きいろをめでる

黄瀬、静雄、正臣の黄色い子達を愛でる同人二次創作短編小説中心。本館はAmebaです。

まだまだ終わらない君への(臨正)

2011-06-16 19:44:11 | 小説―デュラララ
「あー暑いーなんか飲み物~」
部屋に入るなり、ゴソゴソと冷蔵庫を漁る正臣君。
いや、それ俺のレモンティー…

「あのさあ…人ん家来て第一声、それ?」
「あ、そこの袋、さっきお菓子とかアイスとかあるんで食べて下さい。さっき買ってきたんで。差し入れっす」
「あー、うん…」

今晩仕事のときに飲もうと思って取っておいたレモンティーが空になるのを横目に、話の袋を覗き込んだ。
そこで一つに目が留まる。

「何これ、懐かしい」
それをつまみ上げ、正臣君にも見せるようにした。
「それっすか?ああ、俺も懐かしいなーって思って。子供の頃CMとかたくさんやって有名だったし」
「学生のとき食べたなぁ」

それは所謂、掻き混ぜて練ってから食べる菓子。かつての小中学生には遠足等で必ずと言っていい位持ってきている奴がいるほどの人気だった。
柔らかい不思議な感覚を、他の菓子には感じ得なかったのだろう。

レモンティーに未練を持ちつつ(食べ物の恨みは何とかと言うけど、流石自分も人間だ)、袋を破いて中身を取出し、ぐりぐりと練っていく。

出来上がったそれを口に含むと、何とも言えぬ懐かしさ。
あぁそうこんな感じだ、と少しずつへずっていると、正臣君がアイスを冷凍庫に入れ始めた。
一体型のものなので、冷凍庫は冷蔵庫の下にある。
しゃがんで下を向いている正臣君を見遣って---ふと。

「正臣君、うなじ蚊に刺されてる」
「えっ、まじすか?」
「うん、薬塗ってあげようか」
「お願いします…」

近づいていくと、正臣君は自分で後ろの髪をわけた。現れる白いうなじが眩しい。


正臣君は下を向いていた。
だから、俺がちょっと笑ったことなんて、気付いてないんだろう。


俺は手に持った容器を静かに傾けた。

「…えっ?」

「ちょっと、動かないで」
「いやあの臨也さん?これ何すか…?」

正臣君が"患部"に手を伸ばそうとするから、その手を掴んで封じる。
そして、うなじに思いっ切り吸い付いた。

「ひ、あっ…!?」

予想だにしていなかった俺の行動に正臣君は思わず体をよじらせる。
お構い無しに、たっぷりの唾液で濡らしては吸い、そこを赤く染めた。

「ん、ぅ」

可愛い声で啼くんだから。
ついでに唇を移動させて首筋も啄み、四つの赤い花を散らした。

「ちょっと、なに、垂らしたんですかっ」
赤面しながらも、かつ涙目ながらも怪訝そうな顔でこちらを睨む。
「蚊なんて嘘、ですよね?」
「んー、正臣君可愛いのに俺の恨み買うから仕方ないね」
「は…?噛み合ってないっす」
「あぁ、垂らしたのこれこれ」
「なっ…」

持ち上げて見せたのはさっきのお菓子の容器。
ちょっと垂らしただけだから、まだ結構残っている。
「気に入った、でしょ?正臣君も」
「どこが…んなわけ」
「嘘はよくないなぁ」
「ッ!?」

後ろから覆い被さって正臣君のモノに手を伸ばす。
ふに、と柔らかく触れると存在を緩く主張し始めていた。

「ちょ、やめ…」
そんな生易しい抵抗なんて唇で事足りた。




「さて……次はどこに垂らそうか?」



(実はめちゃくちゃ楽しみにしてたんだよ、好きなメーカーの新発売レモンティー)










☆★☆★☆★☆★☆★☆★


ほんとやまなしおちなしいみなしェ…
お粗末様ですorz
ちさとちゃん、フリリクくれたのにgdgdでごめんね><

お菓子はねるね●ねるねです。
地味に食べ物…いや飲み物に執着してる臨也さんでした。

(…すみません実は氷月、ねるねるさん食べたことないですボソッ)