Der König Hat Eselsohren

成田亨展「ややマニアックな?ギャラリートーク」



昨日に引き続き、福岡市美術館に来てしまった~(*≧▽≦*)

えぇ、朝めっちゃ早起きして、8時過ぎくらいのバスで北九に行って、開館時間に北九州市立美術館に飛び込んで、11時半までに急いで出てきて、昼飯抜きで超特急で駆けつければ14時のギャラリートークに間に合わないでもないんですが(笑)
でも、成田亨大先生の原画はこっちに全部展示されているようだから、向こうは原画の類いとしては池谷原画ですよね。
や、嫌いじゃないけど、う~ん、なんというか、以前長崎まで見に行ったジャミラの円盤とか(笑)、庵野秀明の特撮博物館に出品されてたものとか、それを超えるものはないかもなぁ、と。
それに「ウルトラマン創世記」といっても80までカバーしてるみたいだから、その辺ってあんまり興味ないし…f(^_^;

それよりもサブカル先生のトークの方が気になる!!

勝手に断定してるけど、今日の講師=山口洋三氏は、おそらく「芸術B」の非常勤講師で、第1問:ゴジラ第1作のテーマについて述べよ、第2問:成田亨と高山良策に関する穴埋め問題、第3問:ファーストガンダムに関する記述問題という、めっちゃサブカルな出題をしていた人に違いない(笑)
試験監督をしながら、ガンダムのせいで満点は取れないだろうが、間違いなく私は単位が取れると思っとったよ(笑)


ということで、ギャラリートーク開始の少し前に入場し、第1室のあたりでウロウロしながら待つ。

とまぁ、なんか、どんどんどんどん人が集まってきやがるぜ。
それも、オタク×おっさんな感じの連中がほとんどf(^_^;

そしてサブカル先生登場(笑)
どうやら学校の課題か何かの関係で、女子高生(地味目)の子たちも参加。
ちょっとかわいそう。
なにしろ、ホントにおっさんだらけ。
しかもちょっと美術館では普通見られないくらい、オタクなおっさんが密集状態。
スゴイっすよ。
うん。
普段、美術館って、どうしても女性比率の方が高いんだけど。
それこそ、前述の特撮博物館とか、長崎県美術館の「ウルトラマンアート!」なんかは男性比率の方が高かったけど、ここまでの密度じゃなかったf(^_^;

この盛況ぶりにはサブカル先生も予想外(笑)
福岡市美術館のギャラリートークでここまで人が集まったことはほとんどないらしい(笑)
つか、他の美術館でも、ここまで集まるってよっぽどですよ…f(^_^;

さて、そんな今日のギャラリートーク。
サブカル先生が手にしている資料は「大伴昌司コレクション」(笑)
素敵だ!!
ま、その中の写真くらいですけどね。
何しろ人が多すぎて、たぶん後ろの方だと見えない…f(^_^;

ここからはかいつまんで。

昨日、見覚えがないと思った「ウルトラQ」の魚っぽい怪獣は、やはり実際には作られていないとのこと。
途中参加ではあるものの、全部製作されたあとで制作順とは別に放送順が決定されているけれど、制作順に並べ直すと、成田美術というのがはっきりわかる、という話に納得。

つーか、なるべく最前列で(ちっちゃくて埋もれちゃうんで)、ぶんぶんと頷きながら聴いている怪しいオバチャン(笑)

「ウルトラマン」のコーナーで展示されているマスクは、実際に撮影に使われたものではないが、実際の型から製作した、極めて本物に近いものだということ。
昔々、息子さんがこれで遊んでいたせいで、ヒビが入っている(笑)

「ウルトラマン」はそれこそ、最初の構想時点から参加し、設定はもちろん、タイトルデザインまで手がけている。
なるほど、言われるまで気づかなかったけれど、少なくとも80年代に入ると、タイトルデザインっていうのを専門の会社が手がけるようになってるんだよね。
当時はまだそれが確立されてなかったのか。
ビジュアルデザインをトータルにやっていたのが成田亨だった、というわけだ。
ちなみにビートルのデザインだけないのは、ありものを流用したから(笑)

そしてセブンのデザインは(そこそこ知られている話だけど)中の人がウルトラマンとは違って短足(笑)だったので、上半身にデザインを集中している、と。
そして何よりマスクについては、ウルトラマンでは目の部分に穴を開けられてしまったこととカラータイマーをつけられてしまったことに不満を抱いていたので、それも含めてマスクをデザインした、と。

そして宇宙人の造形は、実際に中に入る人間よりも縦に長い造形のものが多い。
確かに。
それこそ宇宙人だけじゃなく、エレキングにしても、顔や目の位置が人間のそれとは違っている。
セブンでの造形にはそういった特徴がある。

そしてやっぱり、スペル星人のデザイン画ですよ!!
やはり、今回、すべてのデザイン画を展示しているそうなのだが、それ以外にも成田家から色々、直前になって出てきたもの多数(笑)
このスペル星人の原画はそうやって出てきたものらしく、「あったんだ!!」状態のものだそう。
もうね、今日、ここに来ている人で12話のことを知らない人はまずいないし、全く見たことない!という人も実はあんまりいないんじゃないかと思うけど(笑)、原画があった、しかも今まで残っていた、ということにはビックリだよね。

「マイティジャック」については、俳優側のいざこざ話など(笑)
もちろんウルトラマンの墓標にも言及してから、次の展示室へ。

まずは実現しなかった作品の話を多少しつつ、「ヒューマン」。
ここでサブカル先生、「突撃!ヒューマン観てた方いらっしゃいますか?」と質問したら、なんと、ぼぼぼぼっと数人が手を上げた!!Σ( ̄□ ̄;)
なんだこの人たち?!
すげーよ!だって「仮面ライダー」の裏番組だぜ?
マイナー街道突っ走りすぎだよ、あんたら!!

「バンキッド」の説明を経て、賃料代わり(?)の絵の展示へ。
これも実は、この展覧会の準備の途中で出てきたらしい。
この展覧会、企画自体が、青森・富山・福岡の合同でやってるみたいなんだが、こうして途中で発掘されたものも多くて、ものすごい功績だと思う。
埋もれていたものも含めて、成田亨の全作品に近いレベルで展覧会やってるんじゃん?!

でも、こんなにすごい人ではあるけれど、結局、円谷の仕事を離れたあとは、そんなに恵まれてないんだよ。
それこそ賃料代わりに絵を描いちゃうくらいだし(笑)
「映画のための特撮」という一般向けな仕事はあっても、それはやはり作品全体から見たら一部でしかないし。
特撮映画のための仕事には、それこそ大変な心血を注いで、原画レベルで観たら、美術/芸術以外の何物でもないようなレベルのものを創作していても、所詮子供番組のキャラクターデザインという扱い。

後年の、特撮キャラクターを描いた油彩画は、そういった見方に対するアンチテーゼであった、と。

ま、この辺ねぇ、残念なことに展示室がとても狭い上に、ここまでで結構時間を食ってるんで、特に西洋のモンスターのあたりはかなりさっくり、でしたが。
もし時間をかけられたら、それはそれで地獄です。
なにしろ、オタク臭と加齢臭が混ざり合って、異臭が漂うことハンパない!!(ノД`)
美術館でこんな思いをしたことも初めてだよ!!!

最後、鬼の像の前で終了・解散となったけれど、さすがに、「芸術Bのサブカル先生ですか?」とは訊けずじまいでしたf(^_^;
でも、こっちを選んで良かった!!
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