
部屋の窓を開けていると、虫の声が聴こえてくる
まだ、夏は始まったばかりなのに、秋の頃を思い出した。
と書いているそばで虫の声は小さくなって、今度は、扇風機の音が聴こえる。
また虫の声が大きくなる。
虫の声と扇風機の音と、パソコンのキー。
扇風機を止めて、自分の手も止めたら、虫の声だけの部屋となる。
庭の紫陽花の辺りではなくて、多分、裏の蜜柑の木のあたりで虫が一匹鳴いているんだろう。
鈴の音に、似てなくもない。
『鈴音』っていうお酒があるらしい。おいしいのかな?
そういえば、一昨日、マッコリを買った。
実は一度も飲んだことがないお酒だったので楽しみである。
…0時すぎ、僕の頭の中は、こんなことを考える。
原発とか、新エネルギーとか、恋とか、家族や友人、結婚、仕事や夢、趣味など、気になることはあっても
窓から聴こえてくる虫の声は、優しく、優しく、優しい。
そんな鈴の音に魅了されてしまい、なかなか文字を綴れず時間ばかりが経過する。(←50分経過)
こんな気持ちを詩にする、力量がないのだろうなぁ。
夏の無重力は、時間さえ宙に浮かして
紫陽花の花は、僕の視線を呼びとめて
虫の声は、未来も、いつか行きたい旅のことも内包していく
もうしばらく
窓を開けて聴いていようか寝っ転がって
君にも聴かせたい
濁りのない、鈴の音のような小さな
命の唄
*やっと書けた^^