年はXリーグのチームが実力を上げてきて、
かなり面白い試合も散見されるようになってきたので、
たまにスタジアムに足を運んで楽しんだりしています。
近年ワタシが思いとして抱いていたこと、
そして今年も立て続けに学生、社会人の決勝を見て思ったこと。
それは、
「実力が違いすぎる」
という事でした。
これはラグビーの90年代~00年代、
トップリーグが大きくその実力を伸ばした時代にも感じたことで、
ラグビーでは社会人vs大学の一騎打ちとして長く開催されていた全日本選手権がその方式をやめ、
トーナメントとして存続した末に昨年から、
学生の参加を見送るという事態になりました。
コンタクト競技であまりの実力差がある対戦というのは、
常に危険を伴うもの。
フットボールも今、
そんな現実に直面しているところだと思います。
今回関学大の優勝監督であり、
今年限りで退任する鳥内監督も、
そんなことに言及していましたね。
「幸い今は起こっていないが、大けがとか死人が出てからでは遅い」
というその現場からの声、
軽く受け止めるべきではないでしょう。
今年の大学、社会人の決勝を見ても、
「同じカテゴリーの実力ではない」
というのは明らかだと思います。
ほのかに覚えている昔の風景としては、
京大や関学、日大などが社会人の優勝チームと互角以上の戦いをして、時には勝ち、
大いに盛り上がっているという風景です。
しかしながら、
その頃と今では社会人チームの構成から何から、
大きく違ってしまっていて、
やはり何かを変えなければいけない時期に来ているのではないかという事は思いますね。
一見しただけで体つきから動きから、
社会人と学生では大きく違っているように見えてしまいます。
まあ、
普段さほど見ているわけではないので何とも言えない部分も大きいのですが、
サッカーや野球などの「レベルが違ってもケガのリスクのない競技」では交流試合というのは大いに行われていいと思うのですが、
コンタクト系競技の場合そのリスクと向き合いながら大会の運営も考えなければいけないと思いますね。
日本のフットボール界も、
完全にその時に来ているんだろうと思います。
ラグビーでもトップリーグと大学のチームは完全に分けて考えられることに移行し、
いろいろ物議をかもしたもののこれがスタンダードになっていくと思われます。
今やトップリーグの選手たちの実力はかなり世界標準のレベルになってきて、
各チームに世界のスター選手の姿も散見されるようになってきています。
大学チームが「試合になった」90年代までの実力とは、
どう考えても大きな違いがありますからね。
もちろん大学生がダン・カーターをはじめとする世界レベルのプレーを感じることが出来るという大きなメリットはあるものの、
ちょっと埋められないぐらいの大きな差がある現状を覆すのは容易ではないと思われます。
ケガの危険も常にピッチ内にはあるわけですから、
競技の特性上実力差の大きすぎる対戦というのはあまり推奨はされないと思います。
そんなことをふと、
考えてしまいました。
「伝統があるから」という事だけでは片づけられない問題だと思います。
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