
半音さがった隙間に滑り込んで
うねるように揺らいだ瞬間、米噛みから全ての感覚まで響き渡る
鋭いようでしなやか
しなやかさであり重さもあって
重く荒いようでいて何処か優しい、何処か繊細で
もっと、ゆっくりなぞる様に深くなったら
もっと僕の感覚は支配されるんだろう
そんな存在を知ることが出来ただけで
まだ知ることが出来ると思うだけで、空は更に青くなる
半音あがる境目に引き込まれて
溢れるような温度が伝ってくる瞬間、音の世界は夜を飛び越える
矢のような雲のような変幻自在の言葉に乗って
今夜も僕は、雲に乗ったつもりで眠りにつける
そしてまた明日になって明後日になって、例え雨雲が垂れ込めていても
空は青さを保っていける
*3月以降、沈みがちな心を支えてくれたのは音楽だったり、言葉だったり、
いつもお世話になってます