会期が始まってすでに一月半にもなるし、そんなに混雑していないだろうと思って、ここしばらくでは珍しくゆるゆる~~っと行ってきました。
…の割に人が多い!
や、混雑するって程じゃありませんが。
これ以上いたら煩わしいかな?というくらいの人。
ヴェロッキオの工房にいて、ボッティチェリやレオナルドと一緒に仕事をし、ラファエロが一時期師事を仰いだ、というイタリア・ルネッサンスにおいてはなかなか重要な位置にありながら、これまで日本ではあまり紹介される機会がなかったことを考えると、まぁこんなもんかな、と。
そりゃ確かに、日本で紹介されるのはなかなか難しいかも。
何しろ初期の作品は、教会の壁画だったものを剥がしてキャンバスに移したものが多かったりするくらいだし、ウンブリア国立絵画館所蔵品を中心としても、そうそう大量には持ってこられないでしょうな。
レオナルドやラファエロとの関係を考えると、確かに共通点は多い。
特に優美で穏やかという点では、ラファエロが弟子だったというのも頷ける。
そこで大きく違うのは、ペルジーノの特に最盛期の作品は深みのある色彩を用いて陰影深く描いていることかな。
それから、館内の解説にもあったけれど、ペルジーノは客の注文をさばくために下絵を使い回して、ある意味晩年には様式化しているような印象があるのに対して、ラファエロは革命的であるとか。
そんな中でもっとも印象的だったのは、『ピエタのキリスト』。
実際には祭壇画の一部でしかないのだが、復活して棺から起き上がったキリストが静謐さの中に描かれていて、一瞬、キリスト教の一部を理解したような気分だった。
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