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八丈島へおじゃりやれ~!(いらっしゃい)
梅雨も終わりに近づき晴れ間が広がって気温が上昇してきた正午過ぎ、青空に異形の雲が浮かんでいました。大空を漂う巨大なクラゲか地球外生命体のようでちょっと不気味です。冗談半分でブログに“くらげ雲”のタイトルでアップしよかとネットで確認してみたところ、同名の雲が実在している…。
熱気泡(下層大気で不規則に暖められ乾燥した空気が泡状となり、小規模に上昇する空気の塊)が雲の下側を掻き乱して、このような形の雲となるようです。また、この雲は“あわぬき雲”という別名もあるようです。
今年は梅雨前線が日本列島上空に停滞気味のため、九州から東北にかけて豪雨災害をもたらしているようです。これが去年のように台風が発生していたら、梅雨前線を刺激してより一層被害を拡大させていたかも知れませんね。八丈島は梅雨前線から離れているため、曇天続きであるものの殆ど雨が降っていません。昨夜、停滞気味だった前線が南下したため久々にまとまった雨となりました。また、梅雨入り後に強めの南西の風が吹き続けているため、島西岸は時化気味の海況が続いています。このような梅雨の気象状況は記憶にないです。近年、ニュースや情報番組で「長年、この地域に住んでいるがこんな災害は初めての経験だ。」という被災者の言葉もよく耳にするようになりました。
温暖化の影響は既に農業や漁業にも深刻なダメージを及ぼしており、食糧危機も温暖化の急激な温度上昇の曲線に比例して、あっという間にやって来るのかも知れません。農業では栽培品種の変更など、漁業では対象魚種の変更などが検討されているようですが、現状に追い付いていないのが現実のようです。対応には経費もかかるでしょうし温暖化の進行が想定よりも早く進めば、全てが水泡に帰する可能性もあるかも知れませんよね。食料自給率の低い日本はどうなってしまうのでしょう。
既に後戻りできない危険な領域に足を踏み入れてしまったのかな?
梅雨入り後、曇天となっている日が続いているものの梅雨らしい長雨は降らず、例年とは異なる異例の空梅雨?となっている八丈島です。
どんよりと雨雲が垂れ込める早朝、三原山の山肌にはうっすらと朝靄が立ち込め、尾根の陰影が水墨画で描かれた濃淡のようです。
学名:Diploderma polygonatum
鴨川沿いを散策中に素早く動くものを確認しました。最初はヤモリ(外来種)かと思っていたのですが、驚かさないようにそっと近づいて確認してみると、それは八丈島で見たことがないトカゲかイグアナのような爬虫類でした。
体長は25cmほどで頭の先から尾の基部までは10cmほど、背側の頭部後方から尾にかけてノコギリ状の突起があり、体側には浅黄色をした線が入っていることより“キノボリトカゲ”と同定しました。
分布は琉球諸島と台湾となっていることから、ペットが逃げ出したか観葉植物について来たのではないかと思われます。このまま増えてしまえば八丈島の生態系に影響を及ぼすでしょうね。外来種によって八丈島の生態系は変化し続けています。温暖化も相まってどうやら琉球諸島化進行中のようです。
ネットで調べてみると主にアリを食べるとあるので、八丈島で大繁殖中の外来種、アシジロヒラフシアリを食べ尽くしてくれないかな。在来種のアリなどまで食べてしまうだろうけれど…。
追記:キノボリトカゲは下記の4亜種に分類されているようですが、八丈島で確認されたものがどの亜種に該当するのかは不明です。もしかすると5番目の亜種、ハチジョウキノボリトカゲ!! …それはあり得ないでしょうね。
・オキナワキノボリトカゲ Diploderma polygonatum polygonatum
・ヨナグニキノボリトカゲ Diploderma polygonatum donan
・サキシマキノボリトカゲ Diploderma polygonatum ishigakiensis
・キグチキノボリトカゲ Diploderma polygonatum xanthostomum
キグチキノボリトカゲだけは台湾での生息が確認されているものの、日本での生息は確認されていないようです。他の3亜種は日本での生息が確認されているようです。
梅雨前線が北上したため湿った南寄りの風が強まり、島は濃霧に覆われモノトーンの世界と化して色を失っています。八丈島には濃霧・強風・波浪の注意報が出ており、航空機の1便も視界不良のため既に欠航が決定しいます。
空港滑走路脇のフキナガシ、本来ならばその向こう側に三原山の山肌が見えるはずなのですが、真っ白…。梅雨の時期、このような気象状況となることが多々あります。
学名:Trinchesia sp.
投稿画像の個体は体長:3mmでしたが、5mm前後まで成長するようです。春から夏にかけて、比較的浅い水深のアオモグサ?上を移動しているところをよく見かけます。
体色は半透明がかった白色をしており、頭部の短い黄身色の線が目立ちます。背側突起は基部から濃紺、青灰色、白色(投稿画像の個体は白色が目立ちません)、黄身色、先端部は透明がかった白色をしています。また、背側突起の濃紺部から白色部まで小さな白い星がちりばめられています。
このウミウシ、肉眼では分かり辛いですが、背側突起内に星空を閉じ込めているようで綺麗です。
学名:Parthenope ozakii
甲は“おにぎり”のような三角形をしており、甲幅:10mmほどで体の厚みは薄く、はさみ脚が長く発達しています。眼の中間後方に棘のように先端部が尖った突起があるのが特徴的です。カラーフォームは白地にピンク色の模様がありますが、白一色或いはピンク一色の個体もいるようです。
種小名の “ozakii” は、郷土生物研究家/尾崎 光之助氏への献上名なのかな?
ウミウシを探している際にたまに見かけるのですが、夜行性で日中は転石の下などに隠れていることが多いようです。この日は曇天で透明度も良くなく、海中が薄暗かったため徘徊していたのかも知れません。
投稿画像は今朝の島の東海岸で、水平線と雲との間の暗い部分は豪雨が降り注いでいます。
フィリピン付近で発生した台風1号、大東島地方を経由して八丈島近海を通過しそうです。島の西海岸は既に大時化ですが、東海岸は台風の接近方向とは反対側であるのと風下であるため、小さなウネリが打寄せる程度となっています。
八丈島近海の海水温がまだ低いため勢力は衰えるかも知れませんが、既に梅雨前線を刺激して豪雨が太平洋側の地域に降り始めているようです。
庭先のヒロクチゴケ、蒴(サク:胞子の詰まっている蒴柄の先端部分)に雨雫、沢山の水晶の花が咲いているかのようで綺麗です。
日本列島の太平洋側を南北に異動する梅雨前線の影響で、梅雨入りしたかのような不安定な天気が続いています。