《パイレーツ・オブ・バルティック~12人の呪われた海賊(原題:12meter ohne Kopf》は2009年に作られたドイツの映画です。
原題を直訳すると「首なしで12メーター」となり、一見すると何のことだかピンと来ないのですが、映画を最後まで見ると、なるほどね!と納得できます。
こういう、観る前からスフィンクスに挑まれているような、謎解きパズルみたいな仕掛けって、ドイツ映画には多いような気がします。
もちろん、映画の専門家の方からしてみれば、それにはイタリアやフランスの映画からの影響が多々あるとおっしゃるのだろうけど、ドイツ映画に見られるそういう手法は作り手によって、より実直に、より緻密に施されているような気がします。
何事にも手を抜かない国民性ゆえですかね。
それにしても、邦題は相変わらずトンチンカンな方向につけられてしまいます。
確かに海賊は出てくるけど、これじゃ作品の持ち味が台無しです。
え?映画自体がそんなに高尚なものじゃないですって?
だからといって、勝手に適当なタイトルにしちゃっていいワケではないでしょう?
どんなにクダラナイと思っても、売れていても売れていなくても、作品として成立している以上、そこには製作に関わった人たちの情熱や努力が注ぎ込まれているのです。
本来ならば、原作の意図を汲み取って邦題をつけるべきだと思います。
でも、如何せん、「採算ありき」の世の中です。レンタルしたくなるような、借り手の好奇心をそそるようなものでなくてはいけません。
洋画の日本語版を作る時、翻訳スタッフがタイトルの翻訳案をいくつかあげて投票と話し合いで決めると聞いたことがあります。
この作品の場合も、様々な要因を吟味したうえで《パイレーツ・オブ・バルティック~》となったのでしょう。
(はっきり言って、《パイレーツ・オブ・カリビアン》シリーズに便乗しようとしたとしか思えませんが!)
さて、私がこれを観ようと思ったのは、《東ベルリンから来た女(原題:Barbara)》(2012,ドイツ)に出ていたロナルト・ツェアフェルトRonald Zehrfeldさんがキャスティングされていたからです。
(作られたのは、12メーターの方が先です。)
でも、ロナルトさんの相棒役のマティアス・シュヴァイクヘーファーMatthias Schweighoeferさんが予想以上に好演だったので、これを観た後、マティアスさんが出ている他の映画も借りました。
(彼は《レッド・バロン(原題:Der rote Baron)》(2008、ドイツ)の主演俳優です。)
あと、おかっぱ頭のハンザ同盟の盟主様がめっちゃイイ笑顔だったのが、妙に記憶に残っています。
俳優さんの名前は忘れてしまいましたが、あの笑顔は忘れられません(笑)
ナイスキャスティング賞でもあれば、文句なしの受賞だと思うくらいツボりました。
ドイツにも味わい深い俳優さんが沢山いらっしゃるんですね。
あの完璧なスマイルを、ぜひ皆さんにも観て欲しい。
個人的に、この映画は盟主様オシと言ってもいいくらいです。
映画のテーマとしては、「人生において名を取るか実を取るか、君はどっち?」といったところでしょうか。
でも、そんなに堅苦しく考えなくても海賊さんたちの冒険奇譚として楽しめばいいと思います。
Viel Spass!
原題を直訳すると「首なしで12メーター」となり、一見すると何のことだかピンと来ないのですが、映画を最後まで見ると、なるほどね!と納得できます。
こういう、観る前からスフィンクスに挑まれているような、謎解きパズルみたいな仕掛けって、ドイツ映画には多いような気がします。
もちろん、映画の専門家の方からしてみれば、それにはイタリアやフランスの映画からの影響が多々あるとおっしゃるのだろうけど、ドイツ映画に見られるそういう手法は作り手によって、より実直に、より緻密に施されているような気がします。
何事にも手を抜かない国民性ゆえですかね。
それにしても、邦題は相変わらずトンチンカンな方向につけられてしまいます。
確かに海賊は出てくるけど、これじゃ作品の持ち味が台無しです。
え?映画自体がそんなに高尚なものじゃないですって?
だからといって、勝手に適当なタイトルにしちゃっていいワケではないでしょう?
どんなにクダラナイと思っても、売れていても売れていなくても、作品として成立している以上、そこには製作に関わった人たちの情熱や努力が注ぎ込まれているのです。
本来ならば、原作の意図を汲み取って邦題をつけるべきだと思います。
でも、如何せん、「採算ありき」の世の中です。レンタルしたくなるような、借り手の好奇心をそそるようなものでなくてはいけません。
洋画の日本語版を作る時、翻訳スタッフがタイトルの翻訳案をいくつかあげて投票と話し合いで決めると聞いたことがあります。
この作品の場合も、様々な要因を吟味したうえで《パイレーツ・オブ・バルティック~》となったのでしょう。
(はっきり言って、《パイレーツ・オブ・カリビアン》シリーズに便乗しようとしたとしか思えませんが!)
さて、私がこれを観ようと思ったのは、《東ベルリンから来た女(原題:Barbara)》(2012,ドイツ)に出ていたロナルト・ツェアフェルトRonald Zehrfeldさんがキャスティングされていたからです。
(作られたのは、12メーターの方が先です。)
でも、ロナルトさんの相棒役のマティアス・シュヴァイクヘーファーMatthias Schweighoeferさんが予想以上に好演だったので、これを観た後、マティアスさんが出ている他の映画も借りました。
(彼は《レッド・バロン(原題:Der rote Baron)》(2008、ドイツ)の主演俳優です。)
あと、おかっぱ頭のハンザ同盟の盟主様がめっちゃイイ笑顔だったのが、妙に記憶に残っています。
俳優さんの名前は忘れてしまいましたが、あの笑顔は忘れられません(笑)
ナイスキャスティング賞でもあれば、文句なしの受賞だと思うくらいツボりました。
ドイツにも味わい深い俳優さんが沢山いらっしゃるんですね。
あの完璧なスマイルを、ぜひ皆さんにも観て欲しい。
個人的に、この映画は盟主様オシと言ってもいいくらいです。
映画のテーマとしては、「人生において名を取るか実を取るか、君はどっち?」といったところでしょうか。
でも、そんなに堅苦しく考えなくても海賊さんたちの冒険奇譚として楽しめばいいと思います。
Viel Spass!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます