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from Shizuoka/name is "slide"

御空

2015-08-18 | Weblog
8月18日、火曜日。
午前7時30分。
曇り。


天気予報だと、今日は雲と太陽のマークがついていたけど
今は、まだ曇っています。
雨の余韻が漂っています。
雲の間に青空が見えるところもあります。



母に録画しておいてもらった番組
『僕たちに戦争を教えて下さい』
…だったかな?(『私たちに…』だったかな?)
を、昨晩、やっと観させて頂きました。


祖母や母にエピソードを聞いているとはいえ
断片的であるので
どんなことがあったのか、知っておきたい



日本人だし
兵隊さんだってきっと
みんなに知ってもらいたい、分かってもらいたいのではないかな?
…という気持ちがあって
母に頼んで録画してもいました。


で、母と一緒に観たのだけれど…
正視できませんでした。(>_<)


普段から
小心者の極み気味な僕なので
視線を逸らしてしまいます。
もしも、無理に正視すれば多分
心の何処かが崩れる。
と、思ってしまいました。



1万人のうち、446人。
ペリリュー島の日本兵の生存者数だそうです。


泥の中、草の上、流れる血
餓死、病死、戦死、自決。
あちこちに、屍。


敵も味方も関係無い
無いったら無い
そこには何にも無い。
血も涙も情けも感情も
あるようで
無いことになっているではないか


本当は泣いているのに
哀しくて悔しくて仕方がないのに
何も無いことにされることが
きっと
一番、哀しいだろう。



正視できない無様な僕だけれど
もし、僕が当時に生まれていて
男子で
徴兵されて戦地へ行っていたら…
1週間と経たないうちに
破綻しているだろうな。


心の中、止まらないものがあるね?
戦争に纏わるもの
正視できないし、哀しい、胸が痛む。
でも、正直言って
腹がたつ。



目を覆っても、涙が溢れても
心のどっかにあるのが分かる。
多分、『怒り』なのだなと思います。


若く、無垢で
純粋な人々が泥の中で
道の上に
倒れている。
大きな穴を掘って
みんな、まとめて埋葬される。
埋葬されない人も
いたかも知れない。


僕って、結構
怒りん坊なのだなと
こんな時、思います。(ノ_<)



哀しむだけはイヤだと
どこかで思っているかも知れない。
かと言って怒りは
冷静さを欠けさせてしまう。


怒りはパワーを生む、その点は良いけれど
冷静さを欠けさせてしまうということは
何か大事なことを、見落としがちにもなってしまう
とも言える。


むごすぎて目を覆い
正視出来なかった映像は、70年前
実際にあった事実は
ただただ、哀しいの一言ではあるけど
怒りも感じる。
他人事ではない。
何かね、何だろう、この感情…。


哀しくて仕方ないけど
でも
哀しいだけでは収まらない感情があるようです。
その感情を摘んでみたら
怒り、というものに酷似している。


怒りを持つことは良いことだろうか?
哀しいばかりでいることも良いことだろうか?
冷静だけでいられたら楽だろうけど


この感情の行き場は
戦地に眠る
沢山の骨の傍らだろうか
祖父の傍らだろうか
祖父母の兄弟が眠る海の向こうだろうか
何にも無くなった日本の街だろうか?


衝撃的な映像を観たら
心がちょっと乱れてしまったようで
色んな思いにかられたけれど…


それが戦争なのだろうな。
70年後に生きるこんな僕さえも
平常心を
いともたやすく失わせるのだなぁ。(;´д`)


絵文字なんて
使ってる場合じゃないな。
かなしいな。
戦争は
やっぱり、大キライです。(>_<)












『御空』

苦しいとも言えずに
哀しい目で
空を見ていたのかな

泥んこの中で
眠らないで

今は
平和な所で
そよ風が吹いて
草花が揺れる場所で
居るよね?

手を合わせるから
想像するから
忘れないから

無垢な魂たち
安らかに







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