女王には以前に会ったことがあるが、また一体、私のような子供に何の用事なのだろう? ・・・案内されて部屋に入ると、座っている女王の背後に、東京国立博物館にあるはずの我が家の宝物・・・秦代製造と伝わる青銅器が三、四点が・・・テーブルの上に並べてあった。
「女王陛下にご挨拶を!」と、高々に、黒服を着た年寄りの侍従が言った。
私は息を整え、大声で尋ねた。「この宝物は、何故、ここにあるのですか?」
「何をおっしゃる。女王陛下に失礼ですよ。・・・あなたがこれを陛下に見せたいと言ったのではありませんか」
私はそんなことを言っていない。これは東京国立博物館に預けている物なのだから、外へ持ち出さず、博物館へ見に行けばいいではないか。
「女王陛下は直に見たいのですよ。ごもっともです、女王ですから・・・」
いったい何処の国の女王なのか、と私は唇をかんだ。
エリザベス女王は青銅器をひと通り眺める終わると、こう言った。「私にはどれをくれるの?」
私はつい毒づいた、「盗人め!」 女王は日本語が解らなかっただろうが、私の勢いで何を言ったかは理解しただろう。
「戦争で負ければ、全部、渡すものよ。これは貴女のものではない」 通訳が女王の言葉を日本語で言った。
私は感情を抑え、とてもゆっくり答えた。「これらはとても古い物で、あなたの国ができる前の物です。これらが、今ここにあるのはまったく宮内庁の手違いです。申し訳ありませんが、あなたに差し上げることはできないのです」
すると、女王は、私が英語で答えないが故に「承諾した」と同義だと言って、そこにあった青銅器を全部、英国へ持って帰ったのだった。
数年後、私はまたもや自分の意思とは無関係に、皇宮護衛官によって英国へ連行された。
私は女王の前で極力低姿勢になり、「以前にあなたが持って行った私の宝物のことですが、あの時にお話ししましたとおり、差し上げられないのです。どうか返してください」と申し出た。
女王はヒステリーを起こし、まるで水汲みをする農婦のように、青銅器の一つを持ち上げて、一気に床へ落とした。三千年くらい前の鼎は無残にも潰れて半分くらいになった。「そんなに欲しければ、持ってお行き!」
女王は破片を掴んで、私の白いワンピースに押し付けたので、緑青のシミが付いて、粉が舞った。
その後、私は、息子のチャールズ王太子による強姦未遂にあった。私がまだ初潮の無い小学生だったので未遂(?)に終ったが、チャールズは爪を伸ばした手指で私の性器を引搔いたので、少量の出血があった。
チャールズは私を「いつでも捨てられる)妾にした」と報道陣に囲まれて公言した。
子供に対する性虐待なのだが・・・勘弁して欲しい。
徳川皇族などの土人も御免だが、染色体異常で白くなった西欧人も嫌だ。