Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

2009-01-17 | Weblog
誰も知らない場所
僕自身さえ知らない場所が泣く時
誰も知ろうとしない草原

向こうから吹いてくる風を見上げて
通り過ぎる瞬間に光って
誰もそれを見ようとしないで

誰も知らない振り
僕自身さえも見えないよう泣く時
誰かを愛そうとしていた花





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舟の上で

2009-01-16 | Weblog
夢を見るなら
あの頃、あの日、あの人と

夢を見ようよ
あの頃、あの日の、あの場面で

夢を見たいと
僕は眠って、夜は更けて、君は星空

波間に映る
夢の舟影





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Winter

2009-01-14 | Weblog
ギラギラとした澱みなのか
思ったよりも力強く渦巻いた塊が
新種の蝶のような姿を振りまいて、真夜中を横断していく

そんなことで許される訳がないと
女神は日がな囁く

蛹から蝶へと辛辣な羽化を果たしたら
渦巻く波の、澱んだ砂金が
道標を浮かべてアナログな真夜中を引き連れていく

世界はそう簡単には出来ていない筈と言えば
女神は日がな呟く

なぜ冬を選んだの?






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World

2009-01-10 | Weblog
君が生まれたことは僕の喜び
喜びの中で君は笑って泣いて僕と手を繋いだ

僕の喜びに加担した君は
僕の哀しみの一欠片を手に入れた

想像の影は小さな光を産んで
小さな光は想像の影を大きな光にする

君の喜びの世界に一欠片
僕の哀しみの世界に一輪の光






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UNICORN

2009-01-08 | Weblog
窓を開ける
揺らぎを放つ
夜に降り注ぐ音がする

窓を開ける
溜息を置いておく
一角獣が拾っていった

窓を開けて
君を探す
瞳の中に降り注いだ星屑

窓を開ける
君は光のように飛んでいく
月の向こう、一角獣の背に乗って





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