きいろをめでる

黄瀬、静雄、正臣の黄色い子達を愛でる同人二次創作短編小説中心。本館はAmebaです。

好きなコには悪戯を(『純愛』臨也目線補完)

2010-07-28 11:25:00 | 小説―デュラララ
正臣くんがあんまりにも可愛い顔でこっちを見つめるから。

試したく、なっちゃったんだよ。



好きなコには悪戯したくなる、っていうじゃないか。





正直、不安だった。
俺が好きだからって、相手も自分のことを好きだとは限らない。

一種の独占欲だった。
意地悪しても、自分のことを好きでいてくれるのか。

気まぐれな甘えだった。
正臣くんが、俺のことをとても大好きなんだろうっていう。



できるだけ冷えた言葉を選び、深く、深く切り付けていく。


でもまさか、君がそんなに俺のこと、想ってくれているなんて、考えてもいなかった。

でもまさか、俺がこんなに君のこと、想っているなんて、考えてもいなかった。。




闇に正臣くんの身体が浮いて。

心が、冷えた。

気付いたときには、腕を掴んで引き揚げて、抱きしめてた。

自分でも信じられないくらい速く、反射的に。


そして、意識の飛んだ正臣くんが、このうえなく心配だった。


(あれ、心配って・・・・・・
・・・・・・はは、想像以上に俺のほうが虜になってんじゃん)




目が覚めたとき、ホッとした。

もう、俺は正臣くんから離れられそうにない。



「正臣くんは、こんなことした俺のこと・・・・・・好き?」

まだ、好きでいてくれる?

我ながらずるいと思った。
判りきってるくせに、そんなこと聞くなんて。

でも不安は心に引っ掛かったままで、自分の確証じゃなくて正臣くんの言葉がほしいって思ったんだよ。



「大好きに、決まってるっすよ」



ああ。
もうこれだけ聞けたならそれでいい。





俺の一方通行な独占欲に耐えてよね、正臣くん。



愛してるからさ。

純愛(臨正/正臣若干病んでます)

2010-07-26 21:15:36 | 小説―デュラララ
人間、あんまりにも悲しいと無意識に涙が出てくる。
それは自分の周りのほとんどの人に当て嵌まることだったし、勿論自分にも当て嵌まっていた。


そんな些細なことを、今日、強く否定したいと、オレの心は欲していた。




「君個人が好きなんじゃない。俺は人間が好きなんだ」

意地悪そうに微笑みながら、目の前の男はそう吐き捨てた。

アンタはオレが好きなんですか、とふと口走ってしまった質問への答えだった。

彼のそういった考えは知っていたし、十分に理解していた。
でも、心のどこかで、自分だけは特別なんじゃないかと、甘えていた。
折原臨也の答えは、確実に「拒否」だった。

・・・ただの甘えにすぎなかったのだ。


「そう、ですか」


別になんとも思わなかった。正直憎くて憎くてたまらない相手だったし、こうスッパリと切り捨ててくれたほうがありがたい。

「まぁ、オレもなんとも思ってないですし・・・」

そんな筈だった。


「なんとも思ってないのに、どうして泣いてるわけ?」
「・・・え」


自分の感情が零れ落ちていることに気づかされ、激しい嫌悪感が自分自身に対して生まれる。


(これじゃあ、悲しいみたいじゃないかよッ・・・!!!!)


悲しいと思う部分がどこにあるのか解らず、涙は止まることを知らず流れていった。



「陰気くさいから、泣くのやめてくれない?」
冷徹な声が届いた。

「す、みませ・・・」
「あとちゃんと仕事していってよね。そのために君はここにいるんだから」

どこまでも冷えた声。

正臣は涙を一生懸命堪えつつも、言われた仕事を消化し始める。

しかし手は思うように動かない。


ふと考え始める。

悲しいときに流れる涙。
臨也さんに拒絶されたことで流れた涙。
嬉しかったわけでも感極まったわけでもないから、さっきの自分は悲しくて泣いた。

拒否されて、悲しかった。

なら、自分の気持ちは。

(す、き、だ)

好きだよ臨也さん。

でも臨也は自分のことはただの手駒。

それなら、もう、・・・いいや。


なんだか何もかもどうでもよくなった。
今気づいたばかりだけど、こんなにも好きな相手にこんなにもはっきりと拒絶されたんだ。
ああ、もう、どうでもいい。



仕事の手を止めて、近くの窓までいき、カラカラと開けると、無防備にテーブルの上にあった30枚ほどの札束を、新宿の夜空に思いっ切りばらまいた。

はらはら、ひらひら、同じ印刷の施された紙切れ達は、夜空に映えて散っていく。


その様子を微笑みながら眺めていた正臣に、臨也が声をかける。

「ちょっと・・・俺の身分ばれるようなことはしないでよ?」

「・・・・・・その程度、ですか」
「・・・・・?うん」
「そう、ですか・・・・・・」


試してみようなんて考えた自分が馬鹿だった。
既にこんなに拒絶されてるのに。
心配されようなんて、馬鹿だった。



フッと、自分を嘲った。
もう、いいや。
自分の想いとか、もう。
オレがこの人を好きでいて、幸せになる人は、この世界に一人といない。
勿論、自分でさえも。


部屋の方向に向いて、窓枠に腰掛けた。

そして、綺麗に笑った。


「さよなら、いざやさん」



そのまま、窓枠から手を離して、背中のほうへ体重をかけた。


落ちる落ちる。


ああ、星が綺麗だ。

星に手を伸ばした。


いざやさん、さようなら。


目を閉じた。







●○●○●○●○●○●○●○●○●○







投身自殺って、本当に死ぬ前に、落ちてる間に意識がなくなるらしい。

だから、きっとこれは、死ぬ前の夢なんだと思った。


オレが、臨也さんに抱きしめられてるなんて。



「いざ、や・・・さん・・・・・・?」

掠れた声が出た。

その声に呼応して、抱きしめる力が強くなる。

あたたかい。

あれ。
抱きしめられて、あったかくて。
感覚がある。
死んで・・・ない。


「臨也、さん・・・?」

「ごめん、ごめんごめんごめん、ごめん正臣くん」

ぎゅう、とこもった力が強くなった。

「君を、死なせるようなつもりはなかったのに・・・・・・俺は・・・俺は・・・・・・」

そして小さく呟いた。

「正臣くんのことが好きなのに」

「・・・え、」

驚いて、臨也の顔を見た。

とても、泣きそうな顔。


やってしまった。
こんな悲しそうな顔、させるつもりなかったのに。


「ごめ、ん、なさ・・・」
「謝らないでよ・・・俺が追い込んじゃったんだから」


正臣の両肩に両手を置き、胸に頭をうずめ、甘えるように囁いた。

「死なないでよ正臣くん、俺を置いていかないで」


強く。


「好きだよ、愛してるよ、正臣くん

誰よりも、世界一、君を愛してる。

どんな他の人間より、君のことが、

好きだ。

試しちゃったりして、ごめんね」


「いざやさんっ・・・・・・!!!!」
また、子供のように泣いてしまった。
でも今度は、嬉しかったから。


「泣かないでよ、陰気くさくなるから」

目尻にキスして、涙を拭った。


「正臣くんは、こんなことした俺のこと・・・・・・好き?」

ずるい。
判りきってるくせに、そんなこと聞くなんて。

でもね、

「大好きに、決まってるっすよ」








その直後、正臣は後頭部を打った。

押し倒されて、キスされたから。


そんな間に、どちらからともなく、言う。



『大好き』

呟いてみた、

2010-07-13 07:32:59 | 日記
長らく(?)放置すみませんでした・・・
もうテスト終わりました、二つの意味で。
ちなみに七夕の日はテスト真っ只中www




Someday,I will最終話について言い訳させてお願い。

真面目に最終話書いてたんですよ。
ノリノリで。それはもう。
んでもって、もう少しでできるとこだったんですよ。

・・・・・・データが吹っ飛びました☆(泣)

むしろ他の書きかけ小説はみんな消える始末・・・
放心状態だわネタ覚えてないわで今に至ります。

以上言い訳です。
消えるはないでしょ!?とほんとショボーン(´・ω・`)状態です


なので、Someday~は、最終話もう少しかかります。
すみません。

まぁその・・・黒バス需要がここでどれくらいあるのかがわかんないんですけど、完結しないのはさすがにどうかと思うし、私も満足いかないので、頑張って書きます。




最近、stk先のサイトさんの影響で臨正の波がきてます。
静正第一は相変わらずですが。
臨正だと、どんなに二人が両思いでも臨也さんが薬盛ったり酒飲ませたりしそうで、エロ方向の妄想が止まりませんwww
非常においしいですね((((殴

まぁ、多分静正とはパラレル的な感じで臨正書くかな。
正臣が黄色いから、それでおkなのです☆←


そしてイベント行きたい。
夏コミ行きたいな。
あとカラオケ行きたい。

ていうか、プチオンリーとかで本を出したい。
印刷所ないとかは禁句であるwwwwwwww

七夕(黄瀬・火黄前提)

2010-07-07 11:40:51 | 小説―黒子のバスケ
教室はざわついている。

今日は、担任の粋な計らいにより、ロングホームルームで七夕イベントをすることになった。
何人かの生徒は、「高校生にもなって・・・」とあきれていたが、楽しいからいいじゃないっスか、と言ったらほとんどの人が賛成した。


「んじゃ、短冊に願い事書いてー」
指示がとぶ。
短冊は、全てが凝っていて、二色でストライプやチェックなどの模様が描かれた紙だった。

なんだかこういうのも久しぶりだ。

それにしても、7月7日というのはなんの巡り合わせだろうか。
背番号が7。高校三年間は、七夕は特別な日に感じられるだろう。

そう考えると、やはり願い事といえばひとつしかない。

『全国制覇 7 黄瀬涼太』

やっぱり、制覇しなくちゃな。
一人でやるんじゃなくて、全員で。
黒子っちが教えてくれたように。
その想いも込めて、背番号を記した。

モデルも全国制覇すれば、と一人の女の子に言われたけど、やっぱ今はバスケ。





ふいに、クラス委員の声が響く。
「そこそこ枚数余ってるから、無記名で書きたい人とかはどうぞ~」

無記名。
・・・・・・よっし、書こう。

モデルをやってたらおよそ書けないであろう願い事も、無記名なら大丈夫だ。


誰にも見られないように、気持ちを込めて書き入れる。









全員分集められたカラフルな短冊は、全てが笹に取り付けられ、教室の隅に括られた。

その中でも、少し高めの位置に取り付けられた、赤と黄色の派手な短冊には、無記名でこう書いてあった。


『アイツとずっと一緒にいられますように』






fin.

キスの過去(静正前提の臨正)

2010-07-02 13:12:13 | 小説―デュラララ
腕を掴まれ、振り向きざまにキスされた。

目を見開いた先にあった顔に、これほど欲情を感じないキスがあったものかと、抵抗を見せた。

だが後頭部を押さえられ舌を捩込まれ、腰もとを甘く撫でられたら、なす術もなかった。


「ん、あっ・・・・・・やっ・・・やめろっ!」
ドンッと強引に体を引き剥がした。
「おっと」
悪びれた様子もなく、目の前の男は体勢を整える。

「やぁ、正臣君」
「・・・何しにきたんですか、臨也さん」
「つれないなぁ、君に会いにきたんだよ?」
正臣の険しい表情とは逆に、楽しそうに笑う臨也。

「まぁでも・・・・・・こんなにキスが上手くなってるとは思わなかったよ、シズちゃんだろ?」
「ッ!!」
一方的に蹂躙しておいて、上手も下手もないだろうとは思ったが、発言の意味と真意に頬が熱くなる。

・・・・・・上手く、なっている。
過去を示唆する言葉。

「俺が今から君を奪ったら、シズちゃん嫌がるよね。あはははは、それもいいなぁ」

正臣の胸が痛み始める。
嫌だ、嫌な予感がする。
このままじゃ・・・過去と同じだ。

「ということで、俺は君を奪うことにしたよ」
ドラマや小説だったら、思わずうっとりしてしまうような言葉も、正臣の耳には苦痛でしかなかった。

「俺はシズちゃんが大嫌いだからね。もちろん、君のことは大好きだ。愛してるさ。だからこそ、俺は君を手に入れる。傷付けても他人が死んでも、君の心が死んでも、俺は徹底的に君を愛し、かつ愛さないで、自分のものにする。君が何と言って抵抗しようが、全て俺の思い通りにしてみせる」

嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
そんな独占欲いらない。
そんな狂愛いらない。
オレはただ、本当の愛がほしいだけなのに。
今と未来を見て生きていくって決めたのに。

折れそうになる心を必死に立て直して、言葉を絞り出した。

「オレは臨也さんのこと、大嫌いです」
キッと目線を上げ、見据える。
「・・・・・・言いたいことは、これで終わりですか?」
「嫌がられると、余計煽られるって知ってる?・・・ま、言いたいことっていうか、言うべきことは言ったし」

急に引き寄せられて、首筋に痛みを感じる。

「それ・・・キスマークで宣戦布告ってことで」
「ッ・・・・・・!!」
ニヤニヤと笑う相手を、羞恥の念を込めた目で睨みつけた。

「じゃあね、また会おう。正臣君が池袋にいる限り---いや、生きている限り、いつでも会えるから」





正臣は何も言わなかった。
いや、言えなかっただけなのかもしれない。


俯いて、アスファルトを見つめていた。



今はただ、本当の愛とは何なのか、知りたかった。

2010-07-01 07:55:51 | 日記
潜る的な発言しといて普通に長い小説うpとか、自分馬鹿じゃないの・・・とは思いましたが今回のは学校で三分の二くらいは紙におこしてたのでそんなに時間かからなかったです

どうしてうちの書く静正はここまであまあまにしかならないんだ!!!!(バンッ

この前ブログジャンル(?)の小説のところをちらっと見ましたが同人小説が見当たらなくて戸惑いました
えっうちお門違い・・・?
皆さんオリジナル書いていらっしゃってどうすればいいの二次創作な私


そういえば、最近黄瀬涼太写真集企画を本気で考えています
コミックスに載ってたアレを現実のものに・・・!!とは思っているんですが
ゲストさま原稿もお願いしたいと思った瞬間に私の考えは崩れ去りました
ネットの絵師様には頼めないし(チキンだから)、かといってリア友にもアメンバー様にも黒バス描けるひとおらん・・・!!!
しかもカラー原稿やらせておいてさすがにコピー本は・・・やっぱりオフセでやりたいよね、って考えていくと結局自己完結しちまいます

本当は やりたいんですよ・・・!!
でも自分以外にせめて3人はほしいと考えると・・・
・・・・・・(^∀^)

はい。当分おとなしくしています。

つかまずモデルってどんな服着るのかがわからない
ファッションセンスなんて純粋な心と一緒にどこかへ置いてきた←
とりあえず嵐見て描けばいいか。アレンジ元そこだな。


リアルに今ぬらりひょんの孫が第一優先(Ameba見て頂ければわかります)なので、分館の余裕なかったらごめんなさい。