Der König Hat Eselsohren

7/2 狂乱のJohannesburg(1/2)

★あまりに面白かったので、先に続きをアップ!!


いよいよ今日からヨハネスブルク2泊3日。
しかも一人で…f(^_^;
もうね、これをクリアできたら、世の中怖いものはないんじゃないかと(笑)

ずっとホテルからのトランスファーの回答を待っていたものの、結局返事が来ず…orz
むむ~、ヨハネスの空港に着いてから、電話するか…。

電話か…英語が…f(^_^;

13時過ぎのフライトなので、11時頃に空港に向けて出発。
さすがに空港へ向かう道路にも慣れてきた。
しかも昼近いせいか、昨日に比べたら、あまり車もいないし。

航空会社のカウンターでチェックインし、すっかり気に入った(笑)MUGG & BEANで昼食。
が、余裕を持っていったはずが、最後の最後、会計に時間がかかって、すでに搭乗開始時刻に!!Σ( ̄□ ̄;)

うわ。どうしよう。
ここのATMでお金をおろしていこうと思ってたのに。
手荷物検査を通ってからは、たぶんATMはないだろうと予想していたら、案の定だよ…。
これもヨハネスに着いてからだ。

飛行機の機内誌が、新しいのになってる。
そうか、7月になっちゃったもんな。
こないだ乗ったときに、ヨハネスでドライバーが女性だけのタクシー会社のことが乗っていて、電話番号をメモしたかったけれど、ちょうどメモするものを何も持っていなかったので、ま、今度でいいや、なんて思ったのがマズった。

緊張感を伴って、ヨハネス到着。
さすがに気温も低い。
まずはATMで1000Randおろしておく。
空港からSandtonまでタクシーだとだいたい450くらいらしいし、スタジアムまでの送迎について訊いたときには、片道500だって返事があったから、手持ちと合わせても、それくらいあれば何とか。

でもって、ホテルに電話してみる。

が。

うちの方からではどうにもできないから、空港でタクシーを手配してもらえと…Σ( ̄□ ̄;)

やれやれ。

ちょっと探したら、空港認定のタクシーを手配してくれるところがあった。
ちゃんとメーターも着いてるし、大丈夫そう。

が!!

Sandtonからさらに向こうの丘の上になるせいもあって、800近くかかったよ!!(>_<)
言い値じゃないから、ぼったくりではないだろうし…。
うわ、これ、相当お金を持ってないと、帰りが心配だよ。

チェックインして、部屋までたどり着くと、もう15時半になろうとしている。
はやくKevinに電話して、どこでオランダ-ブラジル戦を観戦するのか訊かないと。

でも、なかなか繋がらない。

何度も掛け直して、ようやく出た!!
でも、何を言ってるのか、わかりにくいよ。
New Cityでみている、と言ってるように聞こえるし、そこからはタクシーじゃないと来られないと言ってるのはわかるんだけど、そこ、どこ?!
そこがどこなのか、どうしたらいいのか、全然わからないまま電話は切れてしまった。

地図を見てもわかんないし、Fan Guideをみても、そんな地名は出ていない。
しかも、Fan Festの会場からは、シャトルは出ていなさそう。

困ったな。
もう一度訊こうと思って、電話を掛けてみるけれど、今度はもう、何度掛けても出ない。
もうすぐ試合が始まりそうなのに。

何はともあれ、金だ。

ホテルのフロントに、英ポンドと米ドルともう一つくらいの値段が出ていたから、少なくとも米ドルは両替してくれるだろう。

と、思ったら。

両替できるのは、朝だけだって…。

えぇ~っ?!
今日これからスタジアムに行くから、どうしてもお金が必要なのに!!

と、訴えると、フロントの女性は、とても同情してくれる。
けど、どうにもならないf(^_^;

「ATMはないですか?」
「それなら、その向かいに」

なんと、ホテルの向かいは、銀行でした(笑)

いそいでATMコーナーを探すと、コーナーから出てきたおじさんが、手を振る。

ん?

サービス停止中…orz
しかも、機械はこれ1台だけ。
銀行の中に人はいるけれど、営業は15時30分までって書いてあるし。
店内のTVで、ブラジルの国歌が流れているのが見えて、実に恨めしい。

でも、しょうがないよなぁ。

ここで待っていても埒があかないので、ホテルに戻る。
さっきの女性が、おろせた?と訊くので、ダメだった、と答えると、とても悲しそうな顔で、Sandtonに行くしかないわね、という。

う~む。

いったん、部屋に戻ってTVをつけると、すでに開始5分になっている。
と、すぐさま、ブラジルがゴール!!

もうブラジル勝利で決まりかな。

相変わらず電話も繋がらない。
試合が終わったら、繋がるかいな?
でも、そしたら、ここでこのままTVを見るしかない?
それはつまんないし、大体においてSandtonまで行かないと。

じゃ、もういい。誰かを頼るのはやめよう。
これで振り出しに戻ったとして、もし、そもそも一人っきりで行動するんだとしたら、どうするのがベストか?

『一刻も早くSandtonまで行って、お金をおろす。』

地図で見ると、SandtonのFan Festはちょっと離れているようだから、そこまで行くのは却ってよくない。
ショッピングモールの中の方が、絶対に試合を見られるところがあるだろうし、安全だ。

よし、行こう!!

フロントでタクシーを呼んでもらって、Sandtonへ。
さっき、空港から来るときにもたくさん見かけたけれど、道路際の物売りは、今日はもう全部ガーナの旗を売っている(笑)

そして、Sandtonまでは200で来れた。
ということは、明後日、空港に行くときには、Sandtonからハウトレインを使ったら、安く上がるだろう。
そうしよう。

Nelson Mandela Squareは人でごった返している。
中に入ると、目の前のエスカレーターのところに、銀行エリアは上、と出ているので、速攻上がる。

ところが。

おろせない!!Σ( ̄□ ̄;)
何度やり直しても、システムが対応していない、と表示されてしまう。

うっそ~ん!!(>_<)

仕方ないので、近くの係員に、どこか両替できるところはないかと訊いて、行ってみる。

途中、階段ホールの壁が全面TVになっているところがあって、ちらっと見てみると、なんとオランダに1点入ってる!!
そこで見ていた人に、誰が点を入れたのか訊いてみると、画面に向かってあごをしゃくって、
「そいつだよ」
ちょうどリプレイが流れていて、オウンゴールだったらしい(笑)

両替所のところにもATMがあったので試してみるが、やはりダメ。
なぜだ?!
一日1回しかおろせなくなったとか?

両替するにしても、部屋を出るときに、一応持ってきた200ドルだけしかない。
1500Randちょいにしかならなかった。

Soccer Cityは遠いからなぁ。
この金額で、行って帰ってこれるだろうか…(ーー;;
ギリギリっぽい気がするなぁ。

両替所のすぐ横のカフェでも、やや小さめの液晶TVが掛けてあって、大勢が観戦中。

ってか、オランダに2点目が?!

すぐ後ろに立っていた、ここの係の人らしいおじさんに訊いてみると、スナイデルが得点したって!!

やっほ~♪

この試合、ブラジルが勝ちそうだと思いつつ、オランダを応援してたんでね、嬉しいよ!!
決勝でカカを見られないのは残念だけど、生オランダ是非観たい!!

そして、今日はやはり、どこへ行ってもガーナ!!
ガーナ、着てる人多いなぁ。
もしかしたら、ここにいる人の中に、これからスタジアムに行く人が結構いるかも。
せめて行きだけでも、そういう人たちとタクシーをシェアできたら、安くすむし安心だ。

よし、試合が終わったら、スタジアムに行きそうな人を探そう!!

そして、スコアは2-1のまま、試合終了!!
TVの前から、蜘蛛の子を散らすように、人がいなくなる(笑)

う~ん、いざとなると、誰が行きそうなのか、よくわかんない。

とりあえず、そこに立っているおばさん達に訊いてみよう。
ガーナ着てるし、コートも着込んでるし。
おばさんの集団なのが、ちょっとダメっぽいけど。

と思ったら、やっぱり行かないのでしたf(^_^;
でも、親切に、
「そこを下りていったら、タクシー乗り場があるから、そこからタクシーで行きなさいよ。背の高いのじゃなくて、低いのだったら、だいじょうぶだから」
と、教えてくれる。

そうか!!
タクシーに乗ろうとしている人に声を掛ければ!! ←アドバイスの内容と違う(笑)

急いでタクシー乗り場に行ってみると、タクシーに乗ろうとしているのはたった一組だけ。
しかも、おじさんばかり、4人もいるみたいだし。
それだけで定員いっぱいだよなぁ。
でも、親切そう。
とにかく、訊くだけでも。

「スタジアムに行くんですか?」
「そうだよ」
「一緒に乗せてって貰えませんか?」
「あぁ、いいよ!!」

やった!!

40代後半から50くらいの、基本、イングランド人のおじさん達。
住んでるところは、色々だけど(笑)

「どこから来たんだ?」
「日本」
「じゃあ、君のことはホンダと呼ぼう!!」
本田、大人気の模様(笑)

しかし、どうすれば後部座席に4人も乗れるのかと思ったら。

膝の上に乗れと(笑)

むちゃくちゃです。
でも、楽しいぞ!!

「一人で来たのか?」
「本当は友達と一緒に来たんだけど、都合で今日本に帰ってるんで、今だけ一人」
「それで、ヨハネスブルクに一人で来たのか?クレイジーだなぁ」
「私もそう思う(笑)」

助手席に座ってるおじさんが、いちばん言うことが聞き取りやすい。
まぁ、こっちは中1レベルの英語すらうまく出てこなくて、四苦八苦しているわけですがf(^_^;
でも、単語そのものは時々中学では教わらないものが出てくるとしても、根気よく相手してくれる人であれば、この程度の英語で大体用が済むもんなんだな。
それに、使っているうちに、だんだん英語を思い出し始めた気もするし。

「ホンダ、携帯の番号を教えろ。俺のも教えるから」
と助手席のおじさん。
「国番号は971だ。ドバイだからな」
うはは!いや、この携帯、国番号を直接入れたんではかからずに、一覧から選んで入力しなきゃならないんですが、ドバイって、どこの国だっけ?
そうか、アラブ首長国連邦か。

で、名前は…
「俺のことはベッカムと呼べ(笑)で、そっちの後ろにいるのが、ジョージ・クルーニー」
わかったよ、いちおう「ベッカム」と入力しておく(笑)
おじさん達、すでに飲んできているらしく、とても陽気だ。

「ホンダ、試合が終わったら飲みに行こう!!」
「行く!!」
「ホンダ、酒は何が好きだ?」
「ビールとワイン」
「そりゃいいな」

車がどの辺を走っているのかわからないが、外の景色は、かな~り怪しい(笑)
さびたシャッターのおりた店が、延々と並んで、歩いている人はちらほらしかいない。
確かに、こんなところをうろうろしていたら、危ないだろう。

すると、運転手と話していた偽ベッカムが、みんなに向かって、
「試合のあと、ソウェトのシェビーン(黒人向けの元は非合法の居酒屋)に飲みに行かないか」
うほ!すげー!!
いきなりハードル高いところに行くなぁ。
でも、行きたい!!

Park & Rideでタクシーを降り、シャトルバスに乗る。
物凄い人でごった返している。
そのせいで、偽トム・クルーズだけ先のバスに乗って行ってしまった(笑)
でもまぁ、おじさん達は、少なくともスタジアムで合流できるわけだから。

ここからは、一人ずつちゃんと席があって、安心(笑)

明かりもろくにないような、薄暗い道を突き進んでいくと、突然視界が開け、Soccer City Stadiumが見えてきた。

すごい!!
かっこいい!!

バスを降りると、次に着いたバスに、先に行ったはずの偽トム・クルーズを発見(笑)





バスの中から最初に見たのは、裏側だったらしい。
バスが到着した正面側は、全面的にライトアップされていて、それはそれでかっこいいけれど、裏側の方がかっこいいような(笑)
そして、スタジアムに向かって下りていく手前の、絶好のポイントで、みんなで記念撮影(笑)




座席はちょうど反対側になってしまうので、試合後、Telekomのブースの前で落ち合うことにする。

スタジアムには、サッカーの王(笑)が闊歩している。




これまでの2試合はバックスタンドだったけれど、今日はウルグアイ側だ。
気温が下がるのに備えて、コートの下にさらに薄手のダウンジャケットを着込んで準備完了。
つーか、ホントは使い捨てカイロや、手袋やニット帽を持ってきていたのに、急いでホテルを出てきたせいで、その辺を全部おいてきてしまった…orz

寒い上に、糞マズイのをわかっていつつも、気合いを入れるべくビールを買って戻ってくると、隣の席に日本人。
今日のチケットを譲ってくれたサカイさんだった。

さすがは放浪組だけあって、すでに14試合も見て疲れたとか(笑)
なので、一応、ケープタウンでの準決のチケも譲ってもらう。
ただ、今のところRandしか持ち合わせがないので、お代は帰ってからということで。

サカイさん的には、日本が敗退した上に、一番期待していた俊輔が全く出なかったので、ホントにがっかりらしい(笑)
私はバリバリのアンチ日本だけど、放浪組の人たちの熱意と勇気はマジで尊敬している。
この人達に比べたら、私なんて、まさに素人もいいところだよ。
そして、やはり、4年に一度こんなことができるだけあって、それなりに自由な商売らしい(笑)

サカイさんの話によると、放浪組の中には、ちゃんと、一人で来ている女性もいるらしい。
もちろんヨハネスにも。
よかった。私だけじゃない。
つーか、私なんかにゃ、足元にも及ばない(笑)

他にも、日韓の時には、フランスのTSTを持っていたせいで、ずっと韓国の試合ばかりで閉口した話とか、やっぱ濃いなぁ。

そしていよいよ試合開始。





試合が始まる頃までは空席が目立っていたのに、試合途中で見回すと、ほとんどの席が埋まってる!!
すごいな、ガーナ効果。
だって、9万人入るんでしょ、このスタジアム。



ただし、試合は、期待したフォルランが不発な上に、どっちもイマイチな展開。
つーか、なんでストライカーのはずのフォルランが、常にCK蹴ってるのか?!


☆字数オーバーのようなので、さらに続く。
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