【動画紹介】♬7月7日生まれの作曲家♬

☆本記事は、Youtubeチャンネル『本の林 honnohayashi』に投稿された動画を紹介するものです。
　ご興味を持たれた方は是非、動画の方もチェックしてみて下さいね！

　1860年7月7日に生まれたのは、グスタフ・マーラー（1860-1911）です。
　4歳ころから祖父の家にあったピアノを独習し、音楽的才能を現します。

　15歳まで地元のギムナジウムで学び、ウィーンの楽友協会音楽院に入学しました。
　音楽院でピアノ、和声学、作曲を学び、優秀な成績で卒業します。
　その後、ヨーロッパ各地の歌劇場で指揮者として活躍するかたわら、交響曲や歌曲を完成させ、作曲家としても充実した時期を送りました。

　マーラーは1892年のロンドンでの《ニーベルングの指輪》の完成上演を初めて成功させた指揮者としても知られています。
　管弦楽法の大家と目されるマーラーは、18世紀半ばから20世紀初頭まで続く「交響曲の時代」の最後の代表者であり、同時に交響曲の伝統的な様式を打ち破ることになった人物です。
　通例だった4楽章制から5楽章構成や6楽章の交響曲を積極的に作曲し、さらに独唱や合唱を取り入れました。

　マーラー以前の時代では、ベートーヴェンの第九交響曲以外、決して見られることのなかった交響曲と歌曲を融合させた彼の交響曲は、一方では管弦楽を伴った歌曲集と言っても差し支えない様相を呈しています。
　交響曲の伝統と詩の世界を表現する歌曲の不思議な結びつきが、マーラーの作品の魅力の一つと言えるでしょう。

　独唱とピアノ伴奏による歌曲作品も人気があり、同時にそれらのオーケストラ伴奏版も作られていますが、同じ曲でありながら聴衆に全く違う印象を与えることなども、彼の作品の愛好家や研究者たちの興味をひく一因とも考えられています。
　マーラーは1902年に画家の娘で声楽家でもあったアルマと結婚し、子どもをもうけますが長女を病気で亡くしてしまい、また自らも心臓疾患が発覚し健康が衰える中、音楽活動のためヨーロッパとアメリカを行き来する晩年を送りました。


♬7月7日生まれの作曲家♬


＝＝＝＝＝
▼本の林の管理人ハヤシさんがお送りしています。
☆ツイッター https://twitter.com/honnohayashi