あぽまに@らんだむ

日記とか感想とか二次創作とか。

移動都市/モータル・エンジン(2018年)

2020年05月02日 | 映画関係

 

 

 

 

<移動都市/モータル・エンジン>

 

評価が低い映画でしたが、私は涙した場面があったし、CGも見事でした。
但し、評価が低いのは、この情報量を映画でやるには、4時間は必要だったかなという事。
キャラクターは生き生きしていて、魅力的なのに掘り下げる時間が無くて、
このキャラ、もう少し知りたいのに!残念!的な事だったのかなと思いました。


先ず、ヒロインのヘスター・ショウ。
ヘスターは顔の半分を赤い布で隠し暗殺者として、移動都市/ロンドンに忍び込み、
其処で主人公の一人、トムと衝撃的な出会いを果たします。
夢を諦めてヘタレとして生きるトムに苛付きながらも見捨てる事が出来ず、
自分が傷付いてもトムを色々な事から助けてあげます。
哀しい過去と向き合いながらも、心を閉ざした暗殺者から自立した女性へと次第に、
生き生きと、可愛く勇気のあるヒロインと変貌していく様は魅力的でした。
ヘスターと身体がメカにされてしまった兵器、シュライクとのエピソードが大好きです。


次に主人公なのかな。トム・ナッツワーシー。現代の兵器等に詳しい青年。
パイロットに憧れていたけど、今は全く違う分野で働いています。
この世界は現代のテクノロジーが崩壊して数百年後という事なのですが、
トムはそのテクノロジーの事に関して部品などを保管する場所で働いていて、
その部品が盗難されているのに警告をしているサラリーマン的な感じです。
この移動都市/ロンドンは階級が凄くかっちり分けられていて、トムは下級。
でも、トムに興味を持っているキャサリンは上級階級の娘なので、
彼女の権限で入った場所でヘスターと出逢うんです。
ヘスターの生き様に影響され、最初はヘタレの坊ちゃんと思って居たのですが、
パイロット志望だったのも有り、ヘスターに護られるばかりじゃなく、
段々彼女を護る格好いい青年に、ヘスター同様変わって行くのは魅力的でした。


後は東洋人の賞金首、アナ・ファン。
移動都市内で有名なのか、賞金首になってますが、其処の処は今一つ分かりません。
でも、危うくソーセージにされそうになったヘスターを助けに来ます。
もうちょっと華麗に格好付けてもいいと思うのですが、アクションが先立ってました。
死に様を語ったり、もっと掘り下げていい魅力的なキャラだったと思うのですが、
彼女のキャラとか思いとか、中々入り込めなくてこれも残念!
もっとアナの事知りたかったのに!と悔しい気持ちでした。


次はサディアス・ヴァレンタイン。
問題の最終ボスなのですが、彼が古代兵器(現代のロストテクノロジー)を蘇らせ、
自分達と敵対する移動しない都市の城壁を壊そうと暗躍します。
トムをヘスターと一緒に始末しようとしたり、こっそり兵器の部品を強奪したり、
結構、暗躍というか強引にぐいぐい悪い事し捲くってます。
まぁ、俳優がヒューゴ・ウィーヴィングなので、いい人の筈無いじゃんと突っ込みました。
結局、古代兵器を完成させ、城壁を後一歩で全壊させる処だったのですが、
ヘスター達の活躍により、邪魔されてしまうという可哀想な人。
最後はまあ、完全懲悪とだけ言っておきます。イイハナシダナーになった元の人。


次は悪いお父さんを持ってしまった可哀想ないい娘キャサリン・ヴァレンタイン。
トムに好意を持っていた深層の令嬢的なお嬢さん。
美人だけど、お父さんが悪い事をしていたのに気付いたら許さない勇気ある人。
最後はトムと連携して移動都市/ロンドンと城壁を護る為、頑張った美人。
彼女はいずれロンドンの指導者になるかもしれない。そんな人。
彼女も魅力的で大活躍していたのに、余り掘り下げられないのは可哀想でした。
お母さんはどうしたのとか、上級、下級の差への反感とか知りたかったです。


そして今回ヘスターと同じくらい好きになったシュライク。
古代テクノロジー。呪われた兵器的な事を言われてましたけど、
死んだ兵士を身体をメカにして兵士にした的な事なのでしょうか。
余り其処を掘り下げられてなくて良く分からなかったのですが、
きっと彼にも人間だった時があり、全てを忘れさせられたのだけど、
全てじゃない的な事をヘスターが言ってました。ちゃんと写真もあったし。
小さな女の子を肩車している男性の写真を密かに持っている辺り、
サディアスに殺されそうになって行き倒れていたヘスターを育てたのは、
自分の娘と重ねていたんじゃないでしょうか。そんな気がします。
本当にヘスターとシュライクとの話だけで2時間欲しいくらいの好き設定。
シュライクが小さなヘスターが花冠をくれたり、ふざけているのを思い出すシーン。
私は泣いてしまいました。一緒に共闘して最後三人でってのは駄目だったのかなー。


次点でキャプテン・コーラ。
格好いいし、名前まで印象付けておいて余り目立たなかったキャプテン。
アナとの掛け合いとかもっと観たかった。
シュライクと闘った時は格好良かったけど、シュライクが格好いいから駄目だったね。
アナとセットでもっと掘り下げて、尚且つ目立つシーン欲しかった。
キャプテン・コーラって名前、格好良くないですか。コーラ好きだし(それ!)


もう一個次点で、古代の神に例の黄色いバナナみたいな三人組が飾られてた!(爆笑)

 

総合的に、書いた通り、4時間くらいあればもっと高評価だったのではないでしょうか。
情報量が多いのに2時間しかないので、皆広く浅い印象。
惜しい!凄く惜しい!知りたい!もっと知りたい!という印象でした。
でも、私は面白かったです。凄く好きになりました。
やはり人の評価だけで観る観ないを決めちゃいけませんね。
自分が観たいと思えば、評価は気にせず観るべきだと改めて思わせる作品でした。
私的にはシュライクとヘスターの為だけに観てもいいと思う映画でした。
子供の頃の二人の話とか自分の為だけに書きたい。マニアック。
此処まで読んで下さって有難うございました。
Amazonプライムで観れるので、2時間。余裕があれば観て下さい。
私的にはおススメです。

 

 


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