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【動画紹介】♬11月22日生まれの作曲家♬

2022年12月02日 | 動画紹介
☆本記事は、Youtubeチャンネル『本の林 honnohayashi』に投稿された動画を紹介するものです。
 ご興味を持たれた方は是非、動画の方もチェックしてみて下さいね!

 1913年11月22日に生まれたのはイギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)です。
 歯医者の父と声楽家の母の間に生まれ、ブリテンは5歳頃から作曲を始めました。

 16歳でロンドンのロイヤル音楽カレッジに入学し、作曲とピアノを学びます。
 卒業後、渡米しニューヨークに滞在して芸術家のサークルと交流をもちました。

 1940年にイギリス文化振興会から日本の皇紀2600年奉祝のための作曲を委嘱されましたが、出来上がった作品は日本側から祝典にふさわしくないと拒まれてしまいます。
 その後、まもなく真珠湾攻撃が起こり、交渉は立ち消えになりました。
 作品はニューヨークで初演されましたが、東京での奉祝演奏会では演奏されませんでした。

 1945年、オペラ《ピーター・グライムズ》がロンドンで初演されると作品は大成功し、パーセル以来のイギリス・オペラの再興とまで評価されます。
 ブリテンは「イギリス・オペラグループ」を結成すると、その中心人物として企画や指揮を担当し、海外公演も行いました。
 ピアニストとしても、親友で歌手のピアーズとジョイント・リサイタルを行い、自作やドイツリートの演奏で好評を博し、海外に演奏旅行をします。

 日本にも立ち寄り、NHK交響楽団を指揮して自作を上演しました。
 この時の滞在中に見た能にブリテンは深く感銘を受け、この経験はその後の彼の作風に影響を与えたと言われています。

 ブリテンは終生独身で、親友のピアーズを生活のよき伴侶とし、彼を主役としたオペラを多数作ったので、ブリテンのオペラはプリマドンナ・オペラではなく、テノール歌手の存在感が際立っています。
 この点において、彼のオペラはきわめて特殊な性格を帯びており、20世紀後半の音楽シーンにおいて注目を集めました。


♬11月22日生まれの作曲家♬


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