65歳から初めるクラシックコンサート

クラシックコンサート初体験の65歳がレポートします❗️

N響コンサートに行ってきた。その2

2025-01-26 14:56:36 | オーケストラ

今回、初めてナマで聴くNHK交響楽団(リンクあります)のコンサート。
その記念すべき一曲目が僕の大好きな
『喜歌劇こうもり序曲』で始まりました。(上の動画の曲です)

コンサートホールは、兵庫県立芸術文化センター(リンクあります)

なお、この日のプログラムは以下のとおりです。

演奏を聞いていて、まず僕は、大好きな木管の響きに魅せられました。
僕の座っている3階席。
そこまでオーボエやフルートの音が、ストーンと直接届くのです。まるで室内で吹いてくれているかのような臨場感。
ご承知の通り、オーボエというのは、極めて演奏が難しい、と言われる楽器です。
『オーボエを聴けば、そのオーケストラの実力がわかる』とさえ言われる楽器です。
その点さすが、日本、最高峰のオーケストラ、N響のオーボエの音色。
音に艶があり、表情が豊かだなぁ〜、と感じました。
と同時に、やはり良い音楽は、このような素晴らしい響きを持つホールで演奏されるべきだ、と思った次第。
***
今回、N響を指揮するのは、
サッシャ・ゲッツェルさん。

僕は初めてお聞きする名前です。
プログラムの紹介文では、もともとウィーンフィルのヴァイオリン奏者だった方。
ウィーン生まれのウィーン育ちという、いわゆる『ウィーンっ子』なんですね。
現在、フランス国立ロワール管弦楽団の音楽監督さんを努めておられます。
今回の演奏では、さすがウィーンっ子らしく、優雅なワルツや、ポルカでの変幻自在のリズム感と躍動感。
オーケストラを軽やかに優雅に指揮されています。
僕がまず感じたのは、『カルロス・クライバー』に似ている⁉️
偉大なマエストロ、クライバーのファンには叱られそうですが、正直そう感じたのです。
参考までに『こうもり序曲』の動画を上にアップしておきました。
なにより、指揮者サッシャ・ゲッツェルさんには、その音楽に若さとエネルギッシュさを感じます。
オーケストラの第一バイオリンに身体を向けて、膝と腰を低く構え、リズムと躍動感をグッと我慢させておいて、次の瞬間、身体全体を大きく伸ばして、我慢していた音たちをいっきに、天井まで吹け上がるかのように解き放つのです。
その指揮を見ているだけでも、音楽の楽しさが伝わってきました。
これはあくまでも僕の趣味ですが、もうすこしだけ、第2バイオリンの音の輪郭をハッキリさせれば、さらにガッシリとした骨格のある響きになったと思います。
***
今回のコンサートでは、ソプラノの歌手も登場しました。
ヘラ・イェサン・パクさん。

実は僕、正直オペラは苦手。クラシックの歌唱法には馴染めていません。
それでも、N響と共演するほどの技量を持っている歌手となれば、やはり聴く価値は十分ありでしょう。
この方は母国、韓国から、あの名門、ジュリアード音楽院へ。
その後、メトロポリタン歌劇場や、ベルリン国立歌劇場にも出演された方です。
音の響きがたいへんよい、今回のホール。
そして暖かな観客からの盛大な拍手。
この舞台で唄えたこと自体が、とっても嬉しそうでした。
普通ベテランの大物歌手、となれば、唄い終わると、ゆったりとしたあしどりで、その『オーラ』を感じさせながら舞台袖に下がるのでしょうが、パクさんは、よほど嬉しかったのでしょう。
ちょっと小走りに舞台袖に下がりました。
その様子が、とっても初々しく好感が持てました。
(次回へ続く)
***

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