1984年に公開され、2019年で35周年となる名作アニメ「風の谷のナウシカ」。女優の安田成美さんが歌ったそのシンボルテーマソングをはじめ、「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」の3作品において、各種テーマソングとしてリリースされたシングルレコードが音源をリマスタリングし、発売当時の姿で完全復刻。特典ディスクを含めた5枚組のBOXとして、徳間ジャパンから2019年7月10日にリリースされることになりました。
1984年公開の「風の谷のナウシカ」、1986年公開の「天空の城ラピュタ」、1988年公開の「となりのトトロ」。宮崎駿監督による、スタジオジブリ初期(ナウシカはスタジオジブリ設立以前の作品ですが、主要スタッフが後のスタジオジブリに参加)の名作では、映画本編には登場しない各種のテーマソングが存在しています。これらは知る人ぞ知る曲となっていましたが、今回発売当時の姿で復刻。アナログ7インチ(ドーナッツ)盤BOXセットとしてよみがえることになりました。
その内容を見ていきましょう。まずは安田成美さんの「風の谷のナウシカ」(オリジナル発売:1984年1月25日)。「風の谷のナウシカ」イメージガールオーディションでグランプリを獲得した、安田さんのファーストシングルとしてリリースされた、作品のシンボルテーマソングです。作詞は松本隆さん、作曲は細野晴臣さんという元「はっぴいえんど」コンビ。当時オリコンシングルチャートでベスト10入りし、歌番組で安田さんが初々しい歌声を披露していたのを覚えている方もいるかと思います。
1986年の「天空の城ラピュタ」では、小幡洋子さんの「もしも空を飛べたら」(オリジナル発売:1986年5月25日)がイメージソングとしてリリースされました。テレビアニメ「魔法のスター マジカルエミ」の主題歌でデビュー(主人公も演じる)した小幡さんの3枚目のシングルとなったこの楽曲は、当時味の素から発売された炭酸飲料「天空の城ラピュタ(赤いパッケージのレモン&ライムと、青いパッケージのシトラスミックス)」のCMソングとして使用されたことで覚えているかもしれません。
井上あずみさんの「となりのトトロ/君をのせて」は、1988年公開の「となりのトトロ」イメージソング(のちにエンディングテーマにも)と「天空の城ラピュタ」のエンディングテーマがカップリングされて、1987年10月25日にリリースされたものを復刻しています。
この「となりのトトロ」は、映画公開(1988年4月16日)を控えた1988年3月25日に「となりのトトロ/さんぽ」として再リリース。1987年版とは異なったジャケットイラストも忠実に復刻されています。
これに加え、BOXには特典ディスクとして「君をのせて/となりのトトロ」のクリスタル音源のインスト曲を収録したものも同梱されます。この特典ディスクは赤・青・黄のカラーディスクがランダムで入っており、BOX開封時のお楽しみとなっています。
また、アナログ7インチ(シングル)盤は通称「ドーナッツ盤」と呼ばれる、真ん中の穴が大きいレコード盤です。このため、通常のレコードプレーヤーにセットする際にはアダプターを使っていました。BOXにはオリジナルデザインのアダプターも入っています。
ファンとしては貴重な音源がよみがえる「STUDIO GHIBLI 7inch BOX」は、2019年7月10日発売予定。価格は6000円(税別)となっています。また、徳間ジャパンの公式YouTubeチャンネルには、2019年2月に原宿ペニーレインにて開催された「スタジオジブリ レコードコンサート」 のダイジェスト版映像がアップされており、ジブリ作品の音作りに携わったスタッフ3名によるにスペシャルトークセッションの様子や、日本で数少なくなったアナログ盤のプレスメーカーである東洋化成株式会社・末広工場でのレコードができるまでの作業工程などを見ることができます。
情報提供:株式会社徳間ジャパンコミュニケーションズ
(咲村珠樹)
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