以下の記事をご紹介します。
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肩峰下インピンジメント症候群とは、肩を挙上する際に痛みや引っかかる感覚があり、ある一定の角度以上に腕を挙げることが出来なくなる症状の総称で、一般的には四十肩・五十肩とも言われます。
悪化するとこわばりや筋力の低下を伴って夜間痛を引き起こすこともあります。
肩関節は筋肉や腱板などによって包み込むように構成されていて、滑液包が骨と筋肉の間に存在する事で腱板が動きやすいようにクッションの役割をして腱板を保護しています。
「インピンジメント」とは、衝突・挟まるという意味があり、肩を挙げたり動かす時に腱板や滑液包などが肩関節内で衝突したり挟み込まれることで痛みを引き起こし、動かすことが出来なくなるのです。
治療方法は、痛みが強い場合には痛みを感じる動作を避けるように三角巾などで腕を固定し安静にします。
その他温熱療法をはじめ、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤などの服薬や鎮痛効果のある塗り薬や貼り薬などがあります。
また、ヒアルロン酸や副腎皮質ステロイド薬の局所注射を行うこともありますが、ステロイド注射は炎症を抑える効果を期待できる反面薬の副作用が出る可能性があるので注意が必要です。
特に糖尿病の方は肩の骨が溶けたりその他の合併症を引き起こす可能性があります。
肩峰下インピンジメント症候群(subacromial impingement syndrome=SIS)とは、肩をあげるときに痛みや引っ掛かりを感じ、肩の動きが制限される、五十肩のような病気です。
現在のところステロイド注射もしくはリハビリが主な治療法ですが、鍼灸がステロイド注射と同等の効果があるというスウェーデンの研究をご紹介します。
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スウェーデンのLinköping Universityにて行われた研究です。
SISの患者117名を2つのグループに分け研究を行いました。
グループ1:ステロイド(副腎皮質ホルモン)の注射を受ける
グループ2:合計10回の鍼灸の治療と家でのエクササイズを組みわせた治療を受ける
肩の痛みと肩の機能をAL Score(Adolfsson-Lysholm shoulder assessment score)で、治療前、5週間後、3、6、12ヶ月後に比較したところ、グループ1とグループ2の結果に特に差異はみられませんでした。
また、健康に関する生活の質にも大きな違いはありませんでした。
どちらのグループも治療前に比べ、治療後は大きな改善が見られました。
このことから、ステロイド注射も鍼灸とエクササイズの組み合わせも、どちらもSISの患者の肩の機能を改善させる、と結論づけられました。
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引用:アメリカ国立生物工学情報センター 学術文献検索サイト(NCBI) 2011年8月
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21378086
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肩峰は肩の上に手を当てると骨が触れますね、その外端部分の名前です。肩の関節の支点はインナーマッスルの筋力低下などでぐらついて、肩峰の下のクッション部分で衝突を繰り返すと炎症を起こすことがあります。
鍼灸海外ニュースより転載
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