雨が降っていないのがありがたい。
それどころか、うっすらと日が差している。
結局、スオメンリンナ島に行くことも出来ず、その他、景色を楽しむようなこともなく。
まぁ、また機会があったら来よう。
7番のトラムに乗って、西のターミナルへ。
着いたのもまだ早かったので、座ってPCを開いていたら、いつの間にか人がどんどん来ていて、ゲート前に大行列。
9時50分から乗船開始だったのだが、9時40分くらいから並んでおく。
一番安いデッキを予約していたんで、どんなもんだろうと思っていたが、予想を遙かに超える大きい船だった上に、巨大なラウンジはノーチェックで入れるようなので、おそらくここでいいらしい。
席も、既に窓際は埋まっているので、早い者勝ちのようだ。
とりあえず場所を確保して、大行列に並んだ末の、朝から泡(笑)
予定通りにタリン着。
乗船客があまりにも多いので、タクシーを捕まえるのに時間が掛かるのでは?と思ったが、意外にもタクシーの方が沢山並んでいる。
どういうわけか、ここでアゴダのアプリがおかしくなって、予約内容を表示できなくなっているΣ( ̄□ ̄;)
仕方ないので、メールの方でホテルの名前と住所を見せる。
旧市街に入ってすぐのところでタクシーが停まった。
入り口にホテルの名前が書いてあって、中庭に入っていった左手がフロントらしい。
まだ13時前だが、そのままチェックインすることが出来た。
部屋はここを出て右手、といわれて行ってみると、中庭を挟んだ向かいのドアに105と表示されている。
ここ?
古い木のドアにカードの読み取り機がついている(笑)
開けてみると、突然目の前に細い木の階段。
右手に古ぼけた大きなタンス。
その奥にドアがあったので、開けてみると、いきなり目の前にトイレ。
1階はそれだけ。
細くて急な階段を上ってみると、そこにシングルサイズがあるかどうかくらいの幅が狭いベッドと、窓側に小さなテーブルと椅子。
以上。
…とりあえずリュックをそこに置き、下の階でスーツケースを開けてバッグを取り出し、必要なものを詰め、念のためスーツケースを閉めて出かける。
いやぁ、これ、スーツケースを持って上がるどころか、手すりをしっかり握ってないと階段を上り下りできないって、大変だぞ。
ついでに、トイレやベッドの奥が、古い壁がむき出しになっていて、良くいえば旧市街の古い建物を堪能できるが、そんなのは頼んでいない。
むしろ不穏な、監獄風味だ…f(^_^;
ただ、今はどんどん空模様が怪しくなってきていて、雨が降る前に町中を、少なくとも展望台までは行っておきたい。
適当に歩いて行ったところで、ラエコヤ広場に出る。
既に昼時ではあるけれど、そこまで食べたくないし、先を急ぎたい。
といいつつ、適当に歩いていて、職人の中庭を発見。
ここのメニューを見るも、甘い物以外のメニューはいまいちなんだよなぁ。
更に適当に歩いて行って、なんか趣のあるところに出たぞ、と思ったら。
有名なカタリナ通り。
が、工事中で趣がまったくない…f(^_^;
もういいから、雨が降る前に展望台に行こう。
と、高台に向かって歩き始めたところで、雨がポツポツと当たり始める。
アレクサンドル・ネフスキー聖堂にたどり着いた頃には、傘が必要なレベルに。
中でしばらく時間を潰したが、さほど弱まってはいない。
雨に降られながら、コフトゥッツァ展望台へ。
さらにパットクリ展望台。
一体どれだけ雨にたたられればいいのやら…。
旧市街を囲む壁を辿っていくと、入り口はここ、と看板に出ていたので行ってみると、博物館+壁、博物館のみ、壁のみと3種類のチケットがあったので、壁のみを選択。
が。
壁の上の通路だと思っていたら違った。
壁の中の地下通路だった。
こういうの苦手。
ついでに、戦時中に防空壕として使われたらしく、ソ連がらみの展示とかもあるのだが、なにぶん照明が暗すぎて読めないから通過(笑)
古い出土品も展示。
どうやら反対側から入ると、年代順になっているようだ。
とにかく脱出すると、そこは自由広場。
エストニア独立記念碑。
でも、ここからツーリストインフォとラエコヤ広場はすぐそば。
とにかく雨を避けたいので、エストニア工芸博物館へ。
展示は思った以上に面白かったが、ゆっくり休むような場所がほとんどなく…。
とはいえ、まだ17時半なので、夕飯には早い。
どこかでコーヒーでも飲もう、とカフェを探すも、意外と見つからず。
結局ぐるぐると歩き回った末、職人の中庭へ。
ここでカプチーノを飲みながら、ガイド本(?)を見直す。
つーか、バルト三国だけのガイドブックとか、出てないんだよね。
個人名で書かれているシリーズ自体は、かなり役に立ったりするのだが、やはり内容に偏りがある。
かわいい雑貨や甘い物の情報ばかりで使えない。
そろそろ19時になろうか、というタイミングで店を出る。
お腹は空いていないが、そろそろ夕飯でもいいだろう。
とはいえ、これ!といった店に出会えない。
ラエコヤ広場の店がエストニア料理を出していたので、ここのテラス席で、サラダとエルクのシチュー(笑)
スマホを見てみると、どうやらこの後、かなり強い雨雲が通過する様子。
と。
20時過ぎに、とんでもない土砂降りに(笑)
もはや夕立レベル。
そして、まずくはないけれど、エルクシチューに飽きてきた。
ビールをもう1杯。
なかなか移動もままならないが、出来ればホテルのあの部屋には帰りたくない。
と、今日の午後中、ずっと思っていたのだが、酒を飲みまくってスコンと寝てしまえ!というのには、あの階段は危険すぎる。
でも、よほど酔っていないと、あの部屋では寝られそうにない。
…つーか、あの部屋で、この深夜0時に誕生日を迎えるのか?f(^_^;
それは嫌すぎるだろう。
ただ、少なくともアゴダでは、あのホテルは既に空きがなくなっている。
部屋の変更はおそらくムリ。
でも、何をどう考えても、今まででワースト3に入るレベルなのは間違いない。
つか、不動のワースト1は動かないが、3つめはどこだ?くらい、あの部屋の環境はあり得ない。
幸い、他のホテルだったらまだ空室が見つかる。
旧市街の外で、チェーン系のホテルだったら、少なくとも普通の部屋に泊まれるだろう。
部屋の変更が出来ないんだったら、1泊分丸々損してでも、よそに移った方が精神衛生上はるかによろしい。
という覚悟で、ホテルに戻り、やはりこの部屋はムリと判断して、フロントに掛け合いに行くも、やはり予想通りだったので、このまま荷物を持ってきてチェックアウトするから、タクシーよんでくれ、と荷物を取りに行き、同時に別のホテルに予約を入れる。
そのままチェックアウト。
タクシーもすぐに来た。
旧市街のすぐ外の、普通のホテルにチェックイン(笑)
やっと人心地がついた…f(^_^;
既に22時だが、まだ日が沈んだばかりなので、外へ散歩に出かける。
さっきまでの土砂降りが嘘のように、雲が切れている。
なんかようやく深呼吸できる感じだ(笑)
ホテルからほど近いところに、色んなバーやレストランが並んでいるところがあったので、その中のブリュワリーでビール。
やっと安心して誕生日を迎えられそうだ。
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