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朝起きてネットで見てみると、今日の天気はShower/Wind。
うへ~、雨かよ。
実際、徐々に明るくなるにつれて、がっつり曇っているのがはっきりする。
昨日はあれだけきれいに見えたテーブルマウンテンが、全くもって雲に隠れている。
でも、今日行かずして、いつ喜望峰に行くというのだ。
だいたいにおいて、8時15分には迎えに来るっていうんだし。
というわけで、レイチェルという黒人女性が、バンで迎えにやってきた。
車内にはすでに、イギリス人が一人。
その後、バックパッカー宿で一人拾ったあと、最後に乗ってきたのはアジア人女性。
サワダさんという日本人でした(笑)
こっちに来てから、日本人に滅多に会わないらしく、びっくりしている。
話をしてみると驚いたことに、別段、サッカーを見に来たわけではなく、タウンシップ(旧黒人居住区)を見に来たのだという。
通常よりも治安がよくなっている間に、と一ヶ月ほど前から準備し、夫と子供をおいてきたんだとか…Σ( ̄□ ̄;)
凄い人だ。
最初は、バンで人を集めて、拠点まで連れて行って、そこで代金を払ってから行くのかと思ったら、そのままレイチェルが運転手兼ガイドなのでした。
それにしても、実に残念な天気。
晴れた日であれば、おそらくとてつもなく綺麗であろう、キャンプスベイでの休憩も、雨が降ってこの有様。
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10分のはずが、おそらくそんなに時間を掛けずに退散(笑)
この海沿いのあたりは、超高級住宅地、というか、リゾート地。
嘘みたいに優雅で綺麗な町並みが連なる。
お値段も嘘みたいにお高いが(笑)
さらに車は走り続け、ハウト湾を見下ろす高台で再び休憩になったときには、とてつもない強風f(^_^;
きっといつもであれば、美しい浜辺を見下ろす絶景ポイントに違いないのに、今日は、荒れ狂う波が押し寄せる湾を写真に納めようにも、海から向かい風の場所でなければ身の危険が!!(笑)
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何しろ、地面に膝をついて、カメラを固定して撮影しようとしても、カメラが風にあおられる(爆)
大丈夫かいな。
休憩のあとも、車は山の岩肌に沿って走り続ける。
そそり立った山肌が、まるでセットか、CG処理された映画の背景のようで、まるでよその惑星にでも降り立った気分だ。
この悪天候は、ケープ半島に寒気が押し寄せているせいなので、遙か水平線の彼方まで、延々と暗雲が垂れ込めている。
これで喜望峰に着いたときにも雨模様だったら、ホントにやだなぁ。
途中から車は海沿いから離れ、内陸を走る。
程なくして現れたのは、ダチョウ農場。
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ここではダチョウの飼育をしていて、その多くは食用に。
奥の方にあるショップで、やや長めの休憩。
まぁ、ツアーですから(笑)
でも、ここでダチョウの卵の殻を買って帰ってもなぁ。
途中で割れそうだし、そもそもスーツケースに入らなそうだし(笑)
オーストリッチのバッグも、別にいらないよ。
幸い、ここでは雨があまり落ちてこなかったので、外でダチョウの撮影会。
直にえさもやれる。
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ダチョウ農場からしばらく走ると、喜望峰への入り口だ。
何とか晴れてくれ!
晴れれば俺の勝ちだ!!
しばらく前に、レイチェルが、ここからはバブーン(ヒヒ)の保護区だから窓を閉めるように、と言っていたけれど、最初なぜ窓を閉めるのかと思ったら、窓から入ってくるのだった。
そりゃ、こえぇ!
レイチェルは、disasterだと言った(笑)
とても荒涼とした景色の中を走ることしばらく、徐々に空に晴れ間が!!
そして、喜望峰に到着!!
やった!!晴れた!!
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でも、風がとてつもなく強い!!(>_<)
一応、登ってはみるものの、登れば登るほど、風にあおられて吹き飛ばされそうになる。
飛ばされてきた土で、口の中がじゃりじゃりする。
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これが夏場で、Tシャツ1枚とかの軽装なら、まだ何とかなりそうだが、コートを着ているので、余計に風をはらんで危険!!
手すりがあるわけでもなんでもないので、身の安全のために、途中で名誉の撤退だ。
で、下りるのも一苦労f(^_^;
ホントに、立っているとそのまま飛ばされそうなので、ほとんど腰を下ろして、にじり下りる。
は~、疲れた。
でも、晴れていただけでも、良しとしなければ。
続いて車は、かつて灯台がおかれていた、ケープポイントへ。
ここではちょっと長く、30分。
フニクラで上まで登る。
や、自力で登ってる人もいるけどね(笑)
ここからは、さっきいた喜望峰を、上から眺めることができる。
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そして、向こうにはケープポイントも。
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しかし、ここでも凄い強風!!
こっちは一応塀が作られているから、喜望峰よりはまだいいものの、それでも下手すると飛ばされそうだ。
灯台まで登っていくと、最高にいい場所を、中国人のTVクルーが陣取っていて、邪魔くさい。
うぜ~、早くどきやがれ、と呪ってみる。
来たのとは逆側をのぞき込むと、一応下の方に降りて、岬の先端まで行けるようにはなっているらしい。
でも、ここもまた、自己責任の世界だな…f(^_^;
ホントにもう、荒々しいまでの景色だ。
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そろそろ時間だな、と思って、フニクラで降りていくと、雨がぱらぱらと落ちてきた。
確かこの店の正面って言ってたはず、とサワダさんと二人で待つも、誰も現れず…。
サワダさんが探しに行ってくれる。
って、結局、車集合かよ(笑)
何とか全員そろって出発する頃には、雨が土砂降りに。
ホントにもう、フロントガラスに叩きつけるような、猛烈な雨。
窓が曇ってきて何も見えないので拭いても、ろくなものも見えない状態。
いや~、間一髪だったな。
喜望峰や、ケープポイントでこの雨だったら、辛すぎた(笑)
が、次なる目的地、アフリカペンギンが群れなしているボルダーズビーチに到着しても、相変わらずのざんざん降りΣ( ̄□ ̄;)
一応、傘もカッパも持ってきてはいるんだけど、出しているのがめんどくさい。
そのままコートのフードをかぶって突撃!!
…そして、雨に打たれながら、微動だにしないペンギンたち。orz
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群れはどこに行った、群れは!!(笑)
ずぶ濡れになりながら、数羽のペンギンしか見ることができずに退散。
車内で代金を払って、帰路へ。
サワダさんが、今日の最初の試合を、昨日食事したママ・アフリカの近くの店で見る予定だというので、一応後で連絡することにして別れる。
ホテルに戻って、ひとまず濡れたコートや何かを乾かそうと、エアコンをつけるものの、冷たい風しか出てこない…f(^_^;
十分に乾ききらないまま、仕方なく出掛ける羽目に。
昨日会ったハセガワさん達は、Neighborhoodとかいう店にいるという。
一応、サワダさんの言っていた店を探してみるものの、本人も名前がうろ覚えだっただけあって、それらしいところは見つからない。
しかも、電話も繋がらない。
仕方がないので、ハセガワさん達のいる方へ。
店内には大きなスクリーンが用意されていて、パラグアイ-日本を観戦中。
今日はハセガワさんとインド人男の他に、その友達で今日のチケットを欲しいというKevinというにいちゃん。
そこに混じって、ビールを飲みつつ観戦。
え?パラグアイはサンタクルスが先発?
それじゃ、点がはいんないだろうな…f(^_^;
つーか、みんなが日本を応援する中、一人でパラグアイを応援(笑)
ハセガワさんに「なんでですか?!(笑)」と言われつつ。
でも、普段あまりサッカーを観ないので詳しくない、と言うハセガワさんに、日本の選手について教えているうちに、本田はかっこいいけど、大久保はキモイよね、と言う点では意見が一致する(笑)
途中で、再びサワダさんに連絡を取ろうとするも、やはり繋がらず。
これはもう諦めるしかないな。
そして、試合は延長でも決まらず、PKにもつれ込んでパラグアイ勝利!!
一人でガッツポーズ!!(笑)
店をあとにして、みんなでスタジアムに向かう。
ケープタウンのいいところは、市街地からスタジアムまで、歩いて行けることだ。
スタジアムに向かう通りは、まさにサッカーバカ通りと呼ぶにふさわしい状態に(笑)
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今日の席は、2階だけど1列目なので、とても見やすい。
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うお~っっ!!!
ついに俺のアンドレスが目の前に!!
オペラグラスでガン見!!(笑)
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くりすちあーのが何だ!!とーれすが何だ!!
見た目では負けてるけど、才能は負けてないぞ!(笑)
つーか、あいかわらずくりすちあーのも、とーれすも不発。
使えねぇなぁ、お前ら。
でも、スペイン自体も相変わらず、なんかうまくかみ合ってない。
いい形を作りはするんだけど、いつもの、パス回しで圧倒するところまでは、全然もっていけてない。
なんでだろうなぁ???
それでも1-0で、スペインがポルトガルを押さえ込み、勝利!!
よしよし!!望んだ通りだ!!
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試合後もまた、歩いて帰る。
それにしても、そこでカナダ国旗をまとってるヤツ!
出場してないだろ!(笑)
他にももう一つ、白地にブルーで、見たことのない国旗のヤツがいるし。
そもそも、あれ、どこ?とハセガワさんと話してたら。
ホンジュラスだった。
ごめん、一応出てたねf(^_^;
そしてまた、ママ・アフリカへ(笑)
むりやり席を作ってもらって、ビール。
なぜか、どんどんどんどんインド人が増える…f(^_^;
みんな、色々と話しかけてくれるんだけど、何言ってるのかよくわからん。
わかって答えようにも、どうしても頭の中で、ドイツ語から英語に訳しながらなので、遅い上にめちゃくちゃ。
とりあえず、doとdoesが使えない。
何が何でも、動詞を文の2番目におこうとしてしまう。
助動詞を使うと、不定形を文末に持って行ってしまう…orz
中学1~2年レベルで、ダメじゃんか!!f(^_^;
と、カウンターのところに、どうもドイツ人っぽいおじさん達の集団がいるぞ?!
トイレから戻ってきたついでに、「ドイツから来たんですか?」とドイツ語で話しかけてみる。
どんぴしゃ!!
ドイツ人だ!!
嬉しくて、ドイツ語で喋りまくる。
しかも、そのおじさんも、かつてミュンヘンに住んでいたことがあるとかで、盛り上がること!!
で、今、ここにいる仲間はみんな、南アに住んでいるらしい。
週末には、一人でヨハネスブルクに行くので、心配だ、という話をすると、
「大丈夫、凄くいいところだよ、清潔だし。4年いても何もなかったし、そっちにいるヤツなんて、もう17年もいるけれど、何の問題もないよ!」
そ、そうなんだ(笑)
あぁ、それにしても、ドイツ語が話せて嬉しい♪
もちろん、複雑なことは全然無理だけどさ。
南アに来て以来、英語には随分と悩まされていただけに、何も考えずに話せるというのが実に気持ちいい。
たまっていたフラストレーションが、一気に解消された。
世界中みんな、ドイツ語を話せばいいのに。 ←無理。
ハセガワさんとインド人男は明日帰るけれど、Kevinはヨハネスブルクに行くという。
あ、じゃぁ、一緒に行動できたら安心じゃん!
ヨハネスブルクで電話することにして別れる。
つーか、ドイツの携帯を忘れてきたのが痛い。
あれがあれば、SMSが使えるのに。
電話で英語を話すなんて、今の私にはかなりハードル高いんだが…。