百合といえば、あの高貴な雰囲気を漂わせるお花ですが…
キリスト教文化の中で、百合、とくに白百合は聖母マリアのシンボルで、純潔の象徴でもあります。
花言葉も、純粋とか無垢とかいうもの。
処女性を連想させるものでもありました。
おそらくそこから来ているのでしょう、サブカルチャーのコンテクストにおいて「百合」といえば……
女性同士の愛情、あるいは恋愛感情から導かれる関係性のことを意味します。
女の子同士が仲良くしている程度なら「ライトな」百合、レズビアンの関係は「ディープな」百合ですね。
百合マンガ、百合アニメというのも、以前から一定の人気があるジャンルでしたが…
最近人気があった(らしい)百合マンガ『私の百合はお仕事です!』の、第10巻刊行の記念YouTube配信が昨日あって。
それに、声優の小倉唯さんと上坂すみれさんが出演していました。
そして、予想されたことではありましたが、このふたりが主役の声をあててのアニメ化が発表されました。
こちらが、昨夜発表になったティザーPV映像です。
それぞれの主人公が、内には惹かれ合う気持ちを持ちながら…
幼少期に出会っていたときの様々ないきさつや、お互いの自己表現の不器用さからすれ違ってしまい…という物語のようです。
すごく楽しみです。
特番自体は、作品の世界に合わせて優雅に進行する…かのように見えたのですが…
そこは破天荒キャラで売る上坂さん。途中で何度か暴走し、唯さんが突っ込みながら止める、という展開。
まあこのコンビで何かやるときには、いつもこうなるので、これも安定のやつです。
三十路に入ったのに、相変わらず落ち着いてしまわない上坂さんはさすがです。
唯さんの突っ込み方や止め方に信頼を置いているので、安心して暴れられるんでしょう。
上坂さんは唯さんより年は上だけれど、声優のキャリアでも、音楽のレーベルメイトとしても後輩に当たり…
「唯ちゃんの、図体だけでかい『子分』という立ち位置がいちばん心地いい」と言ってますからね。
唯さんに「同性セクハラ」しようとして、唯さんから叱られて、土下座して謝るという「芸」も二度ほど繰り返されて笑いを取っています。
暴走しがちな、あるいはポンコツで脱線しがちな相手をたしなめて、止めに入る、あるいはフォローするという役回りが得意な唯さん。
「ゆいかおり」時代の石原夏織さんとも、日高里菜さんとも、上坂すみれさんとも、いつもそんな感じ。
いつもまじめでしっかりしている唯さんだから、安心してポンコツ、あるいは悪ノリできるんでしょうね。
同時に、ふざけて「同性セクハラ」の対象にされるのも、デビュー当時からなぜかずっと定番の展開でした。
花澤香菜さん、井口裕香さん、原田ひとみさん、三澤紗千香さん、日高里菜さん、上坂すみれさん、etc...
「小倉病患者」と言われた、唯さんを溺愛する女性声優さんたちからのセクハラや暴走発言を、やんわり受け止めたり…
上手にかわして受け流したりというのは、もはや見慣れた光景になっていました。
でも、近年はもう「中堅どころ」になって、年下の後輩も増えてきて。
自分自身、この世界で確固たる地位を築いたから、ということでしょうか。
先日『ウマ娘』テレビ出演の舞台裏動画で、こんな光景を見ましたよ。
廊下を歩きながら唯さんにぴったりくっついて腕を絡められ、見つめられて大テレしているのは上田瞳さん。
後ろを向いて「助けて…」とか言っていますね。
先輩の権限をかさに着て(?)自分からこういう事ができるような、立場になったんですね。
そうは言っても無言で腕を組んだり見つめたりする程度で…
彼女が先輩から大っぴらにやられて来たことの数々より、だいぶ控えめではありますが。
でも、それだけ年月が経ったんだなあと思うと、なんだか感慨深いです。笑