パリ協定(COP21)では産業革命(1850年)以前と比較して、地球の平均気温の上昇を2℃より十分低い1.5℃に抑える努力を目標としておりましたが、残念ながら今年、努力目標の上限値に達してしまったとのことです。
CO2 の25倍の温室効果があるメタンガス、そのメタンガスの大気中濃度が産業活動により上昇していると、世界各国の気候に関連した研究機関や監視団体が警鐘を鳴らしています。
石油や天然ガスの生産過程でメタンガスが大気放出されており、その生産設備がスーパーエミッターとなっているとのことです。日本も大量の石油や天然ガスを輸入しており無関係ではありません。
また、カーボンクレジットも機能していないことが多々あるようで、企業がグリーンウォッシングの批判に晒され対応に苦慮しているようです。
危機的状況下にあるにも関わらず、何時まで経っても経済最優先のエコノミックアニマルであることに変わりはないようです。この汚名を返上できなければ、恐らく来年の地球の平均気温上昇は良くて1.5℃を維持、最悪の場合はそれを上回ってしまい約束を守れなくなる可能性もあります。それどころか2℃に達してしまうのも時間の問題なのかも知れません。
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