安倍晋三首相は27日の党首討論で、自民党の二階俊博幹事長が、子どもを産まない選択を「勝手な考え」と発言したことに関し、「私の家庭も残念ながら子宝に恵まれていない。産むか産まないかは本人の選択に委ねられるべきだ」と述べた。
立憲民主党の枝野幸男代表が首相の見解をただした。
枝野氏は「わが家も長年、不妊治療に取り組み、10年弱で子宝に恵まれた」と自身の経験を紹介。「二階氏の発言は看過し得ない。党総裁として指導を求めたい」と訴えた。
二階氏の発言をめぐり、他の与野党幹部からも意見が相次いだ。立憲の辻元清美国対委員長は国会内で記者団に「『産めよ、増やせよ』の発想からまだ抜け出していないのか」と批判。国民民主党の舟山康江参院国対委員長は記者会見で「産みたくても産めない人もいる。非常に不適切だ」と反発した。
一方、自民党の岸田文雄政調会長は会見で「幸せの形は人それぞれだ」とコメント。公明党の石田祝稔政調会長は「それぞれ家庭の考え方もある。ちょっと言い過ぎたのではないか」と苦言を呈した。
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