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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大相撲初場所 ”遅れてきた大器”正代が進む!

2020年01月22日 | 相撲

大相撲初場所、
何か凄いことになってきましたね。

横綱二人が不在、
そして大関も貴景勝はいいが豪栄道は苦境、
大関復帰を狙う高安も不振。。。。。。

字面で見ると、
「飛車角落ちの場所で、つまらんなあ。。。。。」
なんて感想を漏らす人が多いのでは。

しかし。

場所ははっきり言って、
盛り上がっています。

館内が盛り上がっているのは中継を見ていて感じたのですが、
視聴率を見て驚きました。
場所の中盤戦だというのに、
関東でも関西でも軒並み高視聴率を記録。

まあ、盲目的に視聴率を信用するわけではないものの、
要するに大相撲ファンならずとも、
「今場所は面白い!」
と思っているのではないかと感じているのです。

熱気、ありますよね。

この人気、熱気は何かと考えたら、
やっぱり「新たな時代の息吹」が感じられるという事なのではないか、
そう考えています。

その中心にいるのは、
ついこの間まで「気弱な力士」の代表格であった前頭4枚目の正代。
特に白鵬との対戦になるとまるで蛇に睨まれた何とやらのごとくおどおどした相撲に終始する姿を見て、
ワタシは全くこの力士に期待するところはありませんでした。

しかし先場所あたりから、
何か相撲が変わったというか、
いい意味で開き直ったというか、
そんな思いっきりの良さが出て来て変わってきていると思います。

まあ、かつての大学横綱ですから、
大器として期待されて入門してきた正代。
更に出世も早かったので「末は大関、横綱か?」
といわれたもののそこで壁に突き当たり、
その壁の高さ、厚さにビビってしまっていたというのがこれまでだったのかな。

後輩の大学相撲出身力士やたたき上げの力士が次々上位に上がっていく中、
やはり中堅と言われる年齢になって発奮したんでしょうね。
がむしゃらさが出てきたんだと思います。

すると堅かった殻が、
徐々に破れ始めてきた、
その最中なんでしょうね。

ついに大器が目を覚まして初優勝に向かうのか、
それとも生来の気弱さが終盤の優勝争いで顔を出してくるのか。
それはもう、神のみぞ知ります。

同じく幕尻ながら1敗でトップを並走するのは徳勝龍。
あれよあれよという間に9勝1敗。
まあこれから次々と上位に当てられるでしょうから、
正直優勝は難しいと思いますが、
大学時代の指導者である近大の伊東監督の弔い場所として、
気合は満点です。

これまでなら負けていた相撲を何番も拾って、
まだこの位置につけているという事は、
本当に気合が入っているんだなと感心しています。

幕内を務める力士の誰しもが、
一生に1場所「あの場所はなあ・・・・」という誇れる場所を持っていると思います。
光り輝く「あの時」と言える場所です。
それがいま、徳勝龍にも訪れている、
そう思います。
最後までひるむことなく頑張れ!!


その2人を追うのが「大本命」の貴景勝。
今場所は決して絶好調ではないものの、
そこはもう、けいこ量と意識の高さで、
星を落とさず他を圧倒しています。

優勝経験もあるだけに、
やっぱりこの人が本命という所は揺るがないでしょうね。

一方で序盤に好調な滑り出しで期待を持たせた2人、
朝乃山と遠藤の足取りが、
なにかよたついてきました。

朝乃山は昨日栃ノ心に敗れて4敗目。
優勝ということ以上に、
来場所の大関取りのためにも二ケタの勝ち星は絶対に譲れないところ。
今日炎鵬戦が組まれていますが、
しっかり勝って体勢を立て直したいところです。

一方その炎鵬に敗れてから明らかにリズムを崩しているのが遠藤。
6勝1敗からの3連敗で6勝4敗となってしまいました。
炎鵬、阿炎、御嶽海に3連敗とは、
誰も予想できませんでした。

しかしここからは番付下の力士との対戦となりますから、
やはり最後まで「優勝のカギを握る存在」となってほしいところですね。

その他でも、
2敗に豊山、輝の期待される二人がいて、
面白いですね。
3敗にも北勝富士がいるし、
もちろん優勝に絡みはしないものの炎鵬の相撲っぷりは光っています。

まさに「だれが優勝してもおかしくない」初場所は、
いつにも増して興味がそそられる展開となっていますね。

それにしても、
なんだろうか、この清新な空気は。

横綱・白鵬が漂わせている何とも言えない閉塞感。
これを何か改めて、
ワタシは感じたりしているのです、今場所は。
本人は休場して、いないっていうのにね。

そして『大看板』がいなくっても、
相撲は本当に面白く、
興味をそそられるものなんだという事に、
気が付くことが出来ました。

やっぱり時代は変革期を迎えているんですよね。


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