
5月の終りは、カナダ東部や大西洋岸州で林檎の花がいっせいに開く季節。今、プリンスエドワード島でも林檎や桜、梨などの花が見頃を迎えているようです。
”歓喜の白路(the White Way of Delight)”(村岡花子さん訳)といえば、『赤毛のアン』の冒頭でマシューの馬車でグリンゲーブルズに向かうアンが感激した美しい林檎の並木路。
Avenue(並木路)としか呼ばれていなかった名も無き道が、命名の達人、アンによって世界でたった一つの個性を与えられました。白い林檎の花のトンネルと、孤児院の孤独な生活から救われて新しくプリンスエドワード島に住む家と家族を得たアンの喜びが伝わってくるような名前ですね。
写真は”歓喜の白路”のような風景を探してモントリオール郊外の林檎の里を訪ねた時のもの。今の時期のカントリーサイドは山も農家の庭も果樹園も林檎の花盛りでした。
林檎の花も種類によってワインレッドだったりピンクだったり。
馬車の似合いそうな林檎の並木路がたくさん。でもPEIではないので、赤い土や路の傾斜が足りないのがちょっと残念。
林檎の古木にキツツキ発見!
こちらはsour cherry tree。日本ではスミミ桜(酸実実桜)と呼ばれるそうです。
林檎の木のしたではタンポポが花盛り。
お花見のような習慣も一応あります。
地元の人達がお花の下でシードルに林檎のクレープを食べながらワイワイやっておりました。このクレープ、一見甘そうですが、あっさり甘さ控え目で美味しく頂けました。
写真・文 藤本紀子
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